道明寺楓のもとにきた太陽とセイ

 

二人の姿を見た瞬間、ベットに腰掛け心ここにあらずな状態だった楓が少しだけ反応を示し顔をあげた

 

ハナ「楓様・・・・」

 

セイ「・・・・・・」

 

顔を上げはしたが突然の二人の登場に驚き震えはじめる楓

 

だがそんな楓に対してセイがつかつかと向かっていった

 

パシン

 

そして、部屋にはセイが楓の頬を平手打ちした音が響いたのだった

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

現代、花沢類のNYの別宅に場面が戻る

 

つくし「ちょっと、セイって人酷くない?!そんな状態のお義母さんに…」

 

つくしはタマから話を聞き、セイに関してご立腹なようだった

 

つくしと同じように美作や西門もセイに対してよく思わなかったようだ

 

西門「女の子には優しくしないと…」

 

美作「だよなあ~」

 

西門と美作も、そんな風にセイに対して好き勝手言っていた

 

だが、花沢類は違う反応だった

 

類「いや、そうでもしないと、司の母ちゃんはずっとそのまんまだったと思うよ」

 

つくし「え」

 

類の意外な言葉に、つくしが一番さきに驚いた声をあげる

 

でも、類の言葉に嬉しそうにうなづいた人が一人だけいた、それは楓の過去の話をしていたタマだ

 

タマ「そう、その通りなんだよ。平手打ちされた楓様は、一気に感情が戻ってきたのさ。それまで無気力状態だった楓様がだよ?しかも声まで発することができたんだ」

 

つくし「え?そうなの?」

 

類「まあ、そうなるよね」

 

タマのその話に納得いかないつくしとやっぱりそうだったんだというようにうなづいてる類

 

そしてタマからそれを聞いた西門と美作は考えを変えたようだった

 

西門「ああ、一種のショック療法のような感じか」

 

美作「確かに。おそらくみんな腫物を触るかのように接してただろうし、まさかそんな傷ついた状態の人間に平手打ちしてくるとは思わないだろ」

 

西門「しかも、女性にとってかなり傷つく事件のあとでだしな・・・あ~しかしセイはよくそんな状態の女に手をだせたよな」

 

美作「…確かに、普通なら怖いよな。そんな状態の人間に手を挙げるの」

 

西門と美作の話を聞いて、類がぼそりとつぶやく

 

類「きっと司の母ちゃんがそこで終わる人間じゃないんだって信じてたんだよ」

 

つくし「・・・・!!」

 

類の言葉に、つくしが感動したようでうるうるとしはじめた

 

つくし「うう、泣ける…」

 

そしてつくしはこらえきれずに泣き出してしまう

 

類「まあまあ、きっと一か八かのかけでもあったと思うよ」

 

類はそういってつくしの頭を優しく撫でた

 

タマ「・・・・そう、花沢のぼっちゃんの考えは当たりなんだよ。如月様だけは楓様がこんな出来事に負けない人物だと信じてくれてたようだった。あの日、私の母と私は、平手打ちした如月様を一瞬恨んださ、なにするんだ!!出てけ!!!そういいそうになったさ。でも違った。楓様が言葉を発したんだよ、平手打ちの直後にね」

 

つくし「まったく話せなくなってたのに」

 

タマ「そう、まったく話せなくなってたのに…だ。平手打ちされて【なにするのよ!!!】って、最初はか細い声だったが、そう叫んだあと、楓様も自分の久しぶりに出た声に驚いたようで、泣き出してしまった…でもその泣き出した楓様を片手で抱きしめて、如月様がこういったのさ【道明寺家のTOPにたつんだろ。跡取りになるって決めたんだろ】ってね。その言葉を聞いた後、泣いていた楓様が徐々に泣き止んで、こういったのさ【そうよ…道明寺家の跡取りなんだから負けてられない】って、ちょっとずつ、ちょっとずつ、強い声になってったのさ」

 

つくし「お義母さん・・・・」

 

類「・・・・・・・」

 

タマ「一人の女、しかも高校生くらいの女の子が数百万人の責任者になるってのは、とんでもない重圧さね…楓様のお兄様が亡くなって、その責任が一気にきた楓様、だがお兄様の件で数万人の部下が路頭に迷い、中には自害までしたものもいた。それを目の当たりにした楓様は、強くならなきゃ、私が守らなきゃと…強く、強く思うようになったんだよ」

 

つくし「…お義母さん…かっこいい」

 

類「・・・・」

 

西門「でもさ」

 

だがその話を否定しはじめたのは西門と美作だった

 

西門「今の司の母ちゃん、確かに強くはなったけど、実の息子にあまりにも酷すぎねえか」

 

美作「司の姉ちゃんにもだろ。数百万人のグループにとっては最強の会長かもしれないけどよ、司と司の姉ちゃんにはなあ…?」

 

西門と美作のこのセリフに困ったように笑うタマ

 

タマ「しかたのないことではあるんだよ」

 

西門「それでもだよ…」

 

西門は幼少期の司のことを思い出し、少し辛そうな口調でそう言った

 

タマ「…楓様の愛情は不器用だからね…わからないかもしれないねえ」

 

美作「愛情?!!」

 

タマの言葉に美作が驚きの声をあげる

 

美作「愛情なんてないだろ」

 

美作にもそう言われて、タマは困ったように笑うしかなかった

 

つくし「もう!!ふたりとも!!そこまで!!!!…ねえ、そのあとお義母さんは会見したの?」

 

つくしは美作と西門を止め、楓の過去の話の続きが気になるようでタマにそう聞いた

 

タマ「・・・ああ、会見したさ。謝罪をして、そのあとにこれ等の報道は間違いであることも伝えた。だがそれでも責められ、おもしろおかしく報道は続いてしまったのさ。跡取りをやめさせろ!!そんな報道さえあった。だがね、そのあと少ししてから、楓様が世間に認められる出来事があったんだよ」

 

タマのその言葉に、すごく嬉しそうなつくしは笑顔でこう聞くのだった

 

つくし「なに?!なにがあったの?!」

 

タマ「それは、TOJさ」

 

西門・美作「TOJ?!」

 

タマの言葉に西門と美作は思わず椅子から立ち上がってしまった

 

類「…」

 

つくし「ティーンオブジャパン?!!」

 

平静な類の横で、またつくしも、タマの言葉に驚いて飲んでいたノンカフェインのコーヒーを吹き出してしまうのだった

 

☆☆☆

 

続く

 

今日も読んでくださってありがとうございました( *´艸`)

 

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