小さなころ、F4と翼と輝でよく遊んでいた時期があった

 

といっても司と類はしょっちゅう海外のほうへ行っていたため、一番良く遊んでいたのは総二郎と翼と輝とあきらだった

 

海外から帰国した司は、久々に総二郎たちに会う

 

大きな庭のような場所で、遊んでいる翼たちを眺める司

 

司「あいつら、おれがいない間に、また仲良くなってる」

 

なんとなく、そんな疎外感を感じている司

 

そんな司の存在に一番早く気づいたのは翼だった

 

翼「お!司じゃん!早くこっち来いよ!」

 

総二郎「司~今日は翼たちがバスケ教えてくれるんだって」

 

司「!!!」

 

司達より年上の翼や輝は憧れ的存在のお兄ちゃん達でもあった

 

年下の司達より、当然だが力も強く運動神経もいい、知識も豊富で一緒に遊ぶのが本当に楽しかったのだ

 

海外から帰国するたびに、司は翼たちに遊んでもらっていた

 

もちろん、司は自然と翼に憧れるようになっていく

 

司「なんでそんな簡単にシュートできんの?」

 

翼「ああ…これコツがあるんだよ、見てろよ」

 

そういうと軽やかな足取りで翼はシュートを決めた

 

司も見よう見まねで頑張るが、翼のようにはうまくいかなかった

 

司「ちくしょう、なんで入らねえんだよ」

 

翼はそんな司の頭を撫でながら

 

翼「まあ、司はこいつらの中で一番ちっちゃいからな」

 

司「ちっちゃいっていうな!!」

 

輝「チビ」

 

司「チビっていうな!!」

 

総二郎「司は身長伸びないよな~」

 

あきら「うん、俺らの中では一番類が高い」

 

そんな風に楽しくやり取りをしているが司だけは面白くなさそうにしている

 

司「うるせえぞ!!おまえら!!」

 

翼「おいおい、なんだその言葉遣いは」

 

輝「…翼の真似でしょ」

 

翼「あれ?俺そんな言葉遣いだっけ?」

 

輝「そっくりだよ」

 

翼「そうか?」

 

総二郎「そっくり」

 

あきら「まるでコピー」

 

輝「まあ、気になるならその言葉遣いやめたら?」

 

翼「うるせえな、いいんだよ、プライベートなんだから」

 

翼はバツの悪そうな顔をしながらも、また華麗にシュートを決める

 

司「うわ!また入った!すげーーー!!」

 

翼「まっ、司は俺と名前も似てるし言葉だって似てていいだろ、てかこいつ足でかいからすぐ大きくなるんじゃね?なっ司!」

 

司「おう!すぐにみんな追い越してやる!!」

 

翼「お前は俺に憧れてるんだもんな~!あ~可愛いなあ」

 

翼はそう言って司の天パをぐしゃぐしゃにして撫でまわした

 

司「子供扱いやめろよ!翼!!」

 

翼「なにいってんだよ!お前、俺のことずっと真似して…ほんとは嬉しいくせに!」

 

司「嬉しくなんかねえよ!!」

 

輝「……」

 

翼と司のやり取りを、やれやれといった感じに見守るF3と輝

 

こんな風に仲良かったのが、だんだんとおかしくなっていったのはいつからだっただろうか

 

いちばん先におかしくなったのは、実は翼だった

 

小学生という幼さで、翼は既に社会人として西園寺グループの仕事に関わることを余儀なくされた

 

小学生にとって、この世界は優しい世界なんかじゃなかった

 

次第に、翼は仕事をしていない時に荒れるようになっていく

 

輝「おい、顔怖いぞ、翼」

 

翼「うるせえなあ、お前に俺の気持ちわかんのかよ」

 

輝「…わからないけど、ほら、クラスメートのみんなも翼におびえてるよ」

 

輝の言葉に、翼はクラスを見回した

 

翼「うるせえな…みてんじゃねえよ!!!」

 

そう言って翼は机をいきおいよく蹴った

 

そして、翼のことを怯えてみている男子生徒の目が気に入らないと殴るようにもなっていた

 

だが、やはりすぐに殴ったことが西園寺グループで問題になり、翼はすぐに問題行動をやめろという躾けという名の体罰を味わう

 

西園寺グループは、大事な御曹司にも容赦なく体罰を行う家庭だった

 

一時期荒れた翼も、幾度となく躾けされ、表面上はおとなしくはなったが、その頃から表の顔と裏の顔という二面性が現れるようになっていった

 

そんな風に暴れている翼の状況を司達はよく見ていた

 

司は暴れることで己を出しているように見えた翼の姿を

 

憧れるような、さみしいような、見ていて辛くなるような、変な感覚を覚えたが、翼がそうなってしまう理由もわかるようになっていた

 

次第に、司も翼のように、感情を抑えられなくなっていった

 

そんな二人を、輝や総二郎、あきらに類は見捨てることなく、黙って側にいてくれた

 

翼と司はとてもよく似ているのだ

 

だからこそ、司は翼がつくしを認めない理由がわかるような気がした

 

そんなことを考えた時、司はやっと目を覚ます

 

司「……」

 

看護師「患者が目を覚ましました」

 

医師「!!!」

 

声を出そうにも、酸素マスクがつけられ、手からは管がはえている

 

身動きできない状態に司は一瞬驚いたが、またそのまま眠るように意識を失っていった

 

そして司は記憶の片隅にあり、忘れていたある事件を思い出したのだった

 


 

 

今日も読んでくださってありがとうございます( *´艸`)

 

 

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