通夜やお葬式は滞りなく終了した

 

だがひとつ事件をあげるとすれば、太陽の母親に、楓は塩を撒かれてしまった

 

太陽の母「あんたが死ねばよかったのよ!!!!!!!」

 

楓「………」

 

楓の全身に塩がかかる

 

西田や光陽がかばおうとしたが、一歩遅かった

 

光陽「何をするんですか、お義母さん」

 

太陽の母「……あら、光陽さん。まだお元気でいらしたの?太陽がこんな目にあったというのに…しぶといですこと」

 

光陽「…………」

 

太陽の母に何かを言い返すこともしない光陽

 

楓も、目が充血しきった状態の太陽母に、言い返すことはまったくしなかった

 

楓は太陽母の言葉にその通りだとひどく納得もしてしまう

 

楓の心の声(本当に、なぜ私が生きているんでしょうね)

 

そう、感じてしまうのだった

 

白い布をかけられた太陽が横たわる

 

その姿を見ても、楓は泣くことはなかった

 

やはり私には涙を流す権利はない。そう楓は思ってしまうのだった。

 

西田「楓様、今すぐに代わりのお着替えをお持ちいたします」

 

西田の言葉に楓は少しだけ微笑んでこうこたえた

 

楓「このままでいいわ」

 

西田「ですが」

 

楓「西田、下がりなさい」

 

西田「はっ」

 

西田はすぐにその場を下がる

 

楓は頬や髪の毛についた塩を軽く払った、その時に口の中に塩が入る

 

楓「しょっぱいわ…」

 

楓は塩のしょっぱさを感じ、悲しそうな表情を浮かべるのだった

 

通夜やお葬式が終了し、清宮太陽が亡くなったことは世間では報道すらされなかった

 

まるで清宮太陽はまだ生きているかのように、時は流れる

 

それは裏のTOPが亡くなったことが知られるといろいろと厄介なことがおこるからだった

 

だがそれよりも楓は気にかかることがあった

 

太陽が亡くなった通夜とお葬式に、セイの姿がなかったのだ

 

セイは海外で仕事になっていたから間に合わなかったのかもしれない

 

そう言い聞かせ、また数か月の時が過ぎた

 

そんなある日、東京本社に道明寺家当主が現れる

 

楓「……会長が?」

 

普段はアメリカの本社にいる当主が何用かと楓は眉間にシワが寄った

 

楓はすぐに当主のもとへと向かい会長室のドアを叩く

 

当主「入れ」

 

楓「はい」

 

楓と西田が会長室に入ろうとするが、当主は西田にだけシッシと手を払う仕草をした

 

西田「控えております」

 

西田はすぐにその場を去り、会長室の扉の前で待機をする

 

会長室には楓と当主だけになった

 

しばらくシーンとした時が流れる

 

先に言葉を発したのは当主だった

 

当主「医者に告知を受けた。お前を会長に命ずる。それと、2~3年以内に跡取りを産め。以上だ」

 

楓「ちょっ…」

 

当主「下がれ」

 

楓「………」

 

楓に言い返す隙を与えない当主

 

楓はそのままお辞儀をし部屋を後にするしかできなかった

 

言われた直後、楓の頭の中は混乱していた

 

楓「お父様が…長くない?跡取りを産めって……」

 

西田「社長、どうされました?」

 

楓「…何でもないわ」

 

西田「はっ」

 

楓は、秘書や社員に【動揺】を与えてはいけないことも、TOPにたつことで次第に理解していっていた

 

だから今、楓が悩みを話すもの、感情的になれる相手など、楓のまわりにはただの一人もいないのだった

 

そして、当主は楓に悩む隙も与えない。すぐに当主が手配したのか、楓のスケジュールが変更された

 

西田「社長、アメリカ本社へ急遽出張になりました。ですがその前に二週間ほどイタリアへと滞在し、取引相手との会談があります」

 

楓「…わかったわ」

 

楓はその急な変更にすら拒否できる立場ではない

 

今拒否したところで、周りは、当主が動き出してしまったのだから、もう悩む時間はないんだと、楓は理解する

 

楓「すぐに空港へ」

 

西田「はっ」

 

楓はこんなのはもう慣れたといったように、冷静なまま、道明寺家のプライぺート空港へと向かい、すぐにイタリアへと向かうのだった

 

だが、イタリアで楓はセイと、再会することになるとは

 

この時はまだ知る由もなかったのだった

 


 

 

今日も読んでくださってありがとうございます(*´ω`*)

 

休日だったので早め更新になりました(*´ω`*)

 

メッセージと拍手もありがとうございます(*^-^*)励みになります(”◇”)ゞがんばります!

ランキング参加中です!応援お願いします!

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

道明寺 楓 ~ 鉄の女 一覧

シリーズ一覧

最新記事

シリーズ

ブログ村