ソファに投げ飛ばされたつくしはドレスが邪魔して思うように動けない

 

翼に片手で口を封じられ、声も出せない逃げれない、絶体絶命のその時、パタパタとした足音がつくしの身体に突撃してきた

 

子供「やめて!」

 

翼「!!!」

 

つくし「!」

 

突撃してきた子供はここにつくしを連れてきた女の子だった

 

つくしはその女の子のおかげで救われる

 

翼「…なんでこんなここに」

 

翼が女の子を見つめ睨むように言ったために女の子は小さく悲鳴をあげ身を縮ませた

 

つくし「ちょっと!小さな子相手にそんな怖い声と顔しないの!」

 

翼の睨む表情を見せてはいけないとつくしは慌てて女の子の目を両手で隠し後ろから抱きしめるように女の子を守った

 

つくし「…あ」

 

つくしの両手には女の子の涙の感触が伝わる

 

その感触を感じたつくしの表情はみるみると変わり、怒り爆発の真っ赤な顔へとなっていった

 

翼「……はぁ、白けた。まぁいいや、いずれお前は俺のものになるんだし」

 

翼は大きな欠伸をし、背伸びをしながらこの部屋から出ていこうとする

 

だが、つくしはそんな翼を呼び止めた

 

つくし「待ちなさいよ」

 

翼「…うるせえな、なんだよ」

 

つくしは怒りに震えながら立ち上がる

 

つくし「……こんな小さな子を泣かせて、そのまま黙って立ち去るつもり?」

 

つくしは自分にされたことよりも、女の子の気持ちを考えて怒っていた

 

今も、女の子は泣き声を我慢するかのように立ったまま静かに泣いている

 

翼「……うるせえな」

 

翼はつくしの言葉に対し、乾いた笑いで返す

 

翼「お前には関係ないだろ」

 

つくし「……関係があるとかないとかそんなの…そんなことじゃないわよ!!!さっき嫌がるあたしを押し倒したことも正直犯罪だけど!!!!こんな小さな女の子にあんな怖い声で睨んでそのまま何も言わず去ってくとかありえない!!こんな小さな子が恐怖で泣いてるんだよ?!あんたなんにも思わないの?!!」

 

翼「…思うわけねえだろ、ガキは嫌いだ」

 

つくし「…ほんっとあったまきた……」

 

翼「そうは言うけど司だってガキは嫌いだろ?おんなじじゃねえか」

 

つくし「道明寺は違うわよ!!嫌いだっていいつつも、ちゃんと迷子の子を助けたりとかするもの!!」

 

翼「ははっ、あの司が?ありえねえわ」

 

つくし「‥‥…なんでありえないのよ!!」

 

翼「あいつは俺に小さなころから憧れて俺のコピーそのものなんだよ。そんな真似っこのあいつが子供嫌いの俺の真似してんだからそんなことするわけねえだろ」

 

翼の言葉にふんっとつくしは笑う

 

翼「なんだよその笑い方は」

 

つくし「あんた、道明寺と幼馴染っていうけど、ほんっとになんにも知らないのね。道明寺があんたの真似してる??そんなわけないじゃない!道明寺は根っからの俺様で!バカで!あほで!!そしてすっごい優しい人なの!!あんたみたいな根っからのクズと一緒にしないで!!!」

 

翼「ふざけんなよ」

 

翼がつくしの胸元を掴み、拳を振り上げた

 

子供「やめてえええ」

 

つくしはその瞬間、翼に殴られることを覚悟した

 

だが、いつまで立っても殴られることはなく、つくしは閉じた目を恐る恐る開くと、そこには翼の腕をしっかり捕まえた司が立っていた

 

司「……俺は確かに昔お前に憧れてた。でも女に手をあげるような馬鹿にはもう憧れてもいねえよ」

 

翼「……離せよ」

 

司がすごい力で掴んでいるのか、翼の表情は痛さで歪んでいた

 

司はそのままちらっとつくしの方を見て叫んだ

 

司「……お前は、あれほど離れるなっつったのにいつのまにかいねえし!!!お前のほうが馬鹿であほじゃねえか!何偉そうに俺のことあほとかいってんだよ!!」

 

つくし「だって仕方ないじゃない!迷子の子に引っ張られて連れてこられたんだもん…って、え?」

 

つくしはハッとし慌てて子供の姿を追う

 

すると子供は翼の足にまとわりつくように抱きついて、泣きながら小さな声でこう繰り返していた

 

子供「パパ、やめて、やめてよう」

 

つくし「…え?」

 

翼「……」

 

翼はバツの悪そうな顔のまま、そこに座り込む、子供が離そうとしないから身動きがとれないのだ

 

つくしと司は子供の言葉に思わず顔を見合わせ翼に向かって叫んでしまった

 

司・つくし「パパぁ?!!」

 

翼「‥‥…」

 

子供「パパ…パパぁ…」

 

司とつくしの問いに翼は答えようとはしないが、子供の様子からみるに翼が父親なのは間違いないようだった

 


 

今日も読んでくださってありがとうございます!

 

 

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