救急車に司は運ばれた

 

もちろんその病院にはつくしもバタバタとやってくる

 

報道陣が詰めかけたが、さすがに道明寺家側近や、F3の側近たちが蹴散らした

 

司の運ばれた病院には翼や輝も一緒に来ていた

 

念のために翼や輝も診察を受けたようだが、もちろん何一つ傷などはなかった

 

茫然として待合室の椅子に座り込む翼と輝はまるで被害者のような顔だった

 

類や総二郎、あきらやつくしはそんな二人に苛立ちはしたが、まだ司の無事が確認されていない今、意識はそちらより司の方にあった

 

つくし「なんでこんなことに…」

 

類「…」

 

目が真っ赤なつくしのそばに類が寄り添う

 

総二郎やあきらも何か考え込むようなしぐさのまま、黙って椅子に座ってた

 

そしてここから数時間、やっと、司の治療を終えた医師が顔を出した

 

総二郎「司は!!」

 

あきら「無事なんですか?!」

 

F3とつくしがすぐに医師にかけよったが、医師の表情は暗いままだった

 

そして医師から【今夜が峠です】という、ドラマで良く耳にする最悪なセリフを聞くことになる

 

その言葉を聞いた直後、つくしが膝から崩れ落ちた

 

類がそれをささるが、あきらや総二郎も言葉を失っていた

 

そんな4人を、翼や輝が黙ってみている

 

総二郎やあきらは、思わずその座ったままの二人に怒りをぶつけてしまった、当然と言えば当然の感情でもあった

 

総二郎「お前らが…お前らがあんな奴を連れてこなければ」

 

あきら「なんで危ないやつだってわかんなかったんだよ!!司に恨みを持ってるってことはこうなることも想像できただろ??」

 

そう叫び罵倒してくる二人に、輝が冷たい一言を放つ

 

輝「けど、人を殴って入院させるとか、司もやってきたことでしょ?」

 

輝の言葉に2人はグッと言葉が詰まった

 

輝「自分たちはやってきておいて、自分がされたら怒る、おかしくない?自分たちがどれほど酷いことしてきたか本当にわかってる?」

 

あまりにも無情な輝の言葉に総二郎は思わず輝の胸倉をつかんでしまった

 

輝「…ほら、ま~た暴力だよ。遅かれ早かれ司はいずれ誰かに刺されてたよ。それぐらい恨みを買ってた、翼がやったことはきっかけにすぎない」

 

西門「っ…」

 

思わず輝を殴りそうになったその時、なんとそれを止めたのは翼だった

 

翼「やめろ輝」

 

輝「??なんで?」

 

翼「…司は、俺のことを庇った…あいつ刺されてんのに…馬鹿みてえに俺や輝の前に立ちはだかった…」

 

輝「…」

 

翼は泣きそうな声だった

 

総二郎「今更そんなこといっても遅いんだよ」

 

あきら「そうだ、ここまでの騒ぎになったんだ、司は世間的に信用を回復するのは難しいし、ましてや傷の後遺症が残るかもしれない…いや、それより目を覚ますか…」

 

つくし「美作さん!!!」

 

めったなことを言うなといった風につくしがキッとあきらの方を睨む

 

あきらは慌てて口を閉じた

 

翼「……でもよ、司がこうなったのは、貧乏神の真珠のせいだよ」

 

西門「お前、まだ言うか?!」

 

一瞬、弱った発言をした翼が、あろうことか再度攻撃的になる、それはつくしの声を聞いたせいでもあった

 

翼「だっておかしいだろ、億万長者の人間が、一般人と結婚しました~とかどこの夢物語だよ!!シンデレラじゃねえんだから!金目当てに決まってるだろ?!!」

 

西門「牧野が金目当てに見えるか?!!どこらへんがそうみえるんだよ!!もし金目当てだったら今もブランド品に身を固めて、旅行だなんだって飛び交ってるだろ?!!牧野見てみろよ!いまだに中学校から来てた服着てるんだぞ?!!」

 

あきら「むしろ牧野が金目当てだったとしたら褒めたいくらいだわ!!翼は牧野や俺たちの話を一切聞かずに決めつけて、一体何が不満なんだよ!!」

 

あきらと西門にそう責められるが翼は一向に引こうとはしなかった

 

翼「……だっておかしいだろ!!あの司が…愛して愛されて…」

 

輝「…」

 

総二郎「あ?」

 

あきら「聞こえないんだけど?」

 

 

翼の声が小さくなり、4人には届かなかったが輝にだけは聞こえたようだった

 

そんな叫び合いを、集中治療室にはいっている司に聞こえているのかどうかは不明だったが

 

意識を失っていた司はある夢を見ていた

 

それは、司と翼が小さい時の、昔の懐かしい思い出の夢だった

 


 

 

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