見つめあう二人を辛そうな表情で見る翼にあきらは気づく

 

あきら「……」

 

翼「…?なんだよ」

 

あきらの視線に気づいた翼は眉間にシワを寄せた

 

あきら「羨ましいんだろ?」

 

翼「…」

 

翼とあきらのやり取りをよそに、いまだに司とつくしは当時の話に花を咲かせている

 

あきら「こうなりたかったんだろ?」

 

翼「うるせえよ」

 

あきらの言葉に苛立った翼はスクっと立ち上がった

 

司「あ?おいどこ行くんだよ」

 

翼「お前らが欲しい情報はもうくれてやったよ。俺は忙しいんだ、早く帰ってくれ」

 

司「おい!まだ話は終わってねえぞ!」

 

翼「あの女の手紙を探してた…そう言ったのはお前らだろ?不法侵入までして人の家に頭つっこんで…暇人かよ」

 

そう吐き捨てると翼はどこかにいなくなってしまった

 

司とつくしとあきらは部屋に取り残されてしまった

 

るう「……ふぇ…」

 

西門「しっ」

 

つくし「ん?」

 

つくしはある声に気づき振り返った

 

すると隠し扉がある場所に隠れていた西門とるうを見つけた

 

つくし「に、西門さん!」

 

あきら「あ、総二郎いたのか…ってどこから入ったんだよ?」

 

司「??」

 

つくしはここでやっとパーティーでるうに連れてこられた扉があることをみんなに説明することができたのだった

 

司「へ~この扉は知らなかった」

 

あきら「子供の時に入った時はなかったような…っつっても記憶曖昧だけど…」

 

つくし「そう言えばなんで隠れてたの?」

 

るう「……」

 

るうはつくしの言葉に答えることなく西門の後ろに隠れてしまった

 

西門「……この手紙を翼…パパに渡したくなかったんだよな」

 

るうは西門の言葉にコクンとうなづいた

 

つくし「…すっごいなつかれてる…」

 

あきら「総二郎は女子供すら手玉にとるのか…」

 

西門「ちっげーよ!こいつがなんか勝手になついてるんだよ!」

 

るう「…このおじちゃん優しい」

 

西門「おじっ…?!!」

 

西門をおじさん呼ばわりした事に、司が爆笑しはじめた

 

司「あははははは!総二郎おじさんか!」

 

るう「……」

 

西門「あ?俺がおじさんなら司、お前もそうだろ」

 

るう「…おじさん」

 

西門に指さされた司を見てるうはおじさんだとうなづいてしまった

 

司「…俺のどこがおじさんだよ!」

 

ピキっと怒りを感じた司の剣幕にるうは驚いて怖がってしまう

 

つくし「ちょっとやめなさいよ!まだ小さな子供なんだから!」

 

西門「おいおい牧野、きっとお前はおばさんだぞ?」

 

つくし「え?」

 

るう「…おねえちゃん」

 

西門・司「なんでだよ!」

 

つくしだけはお姉さんと呼ぶるうに西門と司は思わず同時につっこんでしまうのだった

 

翼に早く帰れと言われたものの、後から類も来る予定だし、本当の目的はなずなを探し出し翼と会わせることだった

 

けれどもう翼とは和解?したようなもの

 

もう別になずなまで探さなくていいんじゃないかということを、いまだ帰らずに部屋で話しあっていたが、西門はるうの頭を撫でながら、みんなにこう言った

 

西門「…言えるよな?」

 

るう「うん」

 

つくし「?どうしたの?」

 

るう「ママ…探してください」

 

ぺこりと頭を下げながら、小さな子供がお願いをする

 

つくし「…」

 

司「…」

 

あきら「‥‥」

 

西門「こいつ、家のものに育てられてるけど一応ちゃんと母親の話は聞いてたんだってよ。それで”ママが帰りたくないなら帰ってこなくていいけど一度だけ会いたい”って言うんだぜ」

 

つくし「…こんな小さな子が?」

 

司「……」

 

あきら「…自分のわがままや気持ちよりママの気持ち優先かよ…」

 

ここにいた全員は、るうの姿に胸をうたれてしまった

 

司「よし、任せとけ!」

 

西門「おいおい司…でもまあ…今回ばかりは俺も賛成」

 

あきら「…俺も、まあ翼と会わせるかは置いといて、この子には会わせてあげたいな」

 

つくし「でも…勝手にそういうことしても…いいものなのかな?」

 

司「牧野がそう言うの珍しいな、いつもならお前が先陣切って探すって言いだしそうなのに」

 

つくし「そりゃそう言いたいよ!!言いたいけど…でも…家族のことって難しいからさ」

 

つくしの言葉に司は頭と頭をごつんと合わせた

 

つくし「いったい!」

 

司「おい、お前本当に牧野か?ここで小さな子供が会いたいって言ってんだよ、知らない大人に向かってよ。泣きもせずに、震えながら言ってんだよ。お前はそれを無視するような女なのか?」

 

司の言葉につくしはハッとした

 

つくしがるうの方をみると確かにるうは震えていた

 

思わずつくしはるうを抱きしめてしまう

 

つくし「ごめん…ごめんね、勇気いったよね…あたしたちに言ってくれてありがとう。ママ…探そうね」

 

るう「……うう」

 

つくしの言葉にるうは我慢していた感情が爆発し、やっと子供らしく大声で泣き始めるのだった

 


 

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