太陽にエスコートされ、楓と太陽は踊り始める

 

周りでも生徒たちが踊っていたが、太陽と楓の姿にみんな見惚れ始めて動きを止めてしまった

 

記者やメディアがこぞって二人にカメラを向ける

 

清宮家と道明寺家は今後、楓と清宮兄の光陽との婚約により、合併され更なる拡大を遂げるという記事は既に世間を大きく騒がせていたため

 

婚約者の弟、太陽と楓が踊る姿というのは、記者もメディアも欲しかった構図だった

 

太陽と楓は踊りながら、時々顔を見合わせては楽しそうに笑う

 

その二人の姿を、壁の方で如月が見守っていた

 

如月「・・・・・・」

 

なんとなくであったが、セイは楓のほうだけを見ているような視線だった

 

それに気づくものは、誰もいなかったが…

 

太陽は踊りながら楓に話しかけ始めた

 

太陽「俺の兄の事、よろしくね」

 

太陽の言葉に、楓は笑顔で答える

 

楓「いいお兄さんね」

 

楓のこの言葉にとても嬉しそうに笑う太陽

 

太陽「そうだろ?いい兄なんだ…身体さえ丈夫だったら、本当は清宮の後を継ぐのは俺じゃなくて兄なのに…」

 

太陽はそう言って少しだけ瞳に影が落ちる

 

だが楓はそれに対しこう言った

 

楓「でもお兄さん太陽のことを自慢の弟だって言ってたわよ」

 

太陽「…」

 

楓のこの言葉に太陽は嬉しそうに笑うが、少し複雑そうな表情でもあった

 

楓「…?」

 

その表情の意味が分からず楓は困ってしまうが、太陽に聞こうとする前に音楽が鳴りやんでしまった

 

太陽「…それにしても楓ちゃん、本当にドレス姿綺麗だよね。こんなに綺麗なこだったんなら、兄と婚約者かわってもらえばよかった」

 

太陽がそう言ってからかうように笑った

 

それに対して楓は笑いながら怒る

 

楓「も~~お世辞も上手になっちゃって」

 

太陽「バレたか」

 

太陽はそう言って舌をペロッと出し

 

太陽「じゃあ次の相手はセイかな?」

 

と、楓に言ってしまう

 

楓は不意に言われたセイの名前にビクッと反応してしまったのだ

 

楓「え…ええそうね」

 

楓は不自然な態度で下を向く

 

太陽「あれ?どうしたの?」

 

先ほどとまるっきり態度がかわった楓の表情を見ようと太陽は不思議そうに楓の顔をのぞきこんだ

 

太陽「…顔、真っ赤じゃん」

 

下を向いた楓の顔は、太陽から見てもわかる通り、真っ赤になっていたのだ

 

楓「な、なんでもないのよ」

 

太陽「もしかして人に酔った?ああ、パーティーだからか…あっ」

 

楓「!!」

 

太陽は、やばいといった感じに話途中で口ごもる

 

セイと太陽は楓を気遣いあのパーティー事件については口を滑らせないように気をつかっていたが

 

この日、太陽はとうとう口を滑らせてしまったのだ

 

楓「っ・・・」

 

突如、楓の周りの人の声が大きく聞こえるような感覚に陥る楓

 

ざわざわとした雑踏が耳障りで、カメラのフラッシュがそれを余計に増長させる

 

楓「気持ち…わるい…」

 

さっきまでとはうってかわって、今度は真っ青な表情の楓

 

太陽「!!ちょっと向こう行こうか」

 

楓の状態を察知し、太陽はすぐさま楓を人込みのいない控室へと連れて行くのだった

 

如月「・・・・」

 

その一連のやり取りを見ていたセイも、周りにバレないように太陽たちが向かったであろう控室へと向かった

 

記者たちはざわざわと騒いでいる

 

記者「もしかして、これも三角関係か?」

 

記者2「兄と弟と奪い合い?!くっそ、面白そうだけど…記事にはできないんだよなあ」

 

記者「おまえんとこも?でもまあやりようによっちゃあ匂わす記事はかけるよな」

 

記者2「いや無理だろ。清宮と道明寺を敵にまわすと厄介だぞ」

 

記者「だよなあ~あーーくっそ前の道明寺楓パーティー事件みたく俺らの記事放置してくんねえかな~」

 

記者2「あれは意外だよな~いつもならストップ入って大金もらえんのに、ストップ入らないから書きたい放題だったもんな~」

 

記者「まあ、金も欲しかったけど、あの記事だけでだいぶ稼がせてもらったしな」

 

記者2「色男があれだけいて女の跡取りなんてそりゃ美味しいネタだもんな」

 

記者「そういやビロードの不知火ってどうなったんだ?あれからさっぱりメディアにもでないだろ」

 

記者2「ああ、あいつ?海外で今デビューしたってよ」

 

記者「親の七光りが海外でうまくいくとは思わないけどな~」

 

記者2「まあ、泥沼に落ちたらそれはそれで美味しいネタってね」

 

記者「だよな~むしろ堕ちてくれって感じ」

 

記者はそう好き放題言い合っていた

 

太陽と楓は記者からそんな風に言われていることもいまだ気づかない若輩者だったが

 

この卒業プロムの思い出は、楓にとって忘れられない大事な思い出となるのだった

 

☆☆☆☆

 

続く

 

今日も読んでくださってありがとうございました^^

 

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