入れ替わりは案外スムーズに進んだ

 

なずなの身代わりとして輝の家に行ったつくしを誰も違う人だとは思わず、つくしは広い部屋を一生懸命掃除している

 

つくし「前にも道明寺の家でメイドしたことがあってよかったあ」

 

つくしは過去にある理由で道明寺の家で働いていた。その時の経験が今とても役にたっていた

 

司は、自分でこの提案を言いだしたにもかかわらず、前日にはなぜか不機嫌になっていた

 

つくし「しかし、道明寺も意味わかんないよね、自分で言いだしたはずなのに…」

 

つくしは昨夜の事を思いだした

 

司「まてよ、お前もしかしたらメ…メイド服着るのかよ」

 

つくし「へ?当然でしょ?」

 

司「…やめだやめだ、入れ替わりの話はなしだ!!」

 

つくし「え…何をいまさら…どうしたってのよ…?!」

 

司「いいから!やめだっつったらやめなんだよ!!」

 

西門「いやいや、司それはないだろ」

 

あきら「そうだよ、ここまできてさぁ」

 

類「あ、飲み物もらえるかな?」

 

西門「OK,あ~俺淹れてやるよ」

 

司「おいなんだお前ら、おれの家だぞ勝手にくつろぐなよ!」

 

あきら「それこそ何を今さらだよ」

 

西門「まあ、司が何考えたかなんてお見通しだけどな」

 

あきら「同じく」

 

つくし「???」

 

類「ふふ」

 

つくしは昨夜の事を思いだしつつ、首をかしげる

 

つくし「あのあと、道明寺はもういい!っていって部屋に戻ってったけど、ほんとなんだったんだろ…?」

 

つくしは中世の屋敷のような広い廊下の真ん中でそんなことを思うのだった

 

そしてなずなは、懐かしさに胸が沸き立っていた

 

西門「わりとスムーズに家まで入ってこれたな」

 

あきら「ああ、なんか翼もあの日以来棘がねえよな」

 

なずな「…」

 

なずなは息をひそめるように後ろをついている

 

でも視線はずっと翼の後姿を追っていた

 

西門「おい…気づいてるか?」

 

西門はヒソヒソ声であきらに声をかける

 

あきら「ああ、気づいてる」

 

西門「…俺のカンだけど…」

 

あきら「ああ、言わなくていいよ、きっと同じこと思ってる」

 

西門とあきらは視線を合わせ、笑顔を交わす

 

2人はこの時、なずなが翼を見つめる熱を帯びた視線を見て、まだ翼の事を好きなんだと確信したのだった

 

翼「しかし、おまえらもちゃっかりしてるよな、散々敵対したっつーのに、今はあっさり商売仲間か」

 

西門「それが…この世界じゃない?」

 

翼「まあな、敵同士のまま仕事するなんてザラだからな」

 

あきら「むしろ味方が敵になる時もある」

 

翼「……確かにな」

 

西門「でも、正直驚いたよ、海外向けの着物ブランドっつーから服に和柄模様入れてるだけかと思ったら」

 

あきら「うん、ここまでしっかり着物だと思わなかった」

 

翼「だろ?まあ、外国人が来やすいように改良してるがな」

 

あきら「変に派手な柄じゃねえのもいいな」

 

そんなことを言いながら、西門が試着をはじめた

 

なずな「…」

 

なずなは思わずひとつの服に視線を集中させてしまう

 

それは可愛い花の柄で女性が好きそうな和柄だった

 

翼「ああ、その柄もいいだろ。つうか見ない使用人だけどお前らが連れて歩くの珍しいな」

 

西門「あ、ああ…一応こういう仕事の場ではな」

 

翼「ああ、そういや総二郎と仕事するの初めてだもんな」

 

西門「ジャンル違ったし意外と関わることなかったよね」

 

西門はそう言いながらさりげなくなずなを後ろに下がらせる

 

翼「まあ、これから関わりそうだけどな」

 

西門「ああ、海外に日本の伝統的な商品を売り出したいって気持ち、すげえわかる」

 

翼「日本はそういう財産もってるくせに、海外のものばっかり取り寄せて職人を育ててねえからなぁ」

 

西門「そっちにも力いれてえよな…」

 

翼「ああ…」

 

西門は予定通り、翼と仕事の話を始めた、そしてあきらに合図を送る

 

西門「ちょっとそのことについても話たいし、まだ時間あるか?」

 

翼「ああ、今日は夕方までお前との衣装合わせって予定だしな」

 

西門「悪いあきら、少し待っててくれねえか、あ君もあきらの世話してやって」

 

なずな「…」

 

なずなは承諾したというようにお辞儀を返す

 

あきら「ああ、大丈夫だよ、翼、どっか部屋で待ってても良い?」

 

翼「ああ、あきらとも仕事の話あるけど、今はこっちが先だな、あとで声かける、案内させるからそこで待っててくれ」

 

あきら「あ~いつも遊んでた庭とか見てもいいか?」

 

翼「ああ、別にいいよ、あ、でもお前、この前のように家探しすんじゃねえぞ」

 

あきら「司じゃないからしないよ」

 

翼「まあ、お前たちはしないか…じゃあとでな」

 

西門「翼、この服は着づらいな」

 

翼「あ~改良しないとだめだな…」

 

あきら「…」

 

あきらはこの隙をついてなずなと一緒にあの庭へと向かった

 

そして、会えるかどうか正直運にかけるしかなかったが

 

庭には一人で遊ぶるうの姿が確認できた

 

あきら「あ…」

 

なずな「!!!!」

 

なずなは思わず庭が見える廊下の窓にへばりつく

 

なずな「るう…」

 

零れるように名前を呼び、目からは静かに涙が流れ落ちるのだった

 


 

読んでくださってありがとうございます!!

 

拍手とメッセージもありがとうございます!

 

最近は、花男以外の作品の二次小説も書いてほしいというリクエストがきました

 

他にもリクエストがあればメッセージをくださいね

 

知ってる作品であれば、読み切りで書こうと思います(*´ω`)

 

そしてこれを書いてる時に、サーバーとの接続が切れましたの画面がでて思わずひぇって叫びました…

 

接続復活したら自動保存になってて嬉しかった…ありがとう自動保存…(´Д⊂ヽ

 

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