その後も光陽と楓は、ホテル内の庭を穏やかに見て回った

 

光陽「ここの和風庭園綺麗ですね」

 

光陽が道明寺家のホテルの庭をそう褒めた

 

楓「…」

 

和風庭園、楓はイタリアで見たセイが造ったという和風の庭園を思い出す

 

楓の心の声(またあの庭園、ちゃんと見に行ってみたい)

 

楓がそんなことを考えているその表情を、光陽は黙って見つめていた

 

光陽は何もかも知っているかのような、楓が今何を考えているのか、まるで手に取るようにわかるといったような、眼差しだった

 

光陽「……そういえば、太陽はまだ家で料理してるんだよ」

 

光陽のその言葉に、楓は笑ってこう答えた

 

楓「…少しは料理上達しましたか?」

 

楓のその言葉に、光陽も笑って首を横に振った

 

光陽「ぜんぜん!むしろこの前、太陽にせがまれまくって仕方なくセイ君が作ったんだけど…これがかなり美味しかったんだ」

 

楓の言葉に驚き目を見開く楓

 

楓「え・・・?セイ…いや、セイさんが料理を?!」

 

楓はセイが料理をする姿を想像する

 

頭の中にでてきたイメージは、不愛想な顔をしたセイがものすごくめんどくさそうに料理している姿だった

 

光陽「そう、あのセイ君がまさか料理してくれるとは思わないだろ?あれは太陽の粘り勝ちって感じだったな~私も食べさせてもらったんだけど、ハマグリのお吸い物が本当においしくてさ~」

 

光陽はセイがどんな食べ物を作ったかなどを丁寧に説明してくれた

 

楓「へえ…私も食べてみたい」

 

楓はついぽろっとそう言ってしまう

 

光陽「今度、みんなで内緒で集まろうね」

 

光陽は、優しいまなざしで楓のことを見ながら、そう伝えるのだった

 

婚約者として、穏やかで優しい光陽は、文句のつけようがなく

 

またその物腰の柔らかさは、周りに好かれるであろうなという人物だった

 

だが、この光陽の優しさが、のちに楓を苦しめる元凶にもなるのは

 

これから少し先の未来の話だ

 

この両家の顔合わせは、道明寺家当主から出版社へと連絡がいっていたのであろう

 

記者がとてもきれいに楓と光陽のお散歩姿を撮影していた

 

当然、今度はその写真付きの記事が世間を賑わすことになる

 

だが、不思議なことに、清宮家の裏の家業については、一切触れられることもなく

 

【現代の逆シンデレラ?!老舗の清宮家と道明寺家合併に隠された二人の純愛】

 

こんな記事が出回り、清宮家や道明寺家に悪いことは一切書かれなかった

 

むしろ合併しやすいように、記者が世間を操作しているようにも感じられる記事が、たくさん出回っていったのだった

 

そうして、楓の初恋は発展しないまま、楓の卒業プロムの日を迎えてしまうのであった

 

☆☆☆☆

 

続く

 

今日も読んでくださってありがとうございました^^

 

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