あきらと西門がバツが悪そうな顔をしながら話し始めたのは

 

あの日、司達が知らない間におこった出来事だった

 

西門「…翼と輝と話したんだよ」

 

司「お前ら!勝手な事すんなって…!!」

 

怒りはじめる司をなだめながらあきらが割って入る

 

あきら「まあまあ司落ち着いて…いや、一応あいつらとは司と類よりは俺らの方が付き合い長いし、話せばわかるんじゃないかなって…なあ?総二郎」

 

小さなころ、類も司もしょっちゅう海外に行っていた、そのまましばらく帰国しないことも多く、割と日本にいたのはあきらと西門の二人だった

 

そのころ翼も輝もタイミングよく日本にいる期間が長かったため、司と類よりは二人と過ごす時間が多かったようだ

 

あきら「……でもなんでか翼、昔より頑固になってて牧野の事金目当てに違いない!!!の一点張りで…」

 

西門「それに輝も翼より頑固じゃなかったのに、話すらまったく聞こうともしないし、俺らが牧野と一緒にいるのすら嫌がってるようで」

 

司「……牧野はそんな女じゃねえよ」

 

司の言葉に類はフッと優しく笑った

 

西門「わかってるよ、でもあいつらぜんぜん信じてくれねんだよ」

 

あきら「あろうことか、牧野の評判をガンガン落として司との婚約自体を破棄させるって…」

 

あきらが言い終わる前に司がいきおいよく立ち上がった

 

司「そんなことさせるかよ!!!!」

 

今にも飛び出していきそうな司を西門とあきらがなだめる

 

あきら「まあまあ、落ち着いて」

 

司「落ち着いてられるかよ」

 

西門「でも何か対策しないとやばいことになるかも、相手はあの西園寺と九条家だ、司……ここは頭を使って解決しないと」

 

そう頭を指さしながらジェスチャーをして司に訴えたが

 

司「頭を使うってなんだよ??頭は使うものじゃねーだろ?」

 

西門「いや、そういう物理的な意味じゃなくて…」

 

相変わらず海外生活が長く日本語が不自由な司は、西門のいった意味をすぐには理解できずにいた

 

類「しかも…牧野は”真珠”になった」

 

あきら「…」

 

西門「最悪だよな…」

 

類がボソッとよく通る声で話を元に戻す

 

司「…なあ、真珠ってなんだ?」

 

西門「は?」

 

あきら「おいおいまじかよ」

 

類「…そっか、司知らなかったんだ」

 

司は、赤札をはったりする人物だったが、こういう世界にもそういう意味を成すものがあるものをまったく知らなかったのだ

 

西門「鈍感というか…」

 

あきら「長年この世界にいて一度もそういう場面に気づかなかったのか…?」

 

類「まあ、司らしいんじゃない?」

 

司「な、なんなんだよ、ハッキリ言えよ!!」

 

3人にため息交じりにいじられ、面白くなさそうに司は不貞腐れた

 

すると、突然西門が物語を読み聞かせるかのように話し始めた

 

西門「……ある一人のお嬢様がいました」

 

司「な、なんだよ突然」

 

司に構わずに西門は話し続ける

 

西門「そこのお嬢様はあるパーティーで権力者からのしつこい誘いを断りました…そのせいもあってお嬢様はそいつに目をつけられいじめられるようになりました」

 

西門に続いてあきらも物語を語るように話し始める

 

あきら「そのお嬢様は見るからにやつれ、悩み、お嬢様の父親の会社も倒産することになった、そうしてこの世界にいられなくなりました」

 

司「どういうことだよ?」

 

話の意図が掴めずに困惑する司

 

西門「このお嬢様は何も悪いことはしてない、ただ目をつけられただけ、自分の立場より上の人間に」

 

類「赤札と同じだよ」

 

司「っ……」

 

類の赤札という言葉に司の顔が引きつる

 

あきら「そしてお嬢様は悪くないのに、何故か権力者の琴線に触れたものは”真珠”とレッテルが貼られ周囲の人にいじめられまくる」

 

司「……」

 

司は、自分がつくしに赤札を貼った時の事を思い出した

 

司がただ赤札を貼ったと言うだけで、つくしはその日から酷いいじめにあっていたのだ

 

西門「その真珠に牧野がなった、わかる?」

 

司「牧野はなんも悪いことしてねえだろ」

 

その言葉にあきらが辛辣な言葉を投げてくる

 

あきら「でも、司も何も悪くない人に赤札はってたことあるよね?」

 

あきらの言葉に司は声を荒げて言い返した

 

司「あれは!!あいつらが馬鹿にしてくっから!!」

 

あきら「…」

 

司の言葉に類は落ち着いた声で窘めた

 

類「…牧野の時で言えば、先に牧野のことを侮辱して、お弁当までぐっちゃぐちゃにしてたよね?それで牧野が怒ったのに司は赤札を貼った…あれも牧野が悪いの??」

 

司「!!!!」

 

司は言い返す言葉がみつからない

 

西門「まあ、今は司も反省してるようだし牧野も許してくれてるからな」

 

あきら「あんな目にあったのに、牧野はよく司を許したと思うよ」

 

類「それだけ牧野は、優しいんだよ」

 

3人の言葉に、何も言えることがなく、司は力が抜けたように座った

 

司「だからって…なんで翼は牧野にそんな…文句があるなら俺に言えばいいだろ」

 

西門「文句があるとも違うんじゃない?」

 

西門の言葉にうんうんとうなづくあきら

 

あきら「司は遊ばれてる騙されてるって信じて心配しすぎてるだけだと思う」

 

司「だからって!」

 

類「だから、司が牧野はそういう女じゃないって…教えてあげればいいだけだよ」

 

類の言葉に、司の声が止まった

 

司「……でもあいつら話も聞かねえんだろ?」

 

西門「だから、頭を使うんだよ」

 

司「…?」

 

この日、F4はどうしたらつくしを翼と輝に認めさせれるかを一晩中話し合った

 

つくしはそんなことを知る由もなく、花嫁修業と言う名の勉強地獄を過ごすのだった

 


 

 

読んでくださってありがとうございます( *´艸`)

 

拍手とメッセージもありがとうございます、励みになります!!

 

今月初めに花晴れ10巻もでていましたよね、やっと先日購入し神尾葉子先生の世界観にひたっています……(*´ω`)

 

 

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