つくし「……うそでしょ…」

 

つくしの疑問は普通の家ならばもっともだったが、司達はそうじゃない

 

あきら「牧野の家みたいにいつも家族一緒なわけないだろ?」

 

翼「さみしいって気持ちすら持つことが馬鹿くさくなる」

 

司「むしろあの女は俺の親じゃねえ、うまくいえねえが…親と思ったことは一度もねえよ」

 

つくし「だからそれは!思い出を作らないからでしょ?一緒に…過ごさないからそう思っちゃうんでしょ?!」

 

翼「一緒に過ごすなんて、無理に決まってる」

 

あきら「毎日、予定があるからな」

 

司「自由時間すらなくなるからな」

 

あきら「まあ、俺たちもこの自由な時間は今だけだよな」

 

司「…まあな」

 

翼「それに、そうなるって覚悟は君もしたんじゃないの?」

 

つくし「え…」

 

翼「まさかと思うけど、何も考えないで司の婚約者なわけ?」

 

つくし「……」

 

確かに花嫁修業はしている

 

今後大変になっていく、そんなことは理解はしているつもりだった

 

けれど、普通の家庭を築けなくなり、その築けないことが当たり前の日常になるというのは、つくしには到底想像できないことだった

 

つくし「……そ、そんなことより…なずなさんは結婚できてその…嬉しかったんじゃないの?」

 

つくしは話をそらすことにした、三人からの視線にたえられなくなったのだ

 

翼「…最初は…ね」

 

司「…」

 

あきら「最初はって?」

 

翼「俺が当主になって結婚したことで”あいつ”も子供も、日常的に命を狙われるようになった」

 

あきら「は?」

 

司「あ~…誘拐の脅迫状でも届いた?」

 

翼「ああ、届いたよ、何通もな。しかも結婚したことは極秘扱いだったから、内部の者が脅迫状を出しているのは明らかだった」

 

つくし「ちょ、ちょっとなにそんな普通に誘拐とか…脅迫状とか…」

 

司「…普通だからだよ」

 

翼「俺らはみんな、普通に脅迫状をもらってるよ、実際司は一度連れてかれそうになったしな」

 

司「まあ、すぐにSPに捕まってたけどな」

 

つくし「ちょ、ちょっとまって…ほんっと理解できないんだけど…なんで事件にならないの?」

 

翼「困る会社が多数にものぼるからだよ」

 

つくし「???」

 

翼「そういった犯罪行為は大抵内部と繋がってるものがやる。疑いだけじゃあ何も動けないし疑われたそいつだけじゃなく、そいつがいた会社までも疑う行為になっちまうわけ、しかも世間に知られたらイメージダウンするうえに、へたすりゃ倒産、そこの会社に勤めてる奴は全員路頭に迷うわけ」

 

つくし「いや、でも犯罪者だけ捕まえればいいんじゃないの?」

 

司「そうはいかねえんだよ」

 

あきら「…難しい話なんだよね。こういう話って。実際誘拐しましたってなると警察も動くよ。でも脅迫状だけじゃあ動けないんだ。どれだけの人数を疑うことになるか…途方もない話なんだよ」

 

つくし「う~~~~~ん」

 

つくしは眉間にしわをよせ、怖い顔で悩んでいた

 

どう聞いても、つくしには理解できない話なのだ

 

あきら「まあ、脅迫状なんかきたら、普通の嫁さんなら…逃げるかもな」

 

翼「……正直いって、あいつが逃げた理由は今もわかってない。理由が多すぎるってのもあるけどな。でも俺はあいつが許せない」

 

つくし「な、なんで?」

 

翼「あの時、俺の父親は当主としてあいつとの結婚を認めてくれた、けど大変なのはその後だった。あいつを嫁にしたことで、俺は社交界からもつまはじきにされ各国の有力者に小ばかにもされてきた」

 

つくし「バカに…」

 

翼「ああ、女を見る目がないだとか、ドブの嫁とか、どうせ金目当てだとか、見る目ない男に西園寺の後継者は無理だ…とかな」

 

つくし「……」

 

翼は憎々しげに当時のことを語る

 

つくしはその話を複雑そうな顔で聞き、司は何か怒っているような表情で聞いているのだった

 


 

今日も読んでくださってありがとうございます!

 

偽りの方ではなくうっかり花男ドラマ続編妄想のほうを書いてしまいました…(´Д⊂ヽ

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