タマ「初恋の男性に、母のように慕っていた相手に裏切られたように感じてしまって楓様は楓お兄様のご親友を避けるようになっていった、不思議と私の母親の方は避けてなかったがね」

つくし「うんうん」

タマ「…そうやって楓様が遠ざけてた時に、ご親友のご両親がクビになってしまった…道明寺家グループの会社に勤めていたんだよ、ご親友のご両親は…楓お兄様の右腕になるようにとご親友は育てられてきたのにお兄様の逃亡の手助けをしてた、クビになるのは当然だった…そしてそのご両親は責任感が強い人達でね。息子さんを車に乗せてご家族で海に飛び込んだ…一家心中さ」

つくし「なんで…全然やり直せると思うのに…」

タマ「普通ならやり直せるさ、でも道明寺財閥は世界に名が通っている、道明寺グループに取引を停止されたらそこの会社は倒産する、道明寺グループの下についている子会社は日本にある企業のほとんどがそうだといってもいい状況さ。そんな道明寺財閥に辞めさせられた人間とあっちゃ、みんな道明寺家を敵にまわしたくないから誰も関わらない、当然のことさね」

つくし「おっつ…凄いとは思ってたけどここまでとは…」

タマ「そして楓様はお兄様の事を怒ってらっしゃった。お兄様が逃げたから死んだ人、破産した人、人生が壊れた人ばかりだと嘆いていた、お兄様が亡くなった時、楓様は自業自得よ…とおっしゃっていた」

つくし「……わからなくはないけどでも…大好きなお兄さんだったのに…」

タマ「大好きだったからこそ、失望が大きかったんだろう」

つくし「…」

タマ「裏切られたように受け取ってたけど、ご親友には情が大きかったんだろう、ご親友のご両親を楓様は助けようとはしてたさ、でもご当主に言われたんだ、他のものにしめしがつかないと」

つくし「…」

タマ「誰かを許せば甘くすれば、そこをついて楽しようとする人間がいる、悪いことを企てるやつがいる、スキをみて騙そうとしてくる、だからご主人は必要以上に厳しい、道明寺グループの下には幾万もの人が働いている、そのひとりひとりに家族がいる、でもダメだった一人を助けると、優秀なひとりの人生が壊れる可能性がある、それならばダメだった人を助けない選択をご当主は選んでいるだけなのさ」

つくし「それは…わかる気もするけど…でも!!」

そんなふうにタマとつくしが話していた部屋に突然司の声が聞こえた

司「でもあのババアはそんなことも考えず、好き放題してるだけだと俺様は思うけどな」

司の突然の声にタマとつくしは驚く

つくし「おっつ…いつのまに…」

タマ「ぼっちゃん!お帰りでしたか、じゃあわたしはそろそろ…」

司「おう、タマ、許す、話続けろ」

タマ「…ですがぼっちゃん」

司の申し出に困った顔になるタマ

つくし「できるなら…続けてもらえませんか?」

タマ「…」

司「そういやお前、身体大丈夫か?さぞさみしがってるだろうと早めに仕事を終わらせてきた、さすが俺様」

司はそういうとドヤ顔をした

つくしはそんな司に

つくし「大丈夫だよ、ありがとう」と笑ってかえした

タマ「やれやれ、強情なところも楓様にそっくりですね」

司「なんだと、タマ」

つくし「こら!もう~ねね、お話お願いします?」

つくしはそういって手を合わせる

タマ「…楓様はその後留学をしたんです、もちろん私の母親もついていきました、学校にいったあと道明寺グループの会社へと足を運び、色々な事を教えられて、日々めまぐるしくすぎていき楓様の癒される場所などなかった…でもある日…」

司「…留学先って俺がいったとこか?」

タマの話をさえぎる司

つくし「もう!いいとこだったのに!」

つくしはそんな司に頬をふくらませ怒っている

タマ「いいえ、その時は違いますよ、ぼっちゃんのいったとこよりはまだ田舎な方に別荘がありましてね、その家に滞在してました」

司「あ~~もしかして幼稚舎の時に行ってた旅行先の別荘か?」

タマ「覚えてらっしゃいましたか、そこですよ」

二人のやりとりのなかつくしは心のなかで

つくし(幼稚園で海外!しかも別荘なんてふつうはありえないっつーの)

とぼやいていた

☆☆☆

続く

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