子供「ドレスきれいね」

 

つくし「え?あ、ありがとう」

 

つくしがそう言うと子供はにこっと笑った

 

つくし「……あなた、お名前は?何歳なの?」

 

子供「…名前はパパが言っちゃダメって。でね~5歳なの」

 

つくし「5歳なの?!…しっかりしてるね~…パパって?どこにいるの?」

 

子供「…」

 

子供は首をふるふるふってソファから降りた

 

つくし「…じゃ、じゃあママは?」

 

子供「……ママはいないよ~ねえあそぼうよ、これで遊んで?」

 

つくし「これって…ブロック?でもあたし、そろそろ戻らなきゃ…ってこの子一人にするわけにもいかないし…せめて道明寺に何か伝えないと…」

 

子供「…どっかいっちゃうの?」

 

子供がブロックの箱を抱えたまま、また泣きそうな顔になってしまう

 

つくしはそれにあたふたしながらなぐさめた

 

つくし「大丈夫、一人にはしないから。でも…困ったなあ…」

 

つくしが悩んでいると、部屋の外に足音が聞こえてきた

 

つくし「あ…誰か来る」

 

子供「……」

 

足音を聞いて、なぜか子供は部屋の隅の方へと行きだした

 

つくし「どうしたの?」

 

子供「…かくれんぼ」

 

つくし「????」

 

ガチャっという音とともに、つくしがいる部屋が開く

 

つくしはまさか部屋に人が来ると思っていなく、びっくりして振り向いた

 

つくし「え、誰‥‥?」

 

翼「お前、この部屋でなにしてんだ」

 

つくし「…西園寺…翼」

 

入ってきたのは、苛立っているような表情をした翼だった

 

しばしお互いに見つめあい、身体が硬直してしまった

 

翼「お前、この部屋どうやって入った」

 

つくし「いや、あの」

 

翼の言いようのない威圧感につくしは思わず後ずさりしてしまう

 

翼「…この部屋は会場から見えないように隠したはずだ。まさかお前何か盗ろうと」

 

つくし「するわけないでしょ?!あたしはこの子に…っていない…」

 

つくしは先ほど子供が隠れた方を見るが、そこには誰もいなかった

 

翼「‥何言ってんだお前。つうかこの部屋は大事な部屋なんだ。勝手に入るなんてマナーのひとつもあったもんじゃねえな…やっぱりお前は卑しい庶民なんだよ」

 

翼の言葉につくしはついカッとなってしまった

 

つくし「だから違うって!!あたしは…迷子になってる子にここに連れてこられただけなんだってば!!」

 

翼「…それにしてはお前はここに一人でいるけど?迷子の子なんてどこにいるんだ」

 

翼はそう言いながらずいずいとつくしの方に近寄ってくる

 

つくし「…ち、近寄らないで」

 

翼「……」

 

翼が近づいてきたとき、つくしは無理矢理写真を撮られた時の事を思い出し、恐怖が戻ってきてしまった

 

つくし「や、やめて…きゃっ」

 

翼「何震えてんだよ、男を知らねえわけでもねえくせに、純情ぶってんじゃねえよ」

 

翼がつくしのことを壁に押しやりながら頭上でつぶやくが、つくしの顔は翼のその言葉に真っ赤に染まってしまった

 

翼「…あ゛?」

 

真っ赤になって怒りをあらわにしてるつくしの表情に翼が察してしまう

 

翼「お前ら…まさか”まだ”なの?」

 

つくし「…な、何が?」

 

つくしのその返しに確信を得た翼が大爆笑しはじめた

 

翼「あははははははしんっじらんねぇ!!!あの天下の道明寺司が…こんな女相手にまだ手をだしてねえのかよ!!あはははははは」

 

つくし「……ど、道明寺はね!!!そういうの、大事にしてくれてるの!!」

 

つくしがそう反論すると、翼はつくしの顎をガッと掴み睨みながらこう言った

 

翼「大事ねえ…?今でさえ一緒に来てるのに守ることもできてねえで何が大事なんだか…そっか、お前まだ何も知らねえんだ。へぇ……そんなに大事にしてる女を奪ったら、司なんて言うかな」

 

つくし「どういう意味よ」

 

つくしはキッと力強い目で睨み返すが、翼はふっと笑った後、つくしにキスをした

 

翼「いって」

 

つくし「…ざまあみろ」

 

けれど今度はつくしは翼の唇を噛み抵抗した、翼はまさか抵抗するとは思わずに、袖で唇を拭ったときに、血がついたのを無言でみつめる

 

翼「……ははっ、おもしれぇ、どこまでその強気が続くかな」

 

つくし「……っ」

 

翼の目がまるで獣のような目に変わる

 

つくしはこの目を知っていると思った、その目は昔のどうしようもない時の道明寺司の目だったからだ

 

つくし「……あんたも、昔の道明寺とおんなじ…何考えてるんだかわかんない、無感情な目してる」

 

翼「だからなんだ?司のようにお前がどうにかしてくれんのか?お前は人を変えるほど偉い人間なのか?」

 

つくし「そうは言って無い!!あたしは…」

 

翼「なんだよ、偉そうに。お前のその顔みてると…イライラすんだよ!!」

 

つくし「きゃっ」

 

つくしは翼にソファへと投げ飛ばされてしまった

 

つくし「…」

 

つくしはすぐに体勢を立て直し、ドアへと走り出すが、すぐに翼につかまってしまう

 

つくしは必死に習った護身術を使うが、翼には手も足も出なかった

 

翼「…お前の顔みてるとほんと…めちゃくちゃにしてやりたくなる」

 

つくし「や…」

 

翼はそういいながらつくしのうなじを甘噛みした

 

つくしはその感触に鳥肌が立ち逃げようと頑張るが、翼の手から逃れることができなかった

 


 

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