楓「せっかくの料理、ごめんなさい」

セイがいなくなったあと、楓は太陽に謝った

太陽「俺のほうこそごめんな。結構料理うまくなったと思ったんだけど。全然だった」

太陽はそう言って笑い飛ばす

楓「お料理、好きなの?」

楓の問いに太陽は嬉しそうに答える

太陽「大好き!!誰かのための手作り料理ってめっちゃ感動すんじゃん?!昔から美味しい料理食べるとどんなに辛くても勝手に口が笑うんだよね」

太陽はそう笑いながらケーキをテーブルに置く

太陽「はい、楓ちゃんどーぞ!」

楓「あ、ありがとう」

楓は太陽に笑みをかえしながら席へつき手を合わせてからお上品にケーキを口に運ぶ

楓「とっても美味しいわ!!」

太陽「うんうんうんまいよねえ」

太陽は口いっぱいにケーキを頬張りながら返事をする

楓の心の声(こんな食べ方してる人をみたのははじめて。。。。)

太陽の食べ方にちょっと引き気味の楓に太陽は気づく

太陽「あ、ごめんね。俺普段はちゃんとマナー守って食べるんだけど…家のものが誰もいないとついこう食べちゃうんだよね。楓ちゃんも誰もいない時くらい、肩の力抜いて好きなように食べてみなよ」

太陽はそうこたえながらペロリとケーキを平らげてしまった

楓もおいしいケーキだったのですぐに食べ終わる

太陽「俺さ、昔大好きだった使用人がいたんだよね。そいつがさ、俺の誕生日の時に手作りでご飯作ってくれてさ…まあそれ俺のリクエストだったんだけど…その料理がすっごい美味しくてさ、目の前で作ってくれ!って頼んだから目の前で料理するとこも見ていたんだけど、料理って魔法みたいで、とにかくすっごくかっこいいんだよ!!今度楓ちゃんもやってみない?」

太陽は空になったケーキのお皿を眺めながら幸せそうにそう楓に話しかけた

楓「そうね…ちょっと興味はあるわ」

楓がそう答えた瞬間、太陽は嬉しそうに席を立った

太陽「本当?!やばい!うれしい!じゃあ明日から料理一緒にやらない?!」

太陽が本当に嬉しそうに目を輝かせながらそう楓に詰め寄る

楓はそれにちょっと困ったような表情を見せる

楓「あの、でも私、明日からまた学校と仕事の往復で…」

太陽「・・・・楓ちゃん黙って家を出てきちゃったんでしょ?何か理由があるんじゃないの?」

太陽の言葉に楓は驚く

楓「…聞いてたんですか?」

太陽「セイと真面目そうな話してて聞こえちゃった。でもあの時の俺の足音!遠くから近づいたように聞こえた?」

楓「え、ええ。遠くからバタバタと近づいてきたように聞こえたわ」

太陽「やった!あれね、すぐそばで足音だしてみたんだよね。これはこれから使えるな~」

楓「??」

太陽はそう不敵な笑みを浮かべるが楓はそんな太陽を不思議そうに見ている

太陽「まあ、俺でよければ話してみなよ。同じ跡取り者同士、楓ちゃんの辛さはなんとなくわかるよ~」

まるで何も考えてなさそうな人間に見える太陽からのその言葉に楓はちょっと笑ってしまう

太陽「あ、なんだよその笑い方わ~」

太陽は楓の笑い方に笑いながらつっこんだ

楓「いえ、なんでもないの。黙って出てきちゃったけど、今日中には戻るつもりよ…ちょっと一人の時間がほしかっただけなの」

楓は太陽の問いにそう答えた

太陽「まっ俺たちは常に誰かに見張られていて一人になんてなれないからな」

太陽はそう答えながら笑った、楓は太陽のその言葉にうなづきを返す

楓「でも、さっきセイ…さんに怒られてしまったから早く家に戻らないと…」

楓の言葉にかぶせるように太陽が話始めた

太陽「あのさ、楓ちゃんには信用できる使用人いないの?」

楓「。。。?」

突然の質問に楓は不思議そうな顔をするが、楓の頭にはすぐにハナの顔が浮かんだ

楓「…いるわ」

太陽「お!良かったじゃん!その使用人とは一緒にいるの?」

楓「え、ええ。一緒に住んでいるわ」

太陽「へえ~じゃあ、その使用人に頼んでこっちに来る時間を作ってもらいなよ。跡取りだって息抜きは必要だ!!って駄々をこねればいいじゃん」

太陽の言葉に笑う楓

楓「それ、いいわね」

楓はそう言って楽しそうに笑った

太陽「ほら、楓ちゃん、笑うと可愛いんだからさ!勿体ないよ!会ったときなんて眉間にしわが10本ぐらいあったからね!」

太陽はそういって笑う

楓「10本なんてないわよ!」

楓はちょっと怒りながらも、笑っている

太陽「じゃあまあ、黙って出てきたのなら、戻ったほうがいいのは確実だな!」

楓「ええ、そうね。家に戻るわ。今日はありがとう」

楓はそう言ってお辞儀をする

太陽は笑顔で見送ろうとするが

太陽「あ、でも楓ちゃん。僕たちのことはその信用できる使用人だけにしか教えちゃだめだよ。むしろこの館の存在も周りに話したら駄目だからね」

太陽はそういって口の前でし~~っと指を一本たてて楓に話す

楓「……あなたたちの存在が秘密な理由は?」

太陽「それ、聞いちゃう?」

楓「私のことも聞いてきたじゃない」

楓の言葉に太陽は腕を組んでう~~んと悩んでいる

太陽「セイは怒るだろうな~」

太陽はそうつぶやきながら、秘密にしなければならない理由を話し始めた

☆☆☆
続き

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道明寺 楓 ~ 鉄の女 一覧

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