ハナは楓を起こしに行き、ベットの上に書き置きをみつけた

ハナ「1日だけ・・・楓様!!」

1日だけ好きにさせてくれ、置き手紙にはそう書かれていた。それを読むや否やハナは部屋を飛び出して行った

ハナ「他の使用人にみつからずにそんな遠くまで行けるとは思えないけれど、でも楓様なら賢いから遠くに行ってしまうかもしれない。1日だけと書かれているけれど楓お兄様のようなことがあったら・・・」

ハナは先に別荘中の部屋をすべて探したが見つからずまた楓の部屋へと戻る

ハナ「別荘にはどこにもいない、ということは外、楓様はまだ一人で外出はしたことがないから、何か手がかりでもあれば」

ハナは楓の部屋に手がかりを探す

ハナ「楓様、申し訳ありません」

楓はそこにいないが、楓のデスクの引き出しを謝りながらハナは開けた

ハナ「・・・特に何か手がかりになりそうなものはないわ・・・あら?これは」

そこにはイタリアにある道明寺家所有のホテルの写真が何枚か入っていた

ハナ「これはこの前の仕事の視察で何度かいったホテルね」

ハナ「・・・」

ハナはそのホテルの写真をまじまじとみつめた

ハナ「そういえばこのホテルに日本からきた旦那様の大事な商談相手がいらっしゃったわね」

ハナはもしかしたらここに楓がいるんじゃないかと気になり、そこのホテルへと向かった

その頃、楓は別荘から広がる広大な道明寺家の土地のある場所で迷子になっていた

楓「もう・・・どうしてこんなに広いのよ」

街にでる前に楓は迷子になってしまっていたのだ

楓「あら、もうひとつ家があるわ」

楓がみつけた家は、道明寺家が所有する来客時にもてなしたり宿泊させる館だった

別荘とは違い、少し小さめではあるが綺麗な館だ

楓「・・・・」

楓は気になってしまい、そこの館へとフラフラと近づいてゆく

謎の声「そこに誰かいるの?」

楓「!!!」

楓が館に向かおうとした時、後ろの方から声をかけられてしまった

楓「あの・・・」

謎の声「あ、もしかして日本人?俺も日本人なんだ」

楓が振り向くと、楓より少し大きい青年が立っていた

謎の声「俺は一週間前から親と一緒にここの館に滞在しているんだ、君は?」

屈託のない笑顔で話しかけてくる男性に楓は少しとまどってしまう

楓「私は・・・」

楓は名乗ろうとしたが、道明寺楓と名乗ることに少し躊躇してしまっていた

楓「私は楓です、名前は楓」

男性「・・・そっか、楓ちゃんか。楓ちゃんはどこにいこうとしてたの?」

男性は楓に次々と話しかける

楓「あの・・・その、私帰ります。すみません」

楓はすぐに屋敷に引き返そうとしたがなぜか男性はそれを止める

男性「楓ちゃんさ、もし暇なら俺の料理を食べていかない?」

楓「・・・料理?」

男性「そう、和食、恋しくない?」

男性のその言葉に楓はもうしばらく食べていない和食を思い出す

男性「ね、ほら行こう」

楓「・・・」

楓は男性と一緒に館へと向かった

そんなことは知らずにハナは楓が持っていた写真のホテルの場所へと向かう

ハナ「楓様はここのホテルを気に入っていたようだったからもしかしたら向かったのかもしれない」

まさかまだ楓が敷地内にいるとは知らずに、ハナは道明寺家の敷地から出て行ってしまった

実はこの青年が住む館の存在は、当主と側近しか知らない秘密の場所

使用人頭のハナでさえ、まだ知らされない秘密の場所だった

☆☆☆
続く

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