つくし「ちょちょちょちょっと司!歩くの早いってば!」

司「あ!ああ、そうだよな」

司は慌ててつくしの手を離す

つくし「もう私一人の身体じゃないんだから」

やさしい顔で笑いながらつくしは自分のお腹を撫でた

司「そ、そうだよな!妊婦は走るの駄目だったよな、じゃ、じゃあこれぐらいゆっくり歩け!」

司はそういうと、ものすごいゆっくり歩く動作をつくしに見せる

つくし「さすがにそれはゆっくりすぎるよ」

つくしは笑いながら司に言葉を返した

司「そ、そうか!お、あいつら集まってるな~」

司が独身だった頃の司の自室の前、二人は嬉しそうに顔を見合わせた

司「あいつらに会うのも久しぶりだ」

つくし「楽しみだね」

二人は笑顔で扉を開ける

西門「お!パパとママのお出ましだ!」

美作「おめでとう、司」

扉を開けて入ってきた二人を、美作、西門、花沢類の三人は笑顔で迎えた

司「総二郎!類!あきら!!みんなかわらねえな~それにパパとママって・・・」

司はものすごい照れた笑顔で嬉しそうに西門と美作の肩を抱いた

嬉しそうな三人の横で、類がつくしに近づく

類「おめでとう」

類はつくしの近くまできて、やさしく笑う

類のおめでとうという言葉に、少し下を向いて照れ笑いするつくし

つくし「ありがとう、花沢類」

類とつくしの間に、やさしい空気が流れた

司「おいおいおいおいおい!お前ら!何俺様差し置いていちゃいちゃしてるんだよ!」

司はすぐに類とつくしの間に割って入った

つくし「いちゃいちゃって!花沢類は私におめでとうって言ってくれただけだから!」

つくしはそんな司に少し迷惑そうに笑った

類「司、おめでとう」

類はそれを気にもせず、司にも同じお祝いの言葉を送る

司「お、おうサンキュー」

司はばつが悪そうな顔だったが、すぐに嬉しそうに笑い出した

司「類、最近忙しいって聞いてたからよ、こねえと思ってた」

司はそう言って本当に嬉しそうに笑いながら、自分の髪の毛を触る

照れているときの司のしぐさだった、みんなが来てくれたことが、本当に嬉しい様子の司に、みんなは笑顔になった

西門「それにしても司。跡取り誕生ってことになるわけだから、大変なんじゃない?」

美作「そうそう。まだ司が継いでから数年しかたってないのにもう跡取り候補できた!ってなるわけだから、世間は大騒ぎだよな」

西門と美作はそう言って司の肩を叩いた

類「牧野・・・あ、もう違うか。つくしは少しどこかに隠れてたほうがいいんじゃない?」

類の言葉に西門と美作はうなづいて同意した、それに不服そうな司

司「なんでつくしが隠れなきゃなんね~んだよ!」

つくし「???」

本当に何もわからないといった感じに不思議そうな二人

美作「おいおいおい・・・お前らそれはさすがにまずいって・・・」

西門「危機感なさすぎっつーか・・・まあお前らならそうだよな」

西門と美作が脱力して力なく笑う

類「司、ほんとーにわかんないの?」

類が司の顔をのぞきこむような感じで声をかけた

司「わからないってわかんねーよ!なんなんだよお前ら!祝いにきたんじゃねーのかよ!」

つくし「司!」

声を荒げる司を押さえようとするつくし

そんな司にやれやれといった風に西門が話し始めた

西門「平和な二人と言うか、平和ボケしてるっていうか」

美作「だからこの二人はいいんだけどな」

類「言えてる」

三人はそう言って笑いあった。司だけはまだ不服そうな顔をしていた

つくし「そういえば、私、西田さんにも似たようなこと言われて・・・その理由も知りたくてさっきタマ先輩に道明寺のお母さんの昔のお話を聞いていたところなの」

西門「司の?」

美作「母親の?!」

二人が大きな声を出す

類「その話、俺も気になる」

類の言葉に西門と美作は首を縦にぶんぶんと振った

司「あのばばあの話から何もわかることなんてないと思うけどな」

司は一人、ぶすくれた表情を見せていた

つくし「それでね、さっき・・・あ、でもタマ先輩にこの話は秘密ねって言われてたんだった」

