そうしてつくしの意思はほぼ無視されたまま、花嫁修業とやらがはじまった

 

それは一般庶民のつくしにはとても難しいことばかりだった

 

特につくしが一番苦労したのは、道明寺家の仕事を覚える事だった

 

つくし「……いまさらだけど…道明寺のおかあさん…凄かったんだな」

 

そうつぶやくつくしの前では道明寺楓の特集のようなVTRがTVで放送されているところだった

 

つくし「厳しくて怖い人だと思ってたけど…」

 

つくしは、勉強すればするほど、楓に憧れのような気持ちが芽生える、でもそのたびに

 

つくし「いやいやいやいや…たっ…確かに仲良くなれたらなとは思うけど…おかあさんみたいにはあたしはなれない」

 

そんなことを考えているうちに、もうマナーの先生が来る時間だった

 

つくし「TOJでやったことではあるけど…これ本当に覚えれるのかな」

 

マナーの先生のいる部屋に行く前に、つくしは部屋のテーブルに積まれた勉強しなければならない本や書類の山を見つめる

 

つくし「…覚えれるのかな…じゃないか…覚えなきゃ!おとうさんやおかあさんのためにも!」

 

つくしはバンっと自分の頬を叩くと、マナーの先生の元へと向かう

 

このころには、つくしへのバッシングめいた記事が更に増え、その矛先はつくしの親にも向かっていた

 

そのせいもあって、心労がたたり、父親が倒れたとつくしは自責の念にかられてもいたのだった

 

親のためにも、自分のためにも、もちろん司のためにも、周りから文句言われるような人間のままではいたくない

 

つくしはそんな風に思い、毎日の花嫁修業に追われていった

 

それから三ヶ月後、ある道明寺家主催のパーティーが行われることとなった

 

もちろん、婚約者であるつくしも出席しなければならない

 

以前、まだ司と婚約する前、司の誕生日パーティーにつくしは出席したことがある、その時は色々あってパーティーをめちゃくちゃにしてしまった

 

だが、今の立場でそれは許されない

 

もちろん、つくしがそのパーティーに出席することになたっとき、以前パーティーをめちゃくちゃにしてしまった出来事も、記事に面白おかしく載せられてしまっていた

 

つくし「…頑張らなきゃ」

 

綺麗なドレス姿のつくしとは裏腹に、つくしの表情はくもっていた

 

司「おいお前、よけーにブスになってるぞ」

 

つくし「!!!」

 

司の言葉にハッと我に返るつくし

 

司「今度はにやけすぎ」

 

一生懸命笑顔を作ろうとするつくしの表情に司が笑う

 

つくし「…」

 

どんな表情をしていいかわからないつくしに、司が笑いながらポンっとつくしの頭を撫でた

 

司「いつものお前でいいんだよ。ただパーティーを楽しめ。俺がいるんだから大丈夫だ」

 

つくし「道明寺…」

 

司の言葉に落ち着きを取り戻すつくし

 

そして、司にエスコートされながらつくしはパーティー会場へと向かった

 

あたりまえだが、前の一般人の時とは違い、会場に付き、二人が車から降りる姿にまでカメラのシャッターが切られる

 

無数にフラッシュに囲まれながら、つくしはドレスで転ばない様に、にこやかな表情を浮かべ、必死に司の後ろをついていくことしかできなかった

 

会場につくと、司の登場とあって、会場が一気に歓声のような声がわきあがる

 

それは英徳学園でF 4が登校してきたような声だった

 

つくしは、そんな風に出迎えられる立場になってようやく、色んな事に気づく

 

つくし「こうやって、人に見られながら堂々と歩くって…凄い怖い」

 

人の目が突き刺さる、一般庶民で味わうことがない経験

 

だがそれを司は平然とやってのけていた

 

そして、また悲鳴に近い歓声が沸きあがる

 

そう、花沢類、西門総二郎、美作あきら、三人の登場だ

 

もちろん、司と同様に、この三人も堂々と颯爽に物怖じすることなく歩く

 

人々の目線が三人に注目し、好奇の目にさらされていることを気にも留めていない

 

三人はもちろん、司とつくしの所へとやってきた

 

西門「よっ」

 

あきら「牧野、綺麗じゃん」

 

類「久しぶり」

 

司のつくしが妊娠した夢を見たという話をして喧嘩別れのようになってから、今日久々に顔を合わせた4人

 

だが、もうその時の険悪な雰囲気はなかったことにされ、いつもと同じように4人は笑いあっていた

 

類は、花沢類と牧野つくし、道明寺司と三角関係と記事に掲載されてしまってから、つくしや司のことを思いやり、二人の隣にはなるべく立たない様に配慮していたが、司は類のそういう態度のほうが気に入らない

 

司「おい類、なんだよそのよそよそしい感じは」

 

類「うん、二人に迷惑かけられないなって」

 

類がそうニコッと笑うが、司はやれやれといった感じで類の肩を抱いた

 

司「俺があんな記事を気にすると思うか?」

 

司の問いに類はうなづいた

 

類「思う」

 

類に言葉に続き、西門と美作も笑いながら続いた

 

西門「司は、類のこと殴ってたこともあるし?」

 

あきら「あながちあの記事は間違えてないよね」

 

つくし「ちょ、ちょっと…」

 

西門と美作が面白そうに3人を茶化す

 

つくしは話題が話題だけに気が気じゃなかった

 

つくしの様子に西門が先に茶化すのをやめた

 

西門「まあ、牧野はそんなつもりはないっての知ってるよ」

 

美作「うん、そこまで器用じゃないしな」

 

西門「…でもまあ、自信もっていいんじゃない?F 4のメンバー二人に好きになってもらった女なんてすげーぞ」

 

つくし「!!!」

 

そう西門に茶化され、つくしは言葉が出てこない

 

類「あっそうだ、牧野、花嫁修業してるんだって?どんなことしてるの?」

 

話の流れを類が変える、つくしは類の問いに今にも泣きそうな声で答えた

 

つくし「もう…毎日勉強してます…」

 

つくしがマナーや英語を習っている事、色々勉強していることを切々と訴えたが4人には伝わらない

 

西門「俺が小学校の時やったようなやつやってんのか」

 

美作「英語は幼少期じゃない?」

 

類「気づいたらもう習ってたよね」

 

西門「司も5か国語くらい喋れたよな?」

 

司「まあ俺は幼少期スイスで過ごしてたからな」

 

つくし「せ…世界が違いすぎる…」

 

4人の昔話についていけないつくしに西門や司が声を揃えてこう言った

 

司と西門「何をいまさら」

 

つくし「それもそうでした」

 

そんなことを言って笑いあう5人

 

もちろん、この姿も綺麗に写真に収められていた

 

そして、パーティーがはじまり、各国の要人と難なく話すF 4を壁際の花で見てるしかないつくし

 

F 4のことを、本当にすごい人物たちだったんだと、本当に実感したのは、この時だったのかもしれない

 

つくしは、4人の姿に、ただただ尊敬するのだった

 

 


 

 

読んでくださってありがとうございます(*´ω`)

 

今日は3つ更新でした( *´艸`)

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