運命のパーティがはじまった

 

クラシック音楽の演奏が流れ始める

 

セイ「…座りにいってもいいけど、少し静かな場所に移動したいね」

 

楓「え、ええ」

 

そんなやり取りを交わすセイと楓に、否応なしにパーティーの出席者からの視線が集まっていた

 

太陽「なあ、さっきのあいつ、歌うようだぞ」

 

見ると、会場にマイクがあり、先ほどの不知火が歌い始める所だ

 

セイ「ビロードねぇ…」

 

セイはビロードを知っているようで、不知火を睨むようにみつめていた

 

太陽「楓ちゃん、仲良しなの?知り合いだった?」

 

楓「いえ、先ほどはじめて会ったばかりで」

 

太陽「あ~声かけられてたんだ・・・」

 

太陽はそういった後、あらためて楓の姿を上から下までまじまじと見つめてしまう

 

イブニングドレス姿の楓は、知的な雰囲気とセクシーさを併せ持っていて大人な女性に見える

 

いつも太陽とセイに見せているような幼さが残る表情は、今日は隠れてしまっていたので、太陽はもの珍しそうな声で楓にこう言った

 

太陽「いつもの楓ちゃんじゃないみたいだね。といっても周りのやつらからは、いつものイメージそのものの楓ちゃんなのかもなあ」

 

あらためて、楓が美人なんだと再確認をした太陽だった

 

セイ「はじまる」

 

セイの言葉のあと、会場が一瞬暗くなった、スポットライトが不知火に当てられ、不知火がバラードを歌い始める

 

女生徒「素敵…」

 

女生徒たちが不知火の歌声に聞き惚れうっとりとした表情で聴き入っていた

 

不知火「・・・」

 

不知火は歌いながら、楓だけを見つめはじめる

 

男子生徒「あれ・・・」

 

男子生徒「ああ、だよな」

 

それは周りからみても一目瞭然の不知火からの楓への愛のアプローチ、ラブソングにのせた愛の告白だった

 

楓「・・・」

 

さすがの楓もそれに気づく、でも場を壊すわけにもいかないため、逃げ出すことはせずに、困ったように微笑んでいた

 

セイ「・・・」

 

セイは楓と不知火の視線のやりとりを黙って見ていた、セイの視線は少し険しく怖い雰囲気になっている

 

太陽「あいつ…楓ちゃんのこと…」

 

鈍い太陽ですら気づくほどの不知火からの熱視線

 

もう不知火の歌う歌は楓だけのものといったような雰囲気に会場中が包まれてしまった

 

碧「・・・・・・・・・・・・・」

 

この状況がとても面白くないのは碧だった

 

道明寺財閥に少し劣るが、碧の家もじゅうぶん大金持ち

 

いつもは碧が周りから蝶よ花よともてはやされる立場だったからだ

 

男子生徒達「…」

 

その時、会場の隅である男子生徒たちが耳打ちをしながらこそこそ話をしていた

 

碧「・・・」

 

楓のほうを見ながら話すその異様な様子に気づいた碧は、その男子生徒へと声をかけようと近づいていった

 

男子生徒「おい、どうする?今日チャンスじゃん!このあと、既成事実作っちゃおうぜ」

 

男子生徒2「天下の道明寺財閥の跡取りにそれしたらまずくないか?」

 

男子生徒「いや、跡取りが女だったら、その女に子供ができて男の跡取り生ませればこっちのもんだろ」

 

男子生徒2「そうかなあ…」

 

男子生徒「そうだって!そもそも女がTOPになるなんて間違ってるんだよ。男のほうがいいにきまってるだろ」

 

男子生徒2「う~~ん」

 

この不穏なやり取りを聞いてしまった碧に黒い悪魔のような考えが思い浮かんでしまった

 

碧「・・・あなたたち、ちょっといいかしら?」

 

男子生徒「うわっ!!大瑞様…!」

 

男子生徒2「今の話は。。。その。。。」

 

一生懸命言い訳を考えてる二人だが時すでに遅い。碧はすべてを聞いていた

 

碧「今のお話、本当だとしたら…私手伝ってあげてもいいわよ?」

 

男子生徒「え」

 

男子生徒2「ほんと。。。ですか?」

 

碧「ええ」

 

こんなやり取りが行われているとも知らずに

 

楓の周りでも三人の男の火花が散り始めるのであった

 

☆☆☆☆

続く

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