つくしがタマ先輩の言葉を思い出し慌てて口を紡ぐが時すでに遅し、三人は興味津々だった

西門「ま~ま~ここは俺がタマ先輩に話をつけてくるよ」

美作「マダムキラーの俺の出番でもある」

西門「お前、タマ先輩はないだろ・・・」

美作「女性には常に優しくってね、お願い事があるならなおさら」

西門と美作はそういって笑いながら二人タマ先輩のところへと向かった

部屋には司とつくしと類が残る

類「二人はさ、今幸せ?」

類の突拍子もない質問に、司は慣れたように返事をかえした

司「おう!」

つくし「うん」

司もつくしも類の問いに即答でうなづいた

類「そっか」

類もそんな二人の表情に満足そうに微笑む

つくし「・・・花沢類は?今幸せ?」

つくしが少し遠慮がちに聞いた

類「・・・イタリアにあるブドウの木がうまくいっててさ、最近忙しくて、こういう時間がなかったから・・・少しのんびりしたいかな」

つくしはそう言ってる類の顔が少し疲れていることに気づいた

つくし「大丈夫?そんなに忙しいなら無理して来なくても良かったのに・・・」

つくしの言葉に類は笑って首をふる

類「やっぱり目の前で、おめでとうって言いたかったから」

結婚式のときに、花沢類が二人に伝えた言葉だ

つくし「結婚式のときも、そう言ってくれたよね、花沢類・・・ありがとう」

つくしの言葉に類はやさしく微笑んだ

司「・・・・ストーーップ!そこまで!お前らほんとイチャイチャしすぎなんだよ」

司は複雑そうな表情でまた二人に割って入っていった

そんな司をつくしと類は笑って見ている

そこに、どたばたとした足音が近づいてきた

西門「おい司、やばいぞ。お前の母ちゃん来たぞ」

司「はあ?!」

美作「ほんとだって!俺たちさっき司の母ちゃん乗せた車が玄関から入ってくるの見たんだよ!」

司「!!だとしても俺たちのところには来ないだろ」

そう、司の母親、道明寺楓は家に帰ったとしても司や屋敷のものには見向きもしない、冷たい女だ

美作「いや、今回は違うだろ・・・だってお前、妊娠だぞ?司の母ちゃん、だから帰ってきたんじゃね~の?」

つくし「?!!」

美作の言葉につくしは慌てて身なりを直す

西門「でもまあ、司の母ちゃんだからな・・・息子のことになんて興味ないだろ」

類「・・・・・」

類は何か考えているようだった

コンコン

司「誰だ」

タマ先輩「少しよろしいですか?ぼっちゃん」

司「なんだ、タマか。入れ」

つくし「タマ先輩!」

つくしはタマに駆け寄った

つくし「あの!今道明寺のお母さんが来たって聞いたんですけど・・・」

つくしがタマに慌ててそう問う

タマはそれに動じず、司のほうに視線を向けた

タマ先輩「これから奥様がこちらにいらっしゃいます。つくしは・・・こっちにおいで」

つくし「え?」

タマ先輩「少しだけつくしを借りてくよ」

西門「!わかった、こっちは俺たちに任せろ!」

瞬時に状況を理解した西門がタマに返事をかえす

司「ばばあ、なんのようだよ」

司は嫌そうにそうつぶやいた

類は黙って状況を見守っている

美作は部屋にある椅子に座った、それを見て、ほかの三人も椅子に座る

その頃つくしは・・・

つくし「ええ~~??」

タマ先輩はつくしを引っ張るようにして部屋をあとにし、つくしの衣裳部屋へと向かっていた

状況がまだあまり理解できていないつくしは少し混乱しているようだった

タマ先輩「さすがに、奥様の前ではそんな服装じゃ駄目だからね」

つくし「あ・・・」

つくしは家にいるのに楽だからと、昔着ていた服をまだ着ていた

タマ先輩「服はたくさん用意してあるのにねえ」

つくし「だってこの服・・・まだ着れるし・・・」

タマ先輩「あんたはほんと、変わらないね」

タマはそういいつつも、少しうれしそうに笑っていた

そして、道明寺の部屋に、道明寺楓の足音が近づいてくる

☆☆☆☆
続く

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