なずなのせいなのか?そう聞かれた翼は何もこたえることはなかった

 

司もあきらもつくしも、翼が落ち着くまで待とうと決める

 

だが、泣きながらも翼は再度立ち上がり、またこの部屋から出ていこうとした

 

つくし「ねえ!辛いんだったら、あたし達に吐き出しちゃいなよ?話すだけで楽になることってあるよ?」

 

つくしの言葉に翼は立ち止まるか、涙を流しながらもフッと悲しそうに笑って答えた

 

翼「話して楽にはならないって知っている。いい加減なことを言うな」

 

翼の言葉につくしは何も言い返せない

 

話して楽になる人間と、楽にならない人間がいるのは当たり前のことだから

 

つくしは、楽になる人間だが、翼はそうじゃないらしい

 

どう声をかけていいか悩んでいると、司がまるで馬鹿にしたような言い方でこう言った

 

司「はぁ、こんだけ巻き込んどいて…今更逃げるのかよ。それはねえだろ、翼」

 

翼「……」

 

司の煽りに反応する翼をみて、あきらもそれに便乗した

 

あきら「そうだよ翼。巻き込んだ俺たちに、お前は話す義務がある」

 

翼「……わかったよ。しつこい奴らだな」

 

つくし「!!」

 

翼はようやく話してくれるようだった

 

いちばん最初に翼はなずなからの手紙をつくしは読んだかどうか聞いた

 

つくし「うん、読んだよ」

 

”親愛なるあなた、そしてるうへ…今日、私はこの家を出ていきます。私の事ははじめからいなかったものとして思ってください。出ていく理由は……私は……西園寺なずなになる覚悟が足りませんでした。ほんとうに、申し訳ありません。るうのこと、置いていってしまう私を許してくれとは言いません。ですが…勝手な願いなのは重々承知の上です。るうのこと…何卒よろしくお願いいたします。”

 

なずなからの手紙は以上だ

 

他に何か入っていたわけでも、理由が書いていたわけでもない

 

つくしはそのことを司や翼達に教えた

 

翼は、その手紙がなずなからの最後の手紙であることを伝え、過去の話をしはじめるのだった

 

翼「そうだな、俺は、西園寺家として生まれ、いずれ…まあ、早くて30歳くらい?に家を継ぐものだと思っていた。けれどその日は案外早く来たんだ」

 

あきら「ああ、そういや親父さんが怪我したんだっけ」

 

翼「そ、リゾート開発の海外視察中にね」

 

あきら「あの時は結構新聞沙汰になったよな」

 

翼「ああ、大きな事故だったからな」

 

司「……」

 

あきら「まさかと思うけど、司知らねえの?」

 

司「……」

 

つくし「……」

 

司もつくしもどうやら知らないようだった

 

あきらが呆れたように説明をする

 

数年ほど前、西園寺グループの乗った車がエンジントラブルで事故にあった

 

その車には翼の父、秘書数名、そこの国の有力者などがのっていて、死亡事故ではなかったが全員が怪我をした

 

翼の父は、最悪な事に足を怪我し、前のように動けなくなってしまった

 

このような足では仕事に支障がでるため、翼がすぐに西園寺家の後を継いだのだった

 

翼「…その日は突然きたよ、お前らも…道明寺家当主と楓さんがいるからこそ、まだ呑気に生活してるが、後を継いだ後は尋常じゃねえぞ」

 

司「…実は、俺の親父は今危ない状態だ。おそらくもうすぐ俺が後を継ぐことになる」

 

あきら「…まじかよ」

 

翼「ははっ…道明寺家当主が倒れたらしいって噂話は聞いてたが、まじだったのか。お前、これから今以上にやばいぞ。。。つっても、お前にはまだ楓さんがいるからな。あの人は素晴らしいよ」

 

司「…どこがだよ、あのくそババア」

 

翼「…そう言う事言えるのが、お前がガキな証拠だよ。実際、継いだらどうなるか経験してみろ。今までのお前じゃなくなるぞ」

 

司「それこそ今更だろ?俺は道明寺家に産まれた時から特別なんだから」

 

あきら「それに、俺たちはいつだって後を継ぐ覚悟を決めて生活してる。御曹司はみんなそうだろ」

 

翼「そりゃあな、覚悟はしてる。でも、そんな何も知らないガキの状態の覚悟じゃどうしようもならねえ現実を俺は知ったんだ」

 

つくし「……」

 

御曹司と生まれたからこその悩み

 

それはつくしには縁のない生活だった

 

つくしとは年もそうかわらないはずの司とあきらと翼

 

けれど、普通の10代が考えるようなことを考えてはいなかった

 

だってこの人たちは、TOPにたつために産まれてきた人たちなのだ

 

翼「……まあ、話はそれたが…あの事故のあと、俺は突然、西園寺家当主になったんだ」

 

こうして、翼は昔の話を司達に話し始めるのだった

 


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