司はいまだに意識朦朧としていた

 

でも幸か不幸かその状態が、司に昔の記憶を呼び覚ます

 

あれは、中学校三年の頃

 

翼と輝と会えることはもう少なくなっていた

 

会うと言えばどこかのパーティーで

 

けれど翼も輝も主に海外で生活することが多くなっていたため

 

その会えるパーティーですら年に数回あるかないかだった

 

次第に、昔のように遊ばなり、ちょうど思春期真っ盛りで好奇心旺盛のF4は色んな遊びにも興じるようになっていった

 

司は、幼い頃に憧れていた翼の影響か、このころもまだガキ大将のような喋り方をしていた

 

だが、幼い時とは違い、すっかり背が伸び、今ではF4で一番身長が高かった

 

力もつき、気に入らないやつはぶん殴る、そんな奴にもなってしまっていたが、司のそばからはF3が離れることはなかった

 

そして翼のほうはというと、海外で広告のモデルをやるようになっていた

 

幼馴染の輝と一緒に、海外でのモデルデビュー

 

いくら親のコネがあるとはいえ、海外は厳しく、色んな目にもあってきた

 

だが、そんな中、翼は海外である女の子と出会う

 

モデルの仕事の撮影場所の近くの喫茶店で働いていた日本人の女の子だ

 

留学し勉強を頑張っている女の子で、翼とは違い庶民だった

 

まるで司とつくしのように、翼はその女の子に次第に恋していったのだ

 

司は翼がそんな出会いがあったことを知る由もなかったが

 

思えば昔、小さいが、海外である記事が出回ったことを思い出した

 

それこそ今回の司とつくしのように、現代のシンデレラや、プリンセスの階段などと書かれて、翼とその女の子がスクープされていた

 

だが今よりも、御曹司が世間の記事に載る事は少ない時代だったために、日本までその記事は流れてこないまま、騒がれるようなことはなかった

 

司「……そういやあいつも…俺と牧野のような女がいたんだよな」

 

そんなことを考えながら、司が夢から目を覚ます

 

すると、体中に痛みが走った

 

司「いって…」

 

起き上がろうとするが、やはりまだベットの上で官に繋がれている

 

司「ああ、そうか…俺刺されたのか」

 

そんなことをまだ意識がはっきりしない頭でぼんやりと考えていた

 

司が目を覚ましたことを医師がつくし達に知らせに行く

 

つくしは泣いて喜び、翼や輝はその知らせを聞いた後に、まだ言い争ってる最中だったがくるっと方向転換して帰ろうとする

 

西門「お前、司に何か言う事ねえのかよ」

 

翼「……」

 

西門「おい!!!」

 

また喧嘩になりそうな状況を止めたのは、廊下の奥から歩いてくる道明寺楓の姿だった

 

翼「っ…」

 

さすがの翼も楓の登場に目を見開き緊張する

 

司が刺された時、中継されていた

 

だから司が二度刺されたのは翼をかばったせいでもある

 

何か楓に言われるのではないかと身構えた翼

 

だが、楓は翼を責めるようなことはなかった

 

楓「怪我がなくてなによりです」

 

翼「!!」

 

楓が翼にそう言って頭を下げた

 

西門はその姿を見てちっと舌打ちをする

 

西門「翼を庇って息子の命が危ないってのに…」

 

だが庇ったのは司の意思でもあるため、周囲は何も言う事は出来なかった

 

翼「…俺をかばったせいで司が…」

 

楓「…司も、自分で決めて庇ったんですから覚悟を決めてたはずです、何もおっしゃらなくて結構よ」

 

翼「…」

 

楓の言葉に、翼は会釈だけしてその場を去っていく

 

西門やあきら、類につくしは楓のその言葉にもやもやとしたものが残るのだった

 


 

今日も読んでくださってありがとうございます!

 

ランキング参加中です!応援お願いします!

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

花男ドラマ続編妄想 一覧

シリーズ一覧

最新記事

シリーズ

ブログ村