謝罪会見

 

周囲にいた人たちにもその言葉は聞こえ、会場内は一瞬静寂した

 

F4が壇上にのぼる足音が響く

 

司「…」

 

西門「…」

 

美作「…」

 

類「‥‥」

 

4人が壇上の上に並んだ

 

4人とも無言だったが、顔は真剣そのものだった

 

そして、まるでタイミングを合わせたかのように、4人が深々と頭を下げた

 

その瞬間、一斉に会場内のシャッターが切られた

 

そして誰が許可したのか中継のカメラまでまわされ始めた

 

この様子は全国にライブ中継として流れることになる

 

まずはじめに話し始めたのは司だった

 

赤札についての謝罪、そして己の未熟者

 

被害に合わせてしまったかたへの今後の対応など、ものすごく丁寧に説明していった

 

何か言い訳でもしようものなら、一斉にそこを責めてやろうと思っていた記者たちも、4人が頭を下げたと言う光景に息をのみ、何も言えなくなっていた

 

こうして、この会見が終始トラブルもなく、終わりをむかえそうになったとき、やはり翼が動いた

 

翼「…本当に反省してる?」

 

マイクを通して、翼の低音で良い声が会場内に響き、会場内はざわついた

 

司「しています」

 

翼「…でも被害者の気持ちとしては、ごめんなさいって言われてはいそうですかって許せるわけないよね?」

 

司「…わかってます」

 

翼「わかってないよね?わかってないだろうから、今日は実は連れてきてるんだよ」

 

司「??」

 

翼「赤札貼られた被害者」

 

F4「っ!!」

 

その時、司以外の誰もが翼にしてやられたと思った

 

まさか被害者までこの場に連れてくるよは誰も予想していなかったのだ

 

翼に呼ばれ会場内に入ってきたのは、確かに赤札を貼った男子生徒だった

 

しかも赤札を貼った理由は、司にお弁当の汁が飛んだから、謝ったにもかかわらず、司は許さずに赤札を貼られたという、ほんとうにくだらない理由

 

そのせいで、全校生徒にいじめられ、男子生徒は退学せざるなかった

 

人生がめちゃくちゃにされた瞬間だった、その男子生徒が司を許しているわけはなかったのだ

 

男子生徒「…僕は…謝ったんです、でも道明寺さんは…許してくれなくて…僕を蹴りました」

 

男子生徒はわざわざお腹を見せる

 

そこには今もなお、色あせることなく傷跡がくっきりと残っていた

 

これには司もぐうの音もでなかった

 

そしてもちろん、つくしもこの中継を美作の家で見ていた

 

男子生徒の顔につくしも覚えがあった

 

それはつくしがまだ英徳でひっそりと隠れるように生活していた時

 

ターゲットにされていた男子生徒だったのだ

 

つくしは、この男子生徒がいじめられているとき、何もしてあげることができなかった

 

つくし「……何も言えない、道明寺のこと庇えないし…見てただけのあたしだって同罪だ」

 

つくしはTVを見ながら、そんなことを思い、涙を流す

 

司のやってきたことを、誰も庇うことなどできなかったからだった

 

それはすなわち、司を助けることができないということ

 

それはF3も同じこと

 

世間から罵倒される司を誰も助けることはできないのだった

 

翼「…たかだかお弁当の汁がかかった、それだけでこの仕打ち…これがトップにたつ男のすることですか?!!」

 

そこはもう翼の独壇場だった

 

みんな翼を支持し、司には冷たい目しか集まらなかった

 

そして、この状況に、男子生徒の気がだんだんと大きくなっていってしまった

 

男子生徒「お前が、道明寺司、お前が僕の人生をめちゃくちゃにしたんだ!!許せない!!」

 

翼「ほら、どうするんだよ、司」

 

男子生徒の隣で翼がしたり顔で加勢する

 

だがこのとき、翼が想像していない事態がおこった

 

横にいたはずの男子生徒がものすごい速さで走り出し

 

まっすぐに司の方へと走っていた

 

それはあまりにも早く、会場内にいたものたちはみんなスローモーションのように見えていた

 

男子生徒が司にぶつかった

 

その瞬間、司のお腹から大量の血が噴き出した

 

一瞬、なにがおこったのかわからなかった会場内だが

 

噴き出した出血に会場中で悲鳴がこだました

 

西門や美作が司にかけより、類は男子生徒を止めようと走り出す

 

翼「…嘘だろ」

 

輝「まずいぞ、翼、あいつこっちに来る」

 

男子生徒「…西園寺翼ぁぁ!!!味方したふりしてっけど、お前も僕の事、小学校の時にいじめってっからなあ!!!」

 

翼「!!!」

 

今度は男子生徒が翼のほうへと向かってくる、それをなんとか止めようとした類だったが、火事場の馬鹿力なのか、男子生徒のものすごい力で吹き飛ばされてしまった

 

翼「うわっこっちくんな!!!」

 

さっきまでかばっていた男子生徒を、翼が思いっきり蹴り飛ばした

 

男子生徒は蹴り飛ばされても笑ってこう言った

 

男子生徒「懐かしい蹴り…前もこうやって何度も蹴ったよな?!!!しかも髪型が気に入らないって理由でよ!!!」

 

男子生徒は起き上がり、刃物をふりかざしたまま、翼のほうへと突進していく

 

翼が逃げようとしている前に輝が立ちはだかり

 

男子生徒がぶつかった

 

翼「輝!!!!」

 

輝「……!!!!」

 

翼も輝も覚悟を決めた

 

だが、2人とも、何も痛くはない

 

おかしいな、そう思って状況を確認した時、輝の目の前には、さきほど刺されたはずの司が立ちはだかっていたのだ

 

司「お前の相手は俺だろうが」

 

司はそう言ってお腹に刺さる刃物を握りしめながら男子生徒を睨んだ

 

血だらけなのに前に立ちはだかった司の姿に恐怖を覚えた男子生徒はここでやっと震えはじめる

 

男子生徒「あ…あ…」

 

司「確かに、俺はお前に酷いことした、悪かった。だけどお前、こんなことしたらダメじゃねえか、もっと人生が壊れちまうじゃねえか…おまえ…つかまっちま…」

 

司が言い終える前にその場に崩れ落ちた

 

西門「司!!」

 

あきら「!!!」

 

類「!!!」

 

この隙をついて、西門やあきらや類が男子生徒を捕らえた

 

そしてやっとここで警備員や警察が飛び込んできた

 

ホテルの最上階にも聞こえるサイレンの音

 

そしてこの騒動は全て中継されていたのだった

 


 

 

読んでくださってありがとうございます( *´艸`)

 

拍手とメッセージもいつもありがとうございます!!!

 

 

 

 

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