つくし「そ、それで?!お義母さんの身に何か・・・あったの?!」

西門「司の母ちゃん、確かに綺麗っちゃ綺麗だし、人気あるのもわかるよな」

美作「棘のある美人・・・って感じだよな」

ここは花沢類のNYにある別荘、妊娠したつくしをこの別荘に匿い、類、西門、美作、つくしの4人で、使用人頭のタマから道明寺楓の昔話を聞いていたところだ

つくしはまるで自分のことかのように、楓の過去の話に感情移入しまくっていた

類「・・・・」

類はそんなつくしを愛おしそうにみつめている

タマ「・・・・」

タマだけがその類の視線の意味を理解していた

西門「まあ、道明寺財閥が手に入るっていうんなら、そう考える輩も多いよな」

美作「男に限ったことじゃないけどな」

西門「言えてる」

これまでの楓の過去話を聞いた二人がそう言葉を交わしうなづきあう

西門、類、美作は、これまでの人生で嫌と言うほど、金目当てな女に遭遇してきていた、もちろん、男も金目当てで近づいてくる奴らばかりだった

西門「これも金持ちに産まれた宿命っていうか・・・ね」

そう言うと西門は少年のような悪戯っぽい笑みを浮かべながら、先ほどコーヒーとともに運ばれてきたクッキーに手を伸ばした

美作「まあ、しゃあないわなあ~」

美作も同じく、クッキーを口に運んだ

つくし「え・・・・でもそんなの悲しいじゃん・・・・しゃあないなんてこと・・・ないでしょ!」

つくしだけがその事に怒っていた、そんなつくしのことを嬉しそうに大事そうに見つめる三人

類「つくしも経験あるよね。お金というより、道明寺の名が知られているからこそ、色んな事件に巻き込まれた」

類はそう言ってコーヒーを飲んだ

西門「織部順平か」

美作「英徳にいた、ファッションモデルやってた奴か。・・・ああ、あと桜子もだよな」

西門「ああ、三条桜子も最初は司に復讐しようとしてたんだよな」

つくし「あれは・・・・もう司も悪いと思う」

つくしはそういって少しむくれ顔で下を向いた

類「だからって、つくしを巻き込むのは違うでしょ」

類は無表情の怖い顔でそうつぶやいた

西門「織部順平は落とし前つけてやったけど、あのときの類、怖かったよな」

美作「そうそう、牧野を傷つけるやつは許さない!!って・・・なあ」

類「・・・・」

美作と西門が、類をからかうように当時の思い出をニヤニヤとした顔つきで語る

それにまったく動じない類は無言で笑って、またコーヒーを飲んだ

つくし「・・・・・花沢類・・・いつもいつも本当にありがとう」

類「・・・いっつもつくしからありがとうって聞いてばっかりな気がする」

つくしが改めて花沢類のほうを向いて、頭を下げてお礼を言った

そんなつくしの態度に類が困ったように照れ笑いして、つくしの頭をくしゃっと撫でて返す

美作「・・・・・・」

美作もそんな二人を見て、優しく微笑んだ

西門「しっかし、司の母ちゃんだったら、そんな輩にも冷たい態度で一掃するだろ」

美作「だよなあ~話を聞いていても、本当に当時の司の母ちゃんそんなに弱くて優しかったのか?って疑問だもんな」

美作と西門はそういって笑いあう

西門は道明寺楓の声真似をして話し始めた

西門「司、いつまでもこんなお友達と遊んでいたら、脳みそくさってとけますよ」

美作「あれ、強烈だよな」

声まねをやめた西門が当時の状況を説明し始める

西門「司の母ちゃんに久しぶりに会って、俺らが挨拶したときに言われたんだよな」

美作「まあ、言われてもしかたないことばっか、俺達はやってたけどな」

類はコーヒーを飲みながら笑ってそれを聞いていた

西門「ほんと、そんな司の母ちゃんが、清宮と如月みたいな奴と関わってるのも不思議だし、聞いてる限り素直でいい子そうなのがまた信じられない」

美作「司の母ちゃん、どっかで誰かと入れ替わってるんじゃない?」

西門「言えてる」

二人が好き勝手に言って笑っていた

そしてタマがそんな二人に少し静かな悲しそうな声で話しかける

タマ「楓様は、そんな風にならざる得なかったんだよ」

そのタマの言葉にいち早く反応したのはつくしだった

つくし「・・・・やっぱり何か、あったの?」

西門と美作の笑いが止まる、二人も無言のままタマのほうに視線を向けた

タマ「あんたたちみたいな男が受ける嫉妬や妬みなんて女が受ける嫉妬と妬みに比べりゃ蚊に刺されたくらいのもんだ。当時の男社会の状況で女の楓様が跡取りになって、道明寺財閥を背負っていく存在となったことは、男と女からの嫉妬や恨みは並大抵のものじゃなかった。そんな状況の人が人格がかわるのも当然なこと、そうしないと自分を守れないからさ・・・」

そしてタマは、言葉を選んでいるかのように、先ほどの話し方とは少し違い話しずらそうに、楓の過去のある事件について悲しそうな表情で話し始めるのだった

☆☆☆☆

続く

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