ステージ上の6人の姿を遠くに感じるつくし

 

つくし「……いつものF4じゃないみたい」

 

そんな風に思うつくしだったが、横にまだいる西園寺翼の父親がつくしへと話しかけてきた

 

西園寺「お前さんは行かないのか?」

 

西園寺の言葉につくしはものすごいいきおいで拒否をした

 

つくし「いやいやいやいや!あっ、えっと、無理です、行けません、行きません!」

 

そんな風につくし達がやり取りをしてるのを気づいたのは、翼だった

 

翼「司の婚約者の牧野つくしさんも、こちらへ」

 

つくし「へ?」

 

会場内に、さっきとは違う嫌などよめきが走る

 

西園寺「ほら、行っておいで」

 

西園寺の父親はそんな空気すら気づかずに、つくしの事を笑顔で見送ってくる、だがつくしの心は穏やかなわけがない

 

つくし「え…」

 

思わず、キョロキョロと周囲を見渡すつくし

 

当然ながら、客の視線が痛い程つくしに突き刺さった

 

つくし「……」

 

ステージの方を見ると、ステージ横にいる楓の目も厳しく光っているようにも見える

 

司だけは来なくていいというようなジェスチャーをしてるように見えたが、そんな司に類が何か耳打ちをした

 

司「ああ…わかったよ」

 

司は類にそういうと、ステージを降りて、つくしに手を差し伸べる

 

つくし「え‥ど、道明寺」

 

司「いいから、手をとれ」

 

つくし「う、うん」

 

つくしが司の手を取った瞬間に、会場内が色めき立った

 

翼「ひゅ~やる~」

 

輝「…」

 

司とつくしの様子をからかう翼

 

つくしをエスコートする司の姿はスポットライトを浴びる二人をより素敵に映し出した

 

そして、司の手助けもあってつくしがステージ上へとたどり着いた

 

そこから先は、司会者がつくしのことをもてはやしたり、翼や輝のことを褒め称えたりなど大忙しに動いてくれたおかげで

 

つくしは張り付いた精一杯の愛想笑いでステージ上でやりすごそうと頑張っていた

 

そして、どうやらこの7人の出番が終わるようで、ようやっとステージから降りる流れになってきた

 

つくしの心の声(な、長かった…)

 

つくしが安堵しかけた瞬間、つくしの首の後ろに何かの冷たい感触が走った

 

つくし「ひっ…」

 

ふっと後ろに視線をやると、翼がつくしの首を触ったようだった

 

つくし「な、なに…」

 

何で触ったのだろう、そんなことを考えた時、つくしは先ほど聞いたあきらの言葉を思い出す

 

”あきら「司、小さなころに翼と輝におもちゃのように扱われててね…なんでも素直に驚くもんだから面白がられて、あの二人にトカゲやらヘビやら仕掛けられて泣かされてたんだ」”

 

思い出した瞬間、もう翼の手は離れているのに、背中の方で何かが動く感触が走った

 

つくし「い…」

 

そしてそれを感じた瞬間、つくしからとても大きな声が出る

 

類「?!」

 

司「なんだ?」

 

つくし「いやあああああああ!!!!!!!!!!!」

 

司「お、おい牧野!お前なにが…!」

 

司が止める間もなく、つくしは一直線にお手洗いへと走り出す

 

翼「あはははははははははは」

 

輝「あ~あ」

 

西門「‥‥…お前まさか」

 

あきら「おいおい、性格は子供のときのまんまかよ」

 

類は黙ってつくしの後を追いかけた

 

司は、笑う翼のほうへと詰め寄る

 

司「おい、翼お前なにしてくれてんだよ!」

 

大きな声で怒鳴ってしまう司

 

だが、そこで楓が手を大きく叩いたパーーンという音が会場内に響き、ざわついた会場もその音で収まる

 

楓「どうやらドッキリが行われたようですわ」

 

楓がそういうや否や、さも前々から仕掛けていたことだと言わんばかりの説明がつらつらと楓の口から流れ出す

 

そして、牧野つくしはお色直し後、パーティーに戻ってくる手はずになる

 

その流れを横で聞いてるしかなかった西門とあきらは思わず同時に同じことをつぶやいた

 

西門・あきら「さすが…転んでもただで起きない司の母ちゃん」

 

同時に同じことを言ったせいで、二人は顔を見合わせ笑いあう

 

だが、そこを笑ってすますことができないのは司だった

 

翼のことを睨みながら、司もつくしの後を追うのだった

 

 

そのころ、つくしはパーティー会場のホテル内にある空き部屋のような場所で一生懸命背中に手を伸ばしていた

 

つくし「届かない…鏡もないし、トイレはどこかわかんないし、まだ動いてるし…」

 

つくしが涙目になっていると、廊下のほうで聞きなれた声が聞こえてくる

 

類「どこ行ったんだよ」

 

その声が類だと気づくやいなや、つくしは重い扉をあけて、類を呼んだ

 

つくし「は、花沢類…」

 

類「いた、牧野、いったいどうしたの」

 

