九条家の弱点を見事探し出したらつくしは解放。道明寺の家に手出しをするのはやめる
そんな条件を輝に提案されていたつくし
つくしは輝から道明寺家の現状も教えられていた
だがつくしが探しても探しても輝の弱みとなるようなものはでてこなかった
つくし「これだけ探してもないってことは・・・この家にそんなものないんじゃ・・・」
つくしはここでやっと輝に騙されているかもしれないと気づく
つくしは輝の事を疑いだしムカムカした感情が湧き上がってきた
つくし「もーー・・・!!!!」
つくしは行き場のない感情で思わず地団太を踏んでしまう
そのいきおいのままつくしが振り向いた瞬間にふっと自分の姿がうつった鏡に気づいた
つくし「あ・・・」
つくしは自分の姿がうつった鏡を見て、なずなの事を思い出したのだった
つくし「・・・もしかしてだけど」
つくしは鏡の前で自分の姿を見ながら眉間にシワを寄せて考え込む
鏡をしばらくまじまじとみつめたつくしは何かを思いついたのか意を決してどこかへと走り出した
そして・・・輝と弱点を一週間以内でみつけると約束したその一週間目の日がやってきたのだった
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輝「・・・突然部屋に入ってきたと思ったら、なんだお前はまだいたのか」
憎々しげに嫌味を言いながら輝が椅子へと腰掛ける
つくし「約束の一週間だったので、ま~お忘れでしょうから?こちらから来たんですけどね!」
つくしが語尾を強めてそう輝へ反撃をするように返したが輝はそれを馬鹿にするかのようにハッと笑った
輝「お前、信じて馬鹿正直に一週間もここにいたのか?」
輝は心底馬鹿にしたようにそう言った、つくしはそれにカッとなりつい声を荒げてしまった
つくし「だってそれはあんたが・・・!」
ガチャ
輝「?!」
つくしが言いかけた時、輝の部屋の扉が開いた
類「はい、そこまで」
輝「お前ら・・・どうやって入った、警備は何をしてるんだ!」
あきら「ま~結局引き抜きって寄せ集めなんだよね」
西門「道明寺家や俺の家で働いてたやつら引き抜いてったってことは、覚悟の上でしょ?」
輝「・・・?!」
状況がよく呑み込めないままの輝に後ろからゆっくりと革靴の足音が響く
輝「・・・・・・司」
司「・・・俺だけじゃねえよ」
輝「・・・・・・」
司の後ろには輝が崩壊へと追いやった翼もいた
翼「・・・・・・」
司と翼と輝、三人が睨むように視線を交わした
輝「・・・はぁ~ま~遅かれ早かれ日が来るとは思ってたけどね、で?何か用?負け犬さん」
翼「っ!!」
輝の言葉に頭に血がのぼった翼
幼馴染同士の最後の対決がはじまったのだった
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