翼の車がとうとう何も知らないつくしの家へとついてしまった

 

道明寺家に翼は顔パスではいることができてしまう

 

もちろん司はつくしのいる家に誰もいれないよう指示をしたが、翼本人が来てしまい、少し脅すだけで従業員は簡単に入れてしまうのだった

 

それほどまでに、西園寺は道明寺財閥にとって切ってはならない相手だったのだ

 

翼がつくしのいる部屋まで案内され、なんの断りもなしにいきおいよく扉を開けた

 

翼「よう」

 

つくし「ようって……な、な、なんでこんなとこに!!」

 

翼が入った時、つくしはちょうど部屋で昼食をとっているところだった

 

翼「はっ、道明寺家のテーブルにさえ席がない女が婚約者だなんて笑わせる」

 

翼はその姿を見ただけで、つくしのことを見下し始めた

 

つくし「ちっ、違う!!ちゃんとあのでっかい食堂で食べることもあります!!今日は、体調もあまりよくなかったから、西田さんが部屋で食べたらどうかって…」

 

翼「……ああ、西田ね。道明寺楓についてまわってる犬か」

 

つくし「……」

 

翼はそんな風に西田のことまで馬鹿にするが、つくしは怒りを出さないよう頑張っておさえているようだった

 

つくし「…帰って下さい」

 

翼「やだね」

 

つくし「……」

 

つくしが一生懸命追い出そうとするが、翼はびくともしない

 

しばらくそんな押し問答があった後、翼は司達の雑誌を見つける

 

翼「ああ、司達も偉くなったもんだよな、俺らが積み上げてきたもんを一瞬で奪いやがって」

 

つくし「…あの4人だったら別に何もなくてもすぐに人気になったと思うけど?」

 

翼の言葉につくしはつい反論してしまう

 

翼「は?ふざけんな、お前俺と輝がどれだけ」

 

つくし「きゃっ」

 

つくしの言葉に翼は衝動的に身体が動き、胸元を掴んでしまった

 

つくし「……離してよ!!それともあたしのこと、殴りに来たの?」

 

つくしは胸元をつかまれながらも、気丈な態度のままだった

 

そしてどこかで翼のことを殴ったのだから殴り返しにきたのだろうともつくしは思っていたようだったが翼はつくしの想像に反して、すぐに胸元から手を離す

 

翼「ちっ……お前さ、司に俺とのキス、話したのか?」

 

つくし「っ!!話すわけないじゃない!!!!あ、あんなの事故だから!!ただの!!事故!!!」

 

つくしは翼の手が離れるや否や、すぐに部屋の隅の方に逃げるように移動し遠くから叫んでいる

 

その姿がおかしいのか、それとも司が知らないことが嬉しいのか、ニヤッと嫌な笑みで笑う翼

 

翼「ははっ、なんだよ、それで逃げてるつもりかよ」

 

翼が笑いながらゆっくりと近づこうとしたが、屋敷のものが西田に連絡をしたようで、玄関の方がバタバタと騒がしくなってきた

 

その音がつくしの部屋まで聞こえてくる

 

翼「ああ、めんどくさい奴が来た、まあいいや、今日はお前の顔を見に来ただけだよ」

 

つくし「は?なんで?!!」

 

翼「まあ、杞憂に終わったがな」

 

つくし「な、なにがよ」

 

翼はわめくつくしの方につかつかと向かい、つくしの顎をがしっと掴んだ

 

つくし「な、なにひゅるのよ」

 

顎をつかまれ、うまくしゃべることができないつくしに、翼は心底馬鹿にしたように笑った

 

翼「はあ、一瞬でもこんな女に…とか思った俺、まじで疲れすぎだろ…」

 

翼は掴んでいた顎を突き飛ばすように離し、そのまま部屋を出ていってしまった

 

つくし「げほっげほ…ちょ、なんなのよあいつ!!」

 

つくしは何しに来たかわからない翼に腹を立てまくっていた

 

そして翼と入れ違うように部屋に西田が飛び込んでくる

 

西田「…遅くなってしまい申し訳ありません、お怪我はございませんか」

 

つくし「西田さん…」

 

西田の登場にほっとしたつくしは立ち上がろうとしてよろめいてしまった

 

西田は咄嗟につくしを支えるように身体に触れる

 

西田「…申し訳ございません、屋敷の者がいれてしまったようで」

 

つくし「……いいんです、西園寺グループと道明寺家の関係はあのあとちょこっと調べました、逆らえないってことですよね?」

 

つくしの言葉に西田は言葉を詰まらせた

 

西門「……今回の件、会長は様子見をするとおっしゃっております、ですがわたくしは、嫌な予感がして…」

 

西田はつくしにだけ本音を漏らす、二人の関係は強い信頼関係で結ばれているのだ

 

つくし「……あたしが悪いんですよね、殴っちゃったから」

 

つくしはパーティーの時を思い出し、殴ったことを反省しているようだったが、西田の顔は浮かない表情のままだった

 

西田「……本当に嫌な予感がしてるんです」

 

つくし「……道明寺家、やばいですか?」

 

西田の苦しそうな思いつめた表情に、つくしに大きな不安が襲った

 

西田「いえ、翼様の件もですが、あれです」

 

つくし「あれ?」

 

西田の視線がつくしの想像とは違い、雑誌の方に指していた

 

つくし「???F4?]

 

西田「翼様や輝様から”真珠”となったことも、確かにすぐに解決しなければならない問題です、ですがわたくしの不安は司様…F4のメディアへの進出です」

 

つくし「???こんなに大人気なのに??」

 

西田は不思議そうにそう聞くつくしに対し、まだ表情は和らげないでいた

 

西田「そうです、わたくしはあの4人はここまで頻繁にメディアに出てはいけないと思っておりました」

 

つくし「…どうして?」

 

西田「……あまりにも、その、オーラといいますか……うまく説明できないんですが、あの4人は計り知れないパワーを持ってる、そのパワーが必ずしも良い方向に向くとは限らない…と」

 

つくし「……」

 

その時、西田の携帯が鳴る

 

西田「失礼」

 

西田はつくしの前で携帯を取り出した

 

西田「…会長からです、少し失礼いたします」

 

西田はそう言うと、部屋を出ていってしまった

 

つくし「…」

 

つくしには西田とのやりとりでなんともいえない不安が残ってしまう

 

つくし「はあ…」

 

大きな大きなため息をつくつくし

 

西田のこと、翼の事、いっぺんにいきなり色々ありすぎた

 

しかも翼との攻防により、服はよれっよれになってしまい、とても人前に出れるものではない

 

西田が戻ってくる前に、パパっと着替えようとつくしは服を脱ぎ始めた

 

実はまだ隣の部屋で隠れるようにして翼が居たのだ

 

二人の話を聞いていたとは知らず

 

つくしはそのまま無防備に着替え始めてしまったのだった

 


 

読んでくださってありがとうございました(*´ω`)

 

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