楓の対応にもやもやが残りつつも、つくしは少しだけほっとしていた

 

司の危機的状況の時に、楓が病院にあらわれる

 

司は愛されている、つくしはそう思うのだった

 

だが、楓は司の症状はどうかを何一つ聞かずに、もう帰るようだった

 

つくし「あ、あの…」

 

楓「なにかしら?」

 

つくし「道明寺の症状とか、せめて顔を見ていくとか…しないんですか?」

 

つくしの言葉に楓がふっと笑って答えた

 

楓「そんな時間はないわ」

 

つくし「一瞬だけでも!!」

 

楓「…行くわよ」

 

西田「はっ」

 

つくしの言葉は楓には届かず、つくしの声を無視して楓は帰ってしまった

 

つくしの肩をポンっと叩きながら

 

総二郎「期待すんなよ、司の母ちゃんが病院に来たってだけで凄いんだから」

 

あきら「そうそう、まあ事件の後処理の関係で居ただけだろうけど」

 

類「…」

 

つくし「そんな…自分の息子が刺されたのに…命が危ないって言うのに…」

 

司の意識は戻ったものの、今夜が峠なのは変わりがない

 

F3とつくしは不安な夜を過ごす、だが、司の親はそばには居なかった

 

翼に対しても怒りは残っているが、今は司の回復を願うのみ

 

もやもやとしたまま、一夜が明けた

 

総二郎「牧野、おい、起きろよ」

 

つくし「ふわ?」

 

総二郎「いったん帰ってまた集まろう、司の容態も安定したって」

 

つくし「ご、ごめん!あたしいつのまにかねちゃってて…」

 

そう言ったつくしに総二郎は後ろの方を指さした

 

総二郎「あいつらも落ちてるよ、おれもいつのまにか寝てた、みんな疲れてるしとりあえず一旦帰ってからまた集まろうぜ」

 

つくし「うん、わかった」

 

司の容態も安定したようで、ほっと胸をなでおろす4人

 

まだ面会はできなさそうだったので、4人は一度帰宅しようと病院の外へ出た

 

すると当然ながら4人は記者に囲まれた

 

総二郎「なんだよこれ」

 

あきら「なんなんだよこの人数」

 

記者「道明寺さんの容態は?!」

 

記者2「何か一言お願いします!」

 

記者3「西園寺翼さんとはどうなったのでしょうか?」

 

総二郎「……」

 

あきら「お前ら、あっち」

 

類「…あ」

 

つくし「??」

 

記者に囲まれる中、あきらがある方を指さした、その先にはあきらの家の車が見える

 

あきら「俺んちの車は撮影不可だから、みんな乗っちゃって」

 

総二郎「よし、みんな行くぞ」

 

記者「待ってください!婚約者のつくしさんは今どんな心境ですか??」

 

つくし「……」

 

記者2「やっぱり婚約中にも暴力はあったのでしょうか?」

 

総二郎「…」

 

4人は振り切るようにしてあきらの家の車に乗った

 

それでもまだ記者は騒いでいたが、なんとかその場を逃げることに成功した

 

あきらは、車の機器をいじり、TVをつける

 

総二郎「まじかよ…」

 

あきら「うわ…全部生放送か…」

 

するとそこにうつったのは、司が刺される瞬間のリピート動画

 

犯人の生い立ちから翼や司の関係まで図解されて説明されていた

 

つくし「……あれ?でも…」

 

ここでつくしがある事に気づく

 

それはテロップの文字だった

 

そこには【幼馴染の愛】【道明寺財閥御曹司が庇った西園寺翼との幼馴染の絆】など

 

わりと好意的な報道のされかただったのだ

 

つくし「…叩かれてるかと思ったけど…」

 

類「こっち見て」

 

つくし「へ?」

 

類がみんなに携帯の画面を見せる

 

するとネットでも司の庇ったことに対しての賞賛コメントや、昔のいじめはダメだけど、いじめた相手の事を思いやった司の言葉などが拡散されて、良い意味で大炎上していた

 

あきら「ははっ、すげーや、みんな司の事褒めてる」

 

総二郎「まあ、昔やったことは許せないってコメントも多いけどな」

 

あきら「”あそこで西園寺翼を庇える道明寺司がかっこいい”とかも書いてるな」

 

つくし「…」

 

類「牧野」

 

つくし「あ、ごめん、なんか勝手に涙でちゃって…」

 

総二郎「…まあ、とりあえず、あきらの家についたし、ちょっと情報収集しておこうぜ」

 

つくしのことを慰めつつ、あきらの家に到着した4人は、なんだか霧が晴れたような、ちょっと嬉しい気持ちにもなっているのだった

 

司が刺されたことは確かに許せないし辛い事だが、バッシングの日々は確かにみんなの心の精神力をえぐっていたのだ

 

今回司を庇うような賞賛コメントを見た4人は、みえない他人の言葉に勇気づけられたのだった

 


 

今日も読んでくださってありがとうございます( *´艸`)

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