楓「あなたたちは、何者なの?」

楓の問いに太陽とセイが楓のほうへと身体を向けた

太陽「俺たちは…」

セイ「…」

太陽が何かを言いかけてセイのほうを見る

セイ「はぁ…」

その視線に気づいたセイが深いため息をつく

楓「もしかして…教えられない?」

楓が不安そうに二人に聞く

不安そうな楓に笑う太陽

太陽「いや、そういうわけじゃないんだけど~まっ簡単に説明すると…」

太陽が説明しようとするとセイが話を遮った

セイ「太陽は数百年の歴史がある老舗旅館のオーナーの息子、清宮太陽(せいみやたいよう)老舗旅館だけじゃなく、伝説のホテルと言われているサンシャインホテルも経営しててそこの跡取り息子、道明寺よりは歴史あるよ」

セイの言葉に楓は驚く

楓「我が家より歴史がある、ホテル」

楓がそうつぶやくと、照れている表情の太陽が嬉しそうに話し始めた

太陽「こいつは如月聖也(きさらぎせいや)親がコンピューターだか通信だかのお偉いさんでものすごい億万長者。ついでにいうと政治家になった親族も多数いて実質日本で1・2を争うお金持ちの息子。跡取りだけどこいつは親より知識があるんだ」

太陽はまるで自分のことのように自慢げだ

セイ「・・・・俺と太陽は幼馴染なんだ。もともと親同士が仲良くて、生まれた時から兄弟のように育ってきた」

楓「そう・・・だったの」

楓は二人の正体を聞き、自分の中の記憶を探る

楓の心の中(そういえば前にこの人たちのことをお父様から聞いたような気がするわ…私としたことがあまり覚えていないなんて…)

楓はなんとか思い出そうと必死だ

セイ「とりあえず、わかってると思うけど、俺たちがここにいるのは秘密だからね?」

楓「え?」

太陽「あ、そうそう。そうなんだよ。秘密ね秘密」

楓「え、でもあの…」

楓は秘密といわれ困るが自分も家出中なのを思い出した

楓「じゃ、じゃあ私とここで会ったのも秘密にしてください」

セイ「・・・・・・」

太陽「お互い秘密ってことで!じゃあ、口直しにデザートでも食べない?楓ちゃん。俺もう気持ち悪い」

太陽はそういいながら笑ってキッチンへと走って向かう

太陽「今度はシェフのだから大丈夫だよ~~」

走りながらそう叫ぶ太陽の声

太陽があっという間にいなくなり、セイと楓は取り残された

セイ「とりあえず、君も吐いたんでしょ。大丈夫?」

楓「え、あ、はい。ごめんなさい、せっかくの料理を」

セイ「いや、あれは仕方ないよ。でも謝るなら太陽に言ってやって」

楓はセイにそう言われうなづきを返す

セイ「君さ、ここに来ること誰かに言ってきた?」

楓「!!!!」

セイが突然楓にそう聞き楓はびっくりしてかたまってしまった

セイ「やっぱりね…」

楓「・・・・・」

セイ「道明寺家跡取りがそんなことしていいの?」

楓「・・・・・」

セイの問いに楓は押し黙ってしまう

セイ「そんな思いつめたような顔をして、黙ってちゃ何も変わらないよ」

楓「あの…黙って出てきました」

楓のこたえにやっぱりといった風に再度首を横に振るセイ

セイ「それは一番やったらいけないよ」

楓「は…い…」

二人がそうやり取りしていた時、ばたばたとした足音が近づいてくる

太陽「じゃ~ん!ケーキだよ!」

楓「!!ありがとうございます」

セイ「じゃあ俺はこれで、着替えたいしね」

セイはそう言って先ほど太陽が汚した上着を持って部屋を後にする

楓「あの!!!」

セイ「あとはまかせた~~」

セイはそう言ってまたひらひらと手を振っていなくなった

太陽「セイ!上着ごめんな!あとで新しいの買うわ!」

太陽の声が聞こえたのか聞こえていないのか、セイの返事はなかった

☆☆☆☆
続く

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