タマ「あれは楓様が英徳学園に通い始めて一ヶ月ちょっとたってからだった、楓様にも徐々に同級生の友達といえるような関係ができていたんだけどね・・・・」

 

・・

・・・

・・・・

 

ここは過去の英徳学園、楓のクラスの教室の中だ

 

女生徒「楓様、今日お時間ありますか?私の家で小さいですけど歌手を呼んでパーティーを開くのでよろしかったら・・・」

 

楓を誘う女生徒の横にいる男子生徒もそのパーティに誘われていたのでその話にのっかってくる

 

男子生徒「一緒に遊びに行きませんか?」

 

楓「・・・・」

 

クラスメイトとも話すようになった楓、話すといっても勝手に世話を焼かれるといったほうが正しかったが、そんなクラスメイトを邪険にするわけにもいかず、楓はクラスメイトとうまくつきあっていこうと必死だった

 

楓「たまには・・・いいかしら」

 

女生徒「ほんとですか?!!!」

 

男子生徒「楓様がくるぞーーー!!!」

 

楓のはじめての誘いOKの返事に男子生徒が騒ぎ出す

 

楓はこれまで色んな生徒に誘われてはいたが仕事の都合もあり断ってきてたのだった

 

周りの生徒「え?!!私達もご一緒してもいい?!!!」

 

女生徒「今日は私の家で歌手を呼んだパーティーがありますの、楓様がいらっしゃるのよ!みなさんもぜひいらして」

 

そう言って誇らしげに言ってまわっているのは、車などの製品を扱っている会社のお嬢様、大瑞 碧(おおみずあお)だ

 

碧「楓様がいらっしゃるなんて!あの人も大喜びするわ!!」

 

碧はそう言ってとても嬉しそうにしていた

 

そして放課後、生徒達は一斉に帰宅をした。楓も道明寺家の車に乗って家へと帰宅する

 

ハナ「楓様、おかえりなさいませ」

 

いち早くハナが楓を出迎えた

 

楓「あのね、ハナ。実は今夜同級生のパーティーに誘われたの」

 

ハナ「素晴らしいことじゃありませんか。すぐにご用意いたします」

 

楓のために、ハナはとても素敵なドレスを準備し始める

 

お風呂に入り髪や化粧もされた楓は、ハナに用意されたドレスへと着替えアクセサリーも身につけた

 

ハナ「楓様、とても素敵です」

 

楓はネイビーに近い深い青色のドレスを着た、楓の知的な印象ととてもあっていて、凄く素敵なドレスだ

 

楓「ハナ、ありがとう」

 

ハナ「いえ、それよりも楽しんできてくださいね」

 

楓「いってきます」

 

ハナに見送られ、楓が車に乗り出発する

 

ハナ「私も・・・・楓様には申し訳ないけれど・・・後を追わなければ」

 

楓の監視の役目も担っているハナは、楓が出発した後に、自分も着替えすぐに後を追った

 

大瑞家の玄関前にて

 

碧「ようこそいらっしゃいました!楓様!どうぞこちらへ・・・」

 

碧に出迎えられ、楓が笑顔で車から降りる

 

女生徒達「楓様よーー!!」

 

男子生徒「綺麗だ・・・」

 

みんな、楓のドレス姿に見惚れていた

 

男子生徒「・・・・・・・・」

 

一部男子生徒がこそこそと何かを話しているが、それに楓が気づくことはない

 

碧が楓の横を誇らしげな得意顔で歩いていく

 

碧「ねえ、楓様、今日は最近人気がでてきた歌手、ビロードを呼んでいますのよ」

 

女生徒「ビロード?!!!うそーー!!!」

 

女生徒から黄色い悲鳴のような歓声があがった

 

楓「ビロード?」

 

碧「楓様、ご存知なかったんですか?今とっても人気で、甘いマスクに低い声、女性なら誰でもメロメロになっちゃう歌声の持ち主なんですのよ」

 

楓「そうなの」

 

碧が興奮した口調で説明をするが、楓は落ち着いた声でそれに返事をかえした

 

碧は楓をパーティー会場の一番良い席まで連れてきた

 

碧「今、ビロードを呼んで参りますわね。実はお父様の広告で使わせてもらったので知り合いになれたのですけど、私はビロードに会うのは3回目なんです。その時楓様のお話をしたら、彼も楓様に会いたがってましたのよ」

 

