なずなが出て行った日、輝は翼からの電話で報告を受けた

 

前々から悩んでいたなずなの相談にのっていた輝は、出ていく話は聞いていなかったから、とても驚いたのだ

 

輝「……まさか家出するなんて思わないじゃん」

 

なずなが家出してから早数年

 

西園寺家ではいなかった者として扱われている

 

翼と輝に大きな爪痕を残していなくなったなずなは、どこからか記入済みの離婚届を西園寺家の送ってきた

 

あの日以降、翼はずっと、誰かを信じようともしなくなっていったのだ

 

 

ホテルに残された5人は、再度色んな事を話していた

 

パーティーでのこと、子供のこと、カーテンに隠された部屋のこと

 

つくし「…あの子、あんな小さいのに…」

 

司「……まぁ、翼がそんなことがあったかは正直どうでもいい。牧野関係ねえのになんなんだよ」

 

司は一人憤慨してるが、他の三人はつくしはまったく関係ないとは思ってはいなかった

 

類「…はたから見ても、司と牧野は仲いいもんね」

 

西門「まあ、それも原因のひとつだろうな」

 

あきら「自分の欲しかった未来が目の前で繰り広げられてるんだもんな」

 

司「??なにいってんだ?しかも別に仲良くなんてね~からな!」

 

つくし「…そうだよ!道明寺と仲良くしてなんていない!」

 

類「…」

 

司とつくしの言葉に類とあきらと総二郎はやれやれといった雰囲気を出し顔を見合わせていた

 

西門「でもまあ、ぶっちゃけ俺らも最初は牧野の事、金目当ての庶民きたって思ったよ」

 

つくし「え」

 

あきら「悪いけど、そう思ったときがあった。牧野の家の状況を知れば知るほど、この子もしかして?って思った。まあすぐそんな疑いも晴れるわけだけど」

 

類「牧野はそんな子じゃないよ」

 

つくし「…花沢類、ありがと」

 

司「そうだ、類の言う通りだぞお前ら、おい牧野、俺にも感謝の言葉いえよ」

 

つくし「え?なんで」

 

司「お前のこと、そんな女じゃねえって思ってたぞ」

 

つくし「え?そうだっけ?金で動く女って思われてた気がするけどなあ?」

 

西門「確かに、司、最初のころ牧野にドレス贈ったりエステやらせたりしたんだって?」

 

あきら「あ~そうだったそうだった、しかも牧野の許可を得ず勝手に拉致ってやってたよな」

 

類「結果、牧野を怒らせただけだったようだけど」

 

司「う、うるせえぞ!お前ら!!」

 

司は過去の事をほじくりだされてしまい、へそを曲げてしまう

 

つくし「……でも、ほんとにあたしたちのことが羨ましかったのかな…?」

 

西門「恐らくはね、でもきっと他の感情もあると思う、なんせ牧野はなずなって女と翼の母親にそっくりだからな」

 

あきら「事あるごとに、重なってみえてたはずだしね」

 

つくし「……ううん……でもあたしはあたしだし、当たり前だけど母親もなずなさんも別の人間。重ねるなんて馬鹿げてるよ」

 

あきら「そういうなって、子供も作って大事にしてたのに、ろくに話もせず出ていかれたら、その女に対してずっとわだかまりが残るだろうよ」

 

つくし「ううん…話そうとしてたかもよ?でも忙しくて話合いができなかったとか、ほら出張が多いとか言ってたし」

 

司「…」

 

つくしの言葉に司はテーブルをドンっと叩いた

 

その音にびっくりした4人の視線が司に集まる

 

司「忙しさで話せないなんて理由になんねえよ、大事な女が悩んでるのを見抜けなかった翼が馬鹿なんだ、しかも子供すら大事にしてねえ、あいつ男のかざうえにもおけねえやつだ」

 

西門「風上(かざかみ)…な」

 

司「あ?うえはうえだろ、馬鹿かお前」

 

西門「……」

 

司の言葉間違いに、なんともいえない表情をする総二郎達

 

司はそんな総二郎達を気にも留めずに話を続けた

 

司「しかも、牧野が道明寺家に入って大丈夫かとか余計なお世話だっつーの、な?牧野」

 

つくし「……」

 

司「おい、なんだお前その顔」

 

類「……道明寺家に入るって相当の覚悟必要だと思うよ」

 

西門「こうして考えると、司の母ちゃんが鬼になったのも仕方ねえのかもな」

 

司「あいつは鬼じゃねえよ、鬼ババアだ!」

 

西門「なんか違うのかよ」

 

司「鬼なんてかっこいいもんじゃねえ、ババアなんだよ、鬼ババア」

 

つくし「……でもあたし、花嫁修業するようになって、道明寺のおかあさん、ちょっと尊敬するようになった」

 

西門「まじか」

 

あきら「まあ、女なのにすげえよな」

 

つくし「うん、調べれば調べるほど、勉強して知れば知るほど、おかあさんに”休日”ってあるのかな?って」

 

司「……」

 

類「…」

 

つくし「…ずっと”道明寺楓”なんじゃないかなって……どっかでちゃんと”自分”になっているのかなって…心配になった」

 

司「はっ、あのババアはそんなの気にしちゃいねえだろうよ、根っからの仕事人間なんだからよ」

 

西門「…」

 

つくし「……でもやっぱり、休日って必要だと思う」

 

あきら「うん、俺もそう思う。西園寺家も道明寺家のようだろうから、きっとずっと休日なんてなかったんだろうな」

 

西門「正直、無理なやつには無理な日常だよな」

 

類「俺たちは子供のころからそうだから、だいぶ慣れてるけどね」

 

あきら「確かにな、物心ついたときから行事だパーティーだ勉強だって、毎日予定ぎっしりだったもんな」

 

西門「高校なってからだいぶ自由になれたけどな」

 

あきら「自由な時間を作ってるってだけだけどな」

 

司「……決めた」

 

西門「おい、どうした突然怖い声だして」

 

あきら「どこ行こうとしてんだよ」

 

話の途中、突然立ち上がって出ていこうとする司にみんなの不思議そうな視線が集まった

 

司「なずなって女探してくる」

 

つくし「え?」

 

類「‥‥」

 

西門「はあ?」

 

あきら「…」

 

突然の司の提案にみんな目を丸くしてしまった

 

だが司はやっぱりそんなみんなの視線を気にも留めずに部屋を出ていってしまったが、西門とあきらは何かに気づく

 

西門「案外、いい案かもしれないな?」

 

あきら「確かに、翼は結局、牧野の後ろに見えるなずなを追い求めてるだけっぽいしな」

 

つくし「…あたしも、なずなさんに会ってみたい、そして子供に会わせてあげたい」

 

あきら「いやいや、捨てたんだから子供の為にも会わせたらダメだろ」

 

つくし「…でも……」

 

西門「……まっ、とりあえず探してみてからだな、俺たちも探すぞ」

 

あきら「おう」

 

つくし「……」

 

つくしは、翼にすがりついて泣いていた子供の顔を思い出していた

 

自分が母親ならば、子供に会いたい、もしかしたら理由があって出ていったのかもしれない、そしてあの子も本当はお母さんに会いたいんじゃないか…つくしはそんな風に考えてしまうのだった

 


 

読んでくださってありがとうございます!

 

そしてブログ村の作品紹介文が前の情報のままだとメッセージで教えてもらえてとても助かりました、ありがとうございました

 

すっかり直すのを忘れていました…( ;∀;)

 

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