つくしが何者かに捕まってしまったちょうどそのころ

 

司は楓のいる会長室で今にも殴り掛かりそうないきおいで罵倒していた

 

司「おいくそばばあ!どうせお前がまたなんかやってんだろ!!」

 

西田「司様、会長はなにも・・・」

 

司「うるせんだよ!!お前が用意した披露パーティーで牧野が攫われてんだよ!!!」

 

楓「静かになさいみっともない。物事を冷静に見ることもできないのかしら」

 

楓がやれやれといった感じで深いため息をついた

 

司「冷静に見た結果だよ!何度も牧野との結婚邪魔してきたよな?・・・なんか知らねえが一気に牧野を許して結納までしてたけど心底信用したわけじゃねんだよ!!・・・そういや牧野の親に頼まれて無人島やらなにやら行かされたが・・・まさかまたそういうことなのかよ」

 

楓「・・・」

 

西田「・・・」

 

楓と西田の沈黙に司は勝手な解釈をしてしまう

 

司「!!そういうことなんだな!!!たくっ・・・今度は誰がこの結婚に納得してねんだよ・・・牧野は無事なんだろうな?!」

 

楓「・・・」

 

司「お得意のだんまりかよ・・・くそっぜってー俺たちはこんなのに負けねえからな!!!」

 

司はそういうとバタンと会長室の扉を閉め出ていってしまった

 

西田「会長、よろしいのですか?」

 

楓「大事にするわけにはいかないのよ」

 

西田「・・・」

 

楓「西田、まだあの子は見つからないの?」

 

西田「はっいまだ何も手がかりはありません」

 

楓「はぁ~・・・」

 

楓は仕事用にかけていた眼鏡を外し目頭をおさえた

 

司とつくしの婚約披露パーティーはNYのザ・メープルホテルにて行われた

 

もちろんザ・メープルホテルの宣伝にもなるこの一大イベント

 

つくしはこの日のために用意されたメープルホテル限定のウェディングドレスに身をつつみいつものつくしとは印象が違うメイクが施されその姿は一般庶民には見えないほど見違えていた

 

パーティーも終盤になり、誰もがこのイベントは成功したと思っていた

 

けれどそれはパーティーの終わりにおこる

 

パーティー最後の挨拶で司と楓が壇上にいる時つくしは後ろの方に立っていた

 

その時突然仮面をつけタキシード姿の男たちがパーティー会場へと現れた

 

一見何かのイベントにも思える恰好のため、会場にいる招待客すべてはわくわくした眼で賑わった

 

けれどそんなイベントを道明寺家は用意などしていない

 

楓は焦り裏の秘書たちに確認をするが壇上に立っていた司すらイベントだと思ってしまったようだ

 

司「なんだおまえら」

 

仮面の男「花嫁を奪いに来た」

 

司「は?奪わせるわけねえだろ」

 

仮面の男「・・・」

 

仮面の男はフィッシングにつかうときの剣を持っており、二本持っていたうち一本を司へと投げ渡す

 

司「いい度胸だ」

 

仮面の男「・・・」

 

手招きするように司に対して来いというポーズをする仮面の男

 

こうして壇上では司と仮面の男の一騎打ちが行われることに

 

会場は否応なしに盛り上がった

 

花嫁を奪われるものかと戦う司の姿はお世辞抜きでかっこよく、またその姿はTVでも流れニュースになり、すべての女性の心をつかむ素敵な姿だった

 

司が戦っている中、楓の眉間のシワは深みを増していた

 

こんなイベントなど用意していない、誰が勝手なことをしたのか

 

観客の反応が良ければ良い程、収集がつかなくなっていく

 

楓は責任者を呼びつけ裏で忙しくしていた

 

だが混乱した状況である客が気づき叫んだ

 

客「花嫁がいないぞ!!!」

 

客2「奪い返すのよ!!」

 

司「!!!」

 

客の声に気をとられた一瞬のスキをつき、仮面の男が司の剣を飛ばした

 

司「いって」

 

仮面の男「花嫁は奪った、俺の勝ちだ」

 

司「てめえ・・・決着つく前に勝手に攫ったんだろ!」

 

仮面の男はトントンと自分の頭を叩く

 

仮面の男「知恵をつかったまで」

 

司「何が知恵だ、卑怯っつうんだそういうのは」

 

仮面の男「ははははは」

 

演技のようにもみえる仮面の男の動き

 

会場から去ろうとする仮面の男を司が追おうとする

 

それに合わせ楓も会場に配置されてるものたちに合図を送った

 

楓からの合図はその仮面の男を捕まえろと言う指示

 

仮面の男「お前が本物なら花嫁はかえしてやろう」

 

司「あ?本物も偽物もあるか、俺は俺だ!道明寺司だぞ!!」

 

仮面の男「ははははは」

 

楓「!!!」

 

出入り口から出るはずの仮面の男はまさかの天井の窓から紐にひっぱられ出ていく

 

その窓はゆうに3メートル以上はあり天井窓にある屋根に登るには許可が必要で普通の人が登れるような場所ではなかった

 

楓「誰が裏で手引きをしてるのっ!!」

 

楓は西田に聞くが時すでに遅し仮面の男は逃げてしまった

 

この事件は道明寺家のウェディングイベントとして瞬く間にニュースになり報道された

 

奪われた花嫁はどうなったのか

 

それを花婿が取り返すイベントが今後の婚約披露パーティーのどこかであるんじゃないか

 

まるで映画のようなその事件は【事件】として処理できないほど話が大きくなっていってしまったのだ

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

今日も読んでくださってありがとうございます

 

ランキング参加中です!応援お願いします!

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

5番目の男 一覧

シリーズ一覧

最新記事

シリーズ

ブログ村