幸か不幸か昨夜のことをすっかり忘れているため、つくしは類の前にいても平常心でいれた

 

つくし「あ、そうだ…あの、昨日お風呂入ったところまでは覚えてるんだけど・・・その・・・」

 

レオは遠慮がちにそう聞いてくるつくしににこっとした笑顔で返す

 

レオ「オフロデネチャッタカラハコンダヨ」

 

つくし「え?ああ。あ~~そうだったんだ、ご、ごめんねレオ」

 

レオが意味ありげに使用人のほうにウィンクなんてするものだからつくしはすっかり運んでくれたのは使用人だと勘違いしてしまった

 

お酒のせいでお酒を飲む前の前後の記憶がすぽーーんっと抜けてしまったつくし

 

これがのちのちつくしにとって大ダメージを受けることになってしまうのだが

 

つくしはそんなことに気づくわけもなく、けん玉を取り出した

 

もちろんけん玉を知らないから首をかしげるレオへと得意顔でけん玉のわざを披露しはじめてしまうのだった

 

そしてそのころある石油王との商談が終わった司はホテルで長い溜息をついていた

 

司「くそっ・・・」

 

側近「・・・」

 

司の口から吐き出すように悔しそうな声が聞こえる

 

側近「司様、素晴らしっ…」

 

司「うるせー黙れ」

 

途中で言葉をさえぎられてしまい、困った顔の側近は司へと一礼し部屋の壁のほうへと避けその場で黙って待つことにしたようだった

 

司「・・・」

 

側近の目の前では項垂れている司の姿が目に入る

 

側近(うまくいったのにどうしたっていうんだろう)

 

そんな司の姿をみた側近は今の司の態度が疑問でしょうがなかった

 

実は、石油王との商談は素晴らしいものだった

 

道明寺家にとって利益がでる、願ってもない条件での取引だった

 

そして石油王に司は大変気に入られたのだった

 

石油王が大事にしている妻もまた、司のことを気に入ったのがこの商談がうまくいった理由といっても過言ではない

 

けれど司は憂い顔のままだった

 

ブーブーブー

 

司の溜息が響く部屋で司の胸元からスマホが鳴り響く

 

司「はあ…もしもし」

 

楓「商談、うまくいったようね」

 

司「・・・ああ」

 

楓「?浮かない声ね。条件に何か問題でも?」

 

司「いや、なんでもねえ」

 

楓「そう、ではあの件のことだけど・・・」

 

楓から他の件についての話を聞き終わり通話を切った後、司はまた大きなため息をつく

 

部屋にはピリッとした緊張感が走るのだった

 

司は、石油王からある誘いを受けたのだ

 

石油王の’別荘’へと遊びに来ないかとぜひ息子と仲良くなってほしい

 

そんなことを言われたのだ

 

つくしも探さなければいけない状態で、NYを離れなければならない

 

司にとってそれは辛いことだった

 

そしてなにより司は、その息子と仲良くなれるとは思わないのだ

 

司「つっても・・・やるしかねえよな」

 

司が頭をポリポリとかき、やっと背広の上着を脱ぐ

 

ネクタイを緩め、やっと緊張を解くのだった

 

普通の商談相手とは違う石油王からの申し出

 

それはすなわち仲良くなってほしい、ではなく仲良くならなければこの商談はないということだ

 

司「お友達もぜひっつってたし・・・」

 

司はスマホを取り出すそこの画面にはもちろん、あの三人の連絡先が映し出されていた

 

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読んでくださってありがとうございます

 

不定期更新なのでもう見てらっしゃるかたはいないかもしれませんが…

 

少しずつでも更新していきますので、よろしくお願いいたします

 

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