翼と話終わった二人はほどなくして会場の扉前まで移動することになる

 

自然とエスコートする司の手をとるつくしの手に力が入った

 

扉前はやけに静かで薄暗く、つくしはまるで自分たちのこれからの運命の扉を前にしている気持ちになった

 

つくし「……道明寺、あたし、頑張るね」

 

司「おう、ドンと見せてやれ、お前が牧野つくしから、道明寺つくしになるところをよ」

 

つくし「…」

 

司の言葉につくしはコクっとうなづいた

 

会場には司会者がいるようで、扉の外に声が漏れ始める

 

いくつかの歓声がわきあがっているようで、どうやら招待客が順に会場内に入って言ってるようだった

 

最初は西園寺翼が呼ばれ、次に輝が会場入りしたようだった

 

司達の順番がそろそろなようで、インカムをつけたスタッフがつくし達の扉を開ける準備に入る

 

司会者「次は道明寺司様、牧野つくし様です」

 

司会者の言葉のあとに会場内でどよめきがおこる

 

世間を騒がせている中心人物二人の登場に、会場内の反応はあまり良いものではなかった

 

司「行くぞ」

 

つくし「はい」

 

扉を開けた瞬間、会場内の光が一斉に二人に向けられる

 

つくしは、司にエスコートされながら会場に一歩進んだ

 

静からもらった靴は、つくしをいいところへと連れていってくれるのか

 

それはまだわからないが、今確かに震えるつくしの足の一歩一歩を静からプレゼントされた靴が支えていた

 

司とつくしの登場に、今度は違うどよめきがおこった

 

その反応は、いやがおうにも司とつくしの耳へと入ってくる

 

女性1「あれが、牧野つくし」

 

女性2「雑誌でみるより”可愛らしい”こと」

 

女性3「楓様の一人息子の司様も成長なさったのね」

 

女性1「けれどやはり椿様のような華はありませんわね」

 

女性2「まあそんな本当の事をおっしゃったら可哀そうよ」

 

そんな風にクスクスとした噂話が耳に入ってきたが、つくしは下を向くことなく、まっすぐ前を見て会場内を進んでいった

 

つくしが動くたびに、F3に選んでもらったドレスがふわりふわりと素敵に舞った

 

そのドレスを惚れ惚れするような目線でみつめるものも会場内にはいた

 

司のエスコートにはダメな場所は何一つなく、けが人にはまるで見えなかった

 

そして、指定された場所まで進んだ二人は、その場で会場内に挨拶をする

 

つくしはふわりと身体を下げ、目を閉じ頭をゆっくりと下げた

 

司も、身体の前に手を置き、ゆっくりと頭を下げる

 

そして他の招待客も入り、パーティーがはじまった

 

司とつくしは少人数だけれど招待客達と挨拶を交わしていく

 

ここに、通訳はいない

 

英語、ドイツ語、フランス語、中国語に韓国語、ありとあらゆる言葉に二人は対応していく

 

司の対応は見事なものだった

 

つくしも、付け焼刃の勉強とはいえ、スパルタ教育のかいがあって、ゆっくりではあるが自分の言葉で相手に返事をすることができるようになっていた

 

つくしが返事を返すたびに、相手が満足したようにうなづきを返してくれる

 

中にはつくしのことを褒める男性もいた

 

つくしは素直に嬉しく、司もそんなつくしを見てとても嬉しそうにしていた

 

だが、そんな二人を面白くなさそうに見ているのは翼だった

 

翼「……あの女、この短期間でここまで…」

 

輝「…だいぶ俺たち見くびってたかもね」

 

翼「…ああ」

 

司とつくしの今の状況は、翼と輝が予測していない事態だった

 

つくしがここまでやるとは思っていなかったのだ

 

翼「これじゃあ、約束通りになっちまう」

 

輝「約束…?」

 

翼は独り言のようにつぶやいたが、輝はそれを聞き逃さなかった

 

けれど翼に聞いても翼が教えてくれるわけもなく

 

眉間にシワをよせたまま、翼は何かを考えているような面持ちで、会場から出ていくのだった

 

輝「おい、翼どこいくんだよ」

 

翼「すぐ戻ってくる」

 

輝「翼…」

 

パーティーがはじまってまだ1時間もたっていなかったが

 

自分の思い通りに事が進まなかったことにより

 

翼の暴走がはじまってしまうのだった

 


 

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