世間に知れ渡ってしまった赤札の話題は
あっという間にメディアでも報道されるようになった
それまでF4をちやほやしていたマスコミは一斉に手のひら返しをしたかのようで、ネットでは一般人の口に戸をたてることはできなかった
つくし「これ、道明寺やばいんじゃ…」
もちろん、犯罪者という言葉まで使われてしまい、道明寺の人気は一気に急降下
道明寺財閥も危険な状態に陥ってしまった
そんなF4のかわりに、再度光を集めたのは翼と輝だった
翼と輝の姿をTVで見ない日はなくなり、今までF4の特集をやっていた雑誌も今はこぞって翼と輝のことばかり取り上げている
つくし「……あの時の写真も早く消してもらわなきゃ」
そんな状況の中、つくしには不安なことがもう一つあった
それはあの時翼が撮っていった下着姿のつくしの写真
つくしはてっきりあの写真を使われてまた酷い暴言や中傷の嵐になるのではという覚悟をしていたため、司達の中傷の嵐になるとは思っていなかったのだ
だが、こういう状況になるのではと、西田だけは思っていたようではあった
道明寺楓のオフィスにて
楓「もう、道明寺は終わりだわ」
西田「会長、そんなことは…」
楓「あのバカ息子がやってきたことは握り潰してきたと思ってたけど、時代が変わっていったことに私が注意できなかったのだから、私のミスよ」
司のこれまでしてきたことは、やばいことばかりでフォローのしようがなかったのだ
今の世の中ではお金もなんの役に立たない
一般人の告発をネットで拡散されてしまえば、お金で口止めしてたことなんて簡単に世間に知られてしまうのだった
もう昔のことだと、なんの対策をとっていなかった自分を恨む楓
あの楓が弱気になるぐらい、道明寺家は追い詰められていたのだった
連日、F4はマスコミに追いかけられ、取材と称したマスコミの取材にあい、疲弊していた
けれどF4がしてきたことは事実なため、言い逃れることも、言い訳することもできない
何もできずに、何も話せずに、マスコミだけが大騒ぎしていた
こうして世間を大いに騒がせたF4は、一時自宅謹慎のような状態になってしまった
何も道明寺だけじゃない、大ダメージを受けたのは花沢、西門、美作の三家も同じだったからだ
司も西門もあきらも類も、ただただ歯がゆい思いでいっぱいだった
特に司は部屋の中で荒れていた
荒れていても、過去に自分がしてきたことは消せない
自分がどれだけ酷いことをしてきたのか、今ならそれが全て司は理解できる
司は自分の罪に押しつぶされそうになっていた
司「くそっ……なにもできねえ、なにも言えねえ」
そんな風に繰り返しつぶやく司に誰も何も言ってやれなかった
気に入らない奴がいれば殴る、退学に追い詰める
そんなことばかりしてきた司への因果応報が、今ここでやってきたのだった
もちろん、司とつくしの婚約話も世間から綺麗に消え去っていた
2人の結婚は今回の事件でまた遠くなってしまったのだった
短め更新です
書いている時に揺れました( ;∀;)
みなさまも余震に注意してくださいね