控室で太陽は楓の顔色を心配そうに見ていた

 

一度道明寺家の付き添いのものが来たが楓が少し休めば大丈夫と突っぱねてしまい

 

控室には太陽と楓の二人きりになっていた

 

楓「太陽、私は大丈夫だから会場に戻って?二人で消えてしまったらまた記者が騒ぎ出すわ」

 

楓は自分のハンカチで口を押さえながら太陽にそう伝える

 

だが太陽は戻ろうとはしなかった

 

太陽「いや、ほおっておけないよ、さすがに」

 

太陽はそういうが、楓は首を横に振ってこう答えた

 

楓「お願い、私の婚約者が太陽のお兄さんなのよ?」

 

太陽「あのさ…さすがの俺もそんな青白い顔してる大事な人をほおっていける人間じゃないんだよね?」

 

太陽の言葉にうつむいていた楓が太陽の顔を見た

 

楓の視線に太陽の顔がみるみる赤くなる

 

太陽「いやそのほら…なんだ!大事な人って…あはは…友達だよ友達!!そうそう、大事な友達!」

 

太陽はそう慌てて否定をし、楓はそれに少しだけ微笑んでこう答えた

 

楓「そうよね、ありがとう太陽。でもここでまた変な記事で騒がれるわけにはいかないのよ。私はもう大丈夫。太陽のおかげで落ちつけたわ」

 

楓の言葉に太陽は楓の顔を見る

 

楓の顔色は先ほどとは違い、落ち着きを取り戻していた

 

太陽の心の声(なんだろう、楓ちゃんといるとな~んか胸の中がもやもやするんだよなあ…さっきは大事とか言っちゃって確かに大事な友達に変わりはないのに言ったとたん恥ずかしくなっちゃうし)

 

太陽もまた、自分の気持ちに鈍感だった

 

楓「…前のパーティーの時は本当にありがとう。ずっとずっとお礼を言いたかったの。言いそびれていて気になってたのよ。それと、太陽のお兄さんは本当に良い人ね。私あの方優しくて好きよ」

 

楓のこの言葉に嬉しそうに笑う太陽

 

太陽「そうだろ!!兄は本当にいい奴なんだ!あと…あの日のパーティーの事、思い出させちゃってごめんな」

 

太陽にそう言われて楓は首を優しく横に振った

 

楓「ううん。今はもうあの日の事は、うっすらとしか思い出せないから…思い出そうとすると気持ち悪くなっちゃって…」

 

太陽「それは…」

 

楓「え?」

 

太陽「いや…なんでもない」

 

太陽は今もまだ楓にあの日のことが深く突き刺さって傷がついたままなんだと気づいた

 

太陽の心の声(…思い出せないよう身体が勝手に自己防衛しているんだな…)

 

太陽の目には、目の前で気丈なフリをする楓の姿が非常にか弱く、いたいけな少女のようにうつった

 

楓「…え?」

 

太陽「あ…」

 

そして太陽はそのまま身体が勝手に動き、無意識で、楓にキスをしてしまうのだった

 

楓「!!!」

 

楓は驚き口を押さえる

 

太陽「…ご、ごめん」

 

楓「…」

 

太陽「……」

 

太陽は心から謝ったが、困ったようにうつむく楓になぜかいら立ちを覚えてしまった

 

太陽「そんな顔することなくない?」

 

楓「…え?」

 

太陽「そんなに嫌だった?」

 

楓「そうじゃなくて…どうして急に」

 

太陽「わかんない、楓ちゃんのその表情が、悪いんだよ」

 

楓「ちょっと…やめ…」

 

太陽はそう言って楓の腕を掴み、強引に二度目のキスをしてしまうのだった

 

☆☆☆☆

 

続く

 

更新時間がずれこんでしまい申し訳ありません
諸事情により、少し遅れています( ;∀;)

今日も読んでくださってありがとうございました<(_ _)>

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