半べそをかいてるつくしに近寄ると、つくしは言葉にならない声をあげながら一生懸命背中を指さしている

 

つくし「と、とかげ!!へ、へび!!」

 

類「…」

 

つくしの言葉になんとなく事情をさっした類は、つくしの背中をのぞいた

 

類「牧野、ちょっと動かないで」

 

つくし「う、うん」

 

類はそういうと、つくしのドレスのすき間から背中へと手をつっこむ

 

つくしが着てるドレスは、肩を出したスタイルなため、脱がさなくても手を入れやすかった

 

類「取れた」

 

つくし「!!!」

 

類はそう言うと、取れたものをつくしの目の前へと差し出す

 

思わず後ろにあとずさって逃げるつくしが見たものは

 

つくし「これ……氷?!!」

 

類が持っていたものは、少し大きめの氷だった

 

つくし「なんだってこんなもの…」

 

類「まあ、生き物に思うよね」

 

類はそういうと、部屋の中に置いてあるゴミ箱へと捨てる

 

つくし「いや、でもステージ上にいたのになんで氷なんて…」

 

つくしが困惑していると類は

 

類「ああ、俺たちはステージから降りなかったけど、そういえば翼は一回裏の方にいってたな」

 

つくし「……」

 

一連の流れを理解したつくしは、沸々とした怒りが込み上げてきた

 

その時、司が類とつくしの話し声に気づき、部屋へと入ってくる

 

司「おい、牧野、どうした、つうか類、何があったんだよ」

 

類が司へと説明してるとき、怒りに満ち溢れた顔のつくしがわなわなと震えていた

 

司「…翼の野郎…子供かよ」

 

類「いや、司も前にそういう悪戯を総二郎にしてたことあったよね」

 

司「あれは!!!!」

 

そんな二人のやり取りすらも、つくしの心に余計に火をつけた

 

つくし「許せない…」

 

司「あ?」

 

類「?」

 

つくしの声に二人の動きが止まる

 

つくし「……この日のために、一生懸命勉強したのに!!!失敗しないようにって…頑張ってたのに!!!!」

 

つくしの言葉に、類がフォローをいれようとしたが、運悪く翼までもこの部屋へとやってきてしまった

 

翼「よっ」

 

司「翼!!お前、イタズラするならときと時間を考えろ!」

 

司の言葉に翼は笑いながら

 

翼「それを言うなら”時と場所”だろ?」

 

そうこうしてるうちに、輝までも部屋へとやってくる

 

類「おい、司やめろ」

 

馬鹿にされた司が翼に喧嘩を吹っ掛けようとした次の瞬間、先に動いたのはつくしだった

 

つくし「冗談じゃないわよ…」

 

翼「あ?」

 

輝「…?」

 

その言葉とともに、つくしは翼のほうへと一歩、一歩ゆっくりと近づいていく

つくし「こんな子供みたいないたずらまでして……人の努力を踏みにじって…恥ずかしくないの?!!」

 

そう叫ぶつくしに対し、翼の表情と声色が一気に変わった

 

翼「……どうせお前なんて金目当てのくそ庶民だろーーが!!俺らのことは騙せねーーからな!!!」

 

翼はそう言うと、つくしがつけていたネックレスを引きちぎり、つくしが持っていたハンカチを床へとかなぐり捨てた

 

これに、司と類がぶちぎれるが、一番切れたのはつくしだった

 

つくし「道明寺がくれたネックレスに…あたしのお母さんが縫ってくれたハンカチ…」

 

つくしは壊れたネックレスとハンカチを見たあとに、翼のほうを睨みつける

 

翼「あ?なんだよその眼」

 

つくし「……昔の道明寺みたい」

 

そうつぶやいたとき、翼が笑う

 

翼「おいおい”司坊ちゃん”と一緒にすんなよ、俺は西園寺翼だぞ?」

 

そう皮肉めいて言われた司も堪忍袋の緒が切れた

 

司「てめえ!翼!!!」

 

司が翼に殴り掛かろうとした時、一瞬早く翼の身体が吹っ飛ぶ

 

司「…?!」

 

司がふりむいたとき、翼を殴り吹き飛ばしたのはつくしだと気づいた

 

つくし「‥‥…偉そうにしてるけどね…あんたみたいに心が無い男……道明寺の足元にもおよばないっつーの!!!」

 

そうつくしが言い終えた後、司とつくしと類の動きがとまった

 

それは黙ってみていた輝がパンパンパンと拍手をしたからだ

 

つくし「なんで…拍手」

 

輝「はい、終了」

 

つくし「え?」

 

輝はそう言うと、翼の起こし、身体を支えた

 

異様な空気に、類も司もつくしも声が出ない

 

そして翼を連れて部屋から出ようとした時、つくしの方を振り返る

 

輝「今日から君…”真珠”ね」

 

つくし「は?」

 

類「おいまてよ!!!」

 

司「……?」

 

輝の言葉に類の顔色が変わった

 

”真珠”とは社交界での”赤札”を意味する

 

だがしかし、それの意味を司とつくしが理解するのはもう少し先になるのだった

 


 

 

読んでくださってありがとうございます!!

 

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