碧はそう言うと嬉しそうな顔で楓の前を後にする

 

そんな碧のことを楓は困ったような表情で見送るしかなかった

 

楓の心の声(パーティーは会社のに何回か出席したけれど、これほど騒がしいパーティははじめてだわ)

 

楓はあたりを見回す、するとパーティー会場にいた女性達から絶叫に近い歓声があがりはじめた

 

女生徒「きゃあああああ!!!!ビロードよーーーー!!!!!!!」

 

女生徒達「ああ、不知火様がこんなに近くに・・・・」

 

男子生徒「天月様さに負けて劣らないほどのかっこよさだ・・・」

 

会場に現れたのは、碧がパーティに呼んだ歌手グループ、ビロードのボーカルの不知火 陸(しらぬい りく)だった

 

不知火 陸は、日本人なわりに彫が深く、まるでハーフのような外見をして身長も高かった

 

碧「楓様!こちらが今夜ここで歌ってくれるビロードの歌手、不知火陸様です」

 

楓「はじめまして」

 

楓の姿をみた不知火は一瞬で楓のことを気に入ってしまった

 

不知火「なんて素敵で可憐で知的な女性なんだ・・・憧れの女性そのものだっっ!!!」

 

不知火はそう口説き文句を初対面の楓に繰り返しはじめべたべたと楓の手や腕を触りはじめる

 

碧「・・・・・・・・」

 

そんな不知火の姿に面白くない表情をする碧

 

楓「困ります。私はそんな気はありません」

 

楓は不知火の口説きをきっぱりとした口調で断り手を上手に払いのけた

 

実は楓は、英徳に入学してからほぼ連日のように男子生徒から告白されていた

 

楓の心の声(なぜ高校になってからこんなことばかりおこるのかしら。。。)

 

自分の身に何がおこっているのか、いまだ理解できていない楓

 

いつのまにか断る台詞をすらすらといえるようにまでなってしまったが、楓はまだ恋愛を経験したことがない、ただのうぶな乙女だった

 

それを不知火は見抜いてしまっているのか、断られてもなおも楓に詰め寄ってくる

 

不知火「・・・・・そんな風に気が強いのはなおさら好みだ!ねえ、ちょっとはその気にならない?」

 

断られても懲りない不知火はまた楓の手をべたべたと触る

 

そんな不知火に困る楓

 

そんな時また、会場内が一気に騒がしくなりはじめた

 

先ほどの不知火のときよりも大きな歓声だった

 

女生徒「天月様よーーー!!!!!」

 

男子生徒「なんでこの場所に!!!!」

 

女生徒「信じられない!!!!タキシード姿よ!!かっこよすぎっ!!!」

 

天月の二人を見て、碧の顔が一気に満面の笑顔へと変わる

 

碧「だめもとで招待したのに・・・私の家のパーティーにあのお二人が!!!」

 

碧の目が瞬く間に輝きだし、うっとりとした目つきで二人に近寄った

 

碧「今日は私の家のパーティーに来てくださってありがとうございます。あの・・・え?天月様?」

 

碧が目の前で二人に挨拶をしたが、二人は軽くそれをスルーしてしまった

 

太陽「よっ楓」

 

セイ「・・・・ドレスいいじゃん」

 

楓「セイ・・・太陽」

 

二人の登場に楓は心底安心したようだった

 

だが碧はこの状況がとても面白くなかったようで怖い表情のまま楓のほうを睨んでいる

 

そんな碧に気づかない楓

 

セイ「・・・ねえ、何してんの?」

 

セイのその言葉で、楓の手を握り締めていた不知火が慌てて楓の手を離した

 

セイ「・・・行こうか」

 

セイがちらっと不知火をみたあと、楓に腕を差し出した

 

楓がセイの腕を掴み、会場の真ん中のほうへと移動をはじめる

 

不知火「・・・・・」

 

不知火も碧と同じようにそんな二人を睨むようにみつめていた

 

太陽「・・・楓ちゃん・・・ドレス姿可愛いな」

 

太陽も、二人のあとについていくが、楓のドレス姿に見惚れていて状況をいまいち理解できていなかった

 

そして楓にとっての運命の日のパーティーが、今からはじまるのであった

 

ランキング参加中です!応援お願いします!

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

道明寺 楓 ~ 鉄の女 一覧

シリーズ一覧

最新記事

シリーズ

ブログ村