そのころ、船内にある一部屋につくしは連れ込まれてしまっていた

 

もちろんその部屋には輝がいる

 

輝「…」

 

つくし「…んーーんーー」

 

口をタオルのようなもので塞がれ、縛られてしまったつくしは何も話すことができないでいた

 

そんな時、部屋の中に翼が入ってくる

 

翼「よっ。輝」

 

輝「…ずいぶん無茶をしたな」

 

翼「まあね」

 

椅子に拘束されているつくしをみることもなく、普通に会話をはじめた二人につくしは文句を言うように叫んでいた

 

つくし「んーーーうううううう!!!!」

 

翼「ははは、乞食がなんか騒いでる」

 

輝「…翼、ほどほどにしないとさすがにやりすぎだよ、一応こんなんでも道明寺家の婚約者様なんだし」

 

輝はそういうと、つくしの背中に体重をかけるように手を置いた

 

つくし「!!」

 

輝にあわせるように、翼もつくしの身体に手を置く

 

翼「まあ、すこーし調べたら帰すよ」

 

輝「……じゃあ俺はあいつらのほう見張っとくわ」

 

輝は翼のことを少しだけ怪訝そうに見つめたが、すぐにふいっとその場を去って行ってしまった

 

部屋の中には翼とつくしが残されてしまう

 

つくし「んん!!んんんんんんんーー!!」

 

翼「なにいってるかわかるわけねえだろ、うるせんだよバカ女‼」

 

つくし「!!!!」

 

叫ぶつくしの髪の毛を翼がガッと掴んだ、つくしはあまりの痛さに顔を歪ませる

 

翼「お前の正体を暴いてやる」

 

つくし「!!!」

 

その言葉とともに、翼はなぜかつくしのドレスを破き、口を塞いでいた布を外した

 

翼「叫ぶなよ?叫んだらこっちも切るからな?」

 

つくしの太ももには何か冷たい感触

 

翼はそれをつくしに見せた

 

つくし「っ…」

 

その冷たい感触は、ナイフだったのだ

 

なんでここまでするのか、どうすればいいのかわからないつくしはもう涙を流すしかなかった

 

翼「お前が早く素直になりゃいいだけだよ、ほら、言えよ。金に眩んで司に近づいたってよ!」

 

翼はそういったあと、つくしを椅子事けり倒しす

 

つくし「痛…」

 

叫んだらダメだ、そう思いつつも、あまりの痛さにつくしは小さく悲鳴をあげてしまった

 

翼「おら言えよ、安い女のように身体でも使ったのか?それとも司の弱みでも握って脅してるのか??」

 

どう考えても、そんな風な関係には見えない司とつくしの関係なのに、翼だけには違うように見えているようだった

 

つくし「なんで…そんな風に言うんですか」

 

つくしの質問に翼はあざ笑いながら答えた

 

翼「俺たちのようなもんには頭のよっわい女しか近づいてこねえからだよ」

 

つくし「…」

 

翼は意外にもつくしの質問に答えてくれた

 

翼「お前もそうなんだろ?莫大な財産がほしくて近づいてるんだろうが!身なりもしぐさも庶民のくせして必死に上流階級の真似事か…あいつらには上手く取り入ったのかもしれねえけど、俺たちの目はごまかせねえぞ!」

 

翼はまたつくしの髪の毛を引っ張りつくしの身体を引っ張り起こしながら耳元でそう叫ぶ

 

つくしは、翼の言葉に思わず笑ってしまった

 

翼「なにがおかしいんだ」

 

つくしが笑ったのに、翼のコメカミがぴくっと反応する

 

つくし「上流階級の真似事か…それ、一番最初の頃に道明寺に言われたなって思い出して」

 

つくしののんきな言葉に翼の怒りはますます増してしまった

 

翼「お前今がどういう状況かわかってんのかよ!」

 

翼はそういったあとに、つくしの身体を床に投げる

 

つくし「…どうもこうも…勝手に人のこと決めつけて、話を聞こうとも理解しようともしない人に、なにいっても無駄でしょ?」

 

翼「!!」

 

つくしは頬を床にぶつけ痛みを感じながらも我慢してそう叫ぶ

 

つくし「しかも無抵抗な人間にいきなりこんなことして…正体がどーとかなんとかいって、喚いて叫んで罵って…気が済むまでやればいいじゃない!!!あたしは道明寺のことが好きになったから結婚しようと思ったの!お金に恋するほど馬鹿じゃない!!!」

 

つくしが叫び終わる前に、翼は椅子ごとつくしを持ち上げる

 

つくし「きゃっ」

 

立ち膝みたくなったつくしに翼はおもわずキスしてしまった

 

つくし「!!!」

 

翼「!!!」

 

次の瞬間、翼はつくしをまた突き飛ばしてしまう

 

翼「なにすんだよ!!」

 

翼の言葉につくしの怒りが爆発した

 

つくし「な、なにするはこっちの台詞でしょ!!!!!!」

 

翼はもう自分がなにをしたのかすらわからず、気が動転しているようだった

 

ドタバタしている所、外からF3と輝の声が聞こえる

 

類「牧野!ここか?」

 

輝「……あとから連れてくから」

 

西門「信用できねえよ」

 

あきら「いいから、開けろ」

 

そんな声が聞こえたかと思うと、扉がいきおいよく開いた

 

類「…牧野!!」

 

扉の先は、散々な光景だった

 

みるからに拘束されぼろぼろのつくし

 

そしてそうしたであろう翼がつくしのそばにたっている

 

類はすぐさまつくしに駆け寄り、つくしの姿をみた西門やあきらはぷっつんと切れてしまった

 

それをいち早く察したのは輝だ

 

輝「…まさかここまでやってるとはね」

 

輝はそうつぶやくと、今にもとびかかりそうな三人の前にすっと出て、こう言った

 

輝「さすがにこれは俺が翼をなんとかする、お前たちはいますぐ帰れ」

 

西門「!!」

 

あきら「…」

 

類「……」

 

輝の言葉に三人は睨みをかえした

 

だが輝が強い口調で更にこう続けた

 

輝「表沙汰になるまえに、帰れ!」

 

西門「!!」

 

輝の言葉に、三人の怒り狂った雰囲気が少しだけ冷静になる

 

そうだ、相手はあの西園寺翼だ

 

腑に落ちない気持ちはあれど、類も西門もあきらも、今は黙ってつくしを連れ帰るしかなかった

 

西園寺翼は、道明寺だけではなく、美作、西門、花沢の家とも大事なつながりのある家だった

 

それこそ、そのつながりが消えると一族がやばくなるレベルでの付き合いだ

 

切っても切れない腐れ縁の関係にF3は心底苛つくのだった

 


 

今日も読んでくださってありがとうございます!!

 

のんびりできた8月後半もすぐに終わり、9月は更新の頻度が少し乱れがちになっています、申し訳ありません

 

無理ない程度に頑張っていきますので、よろしくお願いいたします(*´ω`)

 

 

 

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