楓は牧野つくしにこれでもかというほど試す行為を繰り返した

 

ある時は誰かを雇い司から離れさせようと仕向け

 

牧野つくしがTOJに出場すると聞けば、司の婚約者候補に考えていた女性をTOJに出場させる

 

だがどの行動もすべて楓が望むようには進まなかった

 

桜子という女を使って牧野つくしを貶めようとした楓だったが

 

逆に司とつくしの距離が近くなった

 

TOJでは一般庶民のなんの教養もないつくしが二位となった

 

楓は、TOJの初代優勝者だ

 

色んな思い入れのあるこのTOJで庶民のつくしが一位と僅差もない二位だったこと、特別賞をもらったことに、複雑な感情になる

 

楓「……なんの教養もマナーもないあの子が…」

 

それはこれまでの楓の経験を覆す出来事だった

 

小さなころから、マナーや勉強、稽古でめまぐるしい日常を送ってきた楓

 

だが、なんの勉強もマナーの教育も受けていないつくしが

 

たった数か月の訓練でこの結果を楓へとつきつけてきた

 

楓「……」

 

それは楓が今まで自分がやってたことが馬鹿にされたような感情にもなったのだった

 

どれだけ稽古や習い事から逃げ出したいと思う時があったか

 

小さなことは厳しい教育が楓でも辛かったのだ

 

だが、正直、道明寺家で牧野つくしにF4がTOJに向けてスパルタ教育をつけていたのを

 

家の主である楓が知らないわけはなかったのだ

 

楓「きっとそんなことしても付け焼刃で無駄だと思った」

 

そう、楓の正直な気持ちはそれだった

 

楓「でもあのこは……あんな短期間で結果を残したのね」

 

楓はつくしのTOJの評価の書類に一通り目を通した後、そうつぶやき、眉間を指で押さえた

 

楓「はあ…しぶといこと…」

 

嫌そうにそうつぶやいたあと、楓はにやっと笑う

 

楓「…ふふふ、負けず嫌いな所は私とそっくりね…そこは認めてあげるわ」

 

楓は眉間を指で押さえながらそう笑いつぶやいた

 

楓「……さあ、こんなことに長くかまってられる時間はないわ、次で決めてしまいましょう。西田」

 

呼ばれた西田が会長室へと入ってくる

 

西田「はっ」

 

楓「司をニューヨークへ連れてく準備をしなさい」

 

西田「それは大学卒業後では?」

 

楓「大学への手続きもついでにね、来週には出発するように。以上です」

 

西田「…はい」

 

そう、楓はもう必要事項しか喋らないようになっていた

 

人の意見にすら耳を傾けない

 

道明寺財閥のTOPという孤独な場所での戦いで、楓はいつしか周りの声も何も聞こえない、聞こうとしない人へとなってしまっていた

 

だがそれは、TOPゆえの孤独な戦いで、仕方のないことでもあったのだった

 


 

 

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