つくし「は、花沢類が酔っ払ってる…」

 

類にしがみつかれ困った顔のつくしは混乱する頭でなんとか状況を理解しようと必死だった

 

類「う~ん」

 

類はそんなつくしにおかまいなしにつくしのお腹あたりに頭をすりすりと擦り付けている

 

つくし「…でもテーブルを見てもお酒のようなものとか何もないんだけど…」

 

つくしは類に押し倒されながらもなんとかテーブルの上を確認するが

 

そこには和食が置かれているだけだった

 

つくし「なんで~~~~???」

 

アルコールもないのに酔っ払っている状態の類が不思議で仕方がないつくし

 

つくし「と、とりあえず!!花沢類、お水!お水飲もう?!」

 

類「ん~?別にこのままでいい」

 

そう言ってすがりつく類を押しのけるようにしてつくしが起き上がる

 

つくし「お水のまなきゃだよ!!!ほら、花沢類酔っ払ってるんだよ?!」

 

類「え~別に酔っ払ってないよ、チョコしか食べてないし」

 

つくし「え、チョコ?!どこにあるの?!」

 

類「なんか、サービスだってそこに置いてった」

 

つくし「え?!」

 

テーブルの上ではなく、ある棚の上を指さす類

 

その指がさす先をみたつくしは、チョコやフルーツが置いてあることに気づいた

 

つくし「ちょっちょっとまっててね?!」

 

類の拘束からなんとか逃れ、つくしがチョコを確認しに近くへと来た

 

つくし「このチョコ…お酒の香りする……」

 

つくしはチョコを持ちくんくんと香りを嗅いでいる

 

類「あ~それ、それ食べたんだよね」

 

つくし「ま、まさかこんな小さなチョコで花沢類、酔っ払っちゃったの?!」

 

類「…ん?」

 

普段、こんな類の表情を見ることはない

 

顔が赤くなっていて、いつもよりも色気が溢れていた

 

しかも浴衣姿なのだから、たまったものじゃない

 

つくし「うう……しかもこれだけ酔ってたら、帰れないよ…ね」

 

つくしは、今日も宿泊にしなければならないことに気づいてしまった

 

つくし「で、でもこんな状態の花沢類と二人きりなんて~~無理だよ~~だ、誰か~~」

 

つくしの声が聞こえたのか、なんとここで類の携帯が鳴り響く

 

つくし「?!」

 

類「もしもし~あ~あきら~~??え??別に酔ってないよ~~チョコ食べただけだっ…」

 

つくしは電話の相手が美作あきらだとわかり、話の途中で携帯を奪った

 

つくし「もしもし?!美作さん?!!これどうゆうことなの?!花沢類、すっごいちっちゃいチョコレートで顔真っ赤になって酔っ払ってるんだけど?!」

 

電話の向こう、少し騒がしい場所であきらがこう答える

 

あきら「あ~実は類って、お酒は全然酔わなくてザルなはずなのに、チョコ成分がまじっちゃうと、例え少量でも酔っ払っちゃうんだよね」

 

つくし「な、なにその変な体質?!」

 

あきら「さあ…?でもその類の体質知ったの、ほら静を追いかけて類がいなくなって、こっち帰ってきて類が荒れてた時期あるじゃん?その時に俺たちも知ったんだよ。それまで類は俺たちが遊ぶ場所に滅多に顔とかださなかったからさ~まあ、ほっとくと酔いも覚めるだろうし…少し休ませてやってよ」

 

つくし「う、うん、わかった」

 

あきらの話を聞いて少しだけ落ち着きを取り戻すつくし

 

あきら「それにしても……今日は二人でデート中?」

 

あきらがちゃかすようにそう聞いてくるがそれをつくしは慌てて否定した

 

つくし「ちっちがうよ!!!は、花沢類が牧野疲れてるだろうから~って温泉連れてきてくれただけで、ほんっとそれだけだから」

 

あきら「温泉?!」

 

あきらが大きな声で驚く

 

つくし「え、どうしたの?」

 

あきら「いや~人とつるむのが苦手な類が、牧野とは温泉とかいっちゃうんだな~って…」

 

つくし「…でも、四人は仲良しでしょ?」

 

あきら「まあ、仲良しだけど、それは適度な距離感ももちろんあるからさ、お互いのプライベートにそこまで干渉しないようにしてるし…しかしどこの温泉にいるの?」

 

つくし「え…箱根…あっ」

 

つくしは問われるままに答えてしまったことに、まずいと感じたがもう遅かった

 

あきら「おいおいおいお前ら、箱根に今の時間ってことは、今日はお泊りコースじゃん?病院であったとき、類が追っかけてったけど、まさかあの日からずっと泊ってるとか?!」

 

さすが、あきらは感が強かった

 

ごまかせばいいはずなのに、つくしは素直にそれを認めてしまう

 

つくし「う、うん。あっでもなにもしてないよ?!!ほんっと!温泉入って二人でしゃべってただけで…」

 

つくしが真っ赤になって照れているのが電話越しでも伝わってきた

 

あきら「…牧野、類、すごい良い奴だよ。まあ知ってると思うけど。司も良い奴ではあるけど、あいつ婚約者できちゃったし、何考えてるのかわかんない部分も多いからさ…だから、牧野には類が合うんじゃないかなって俺は思ってるよ」

 

つくし「ど、どうしたの?!いきなり…」

 

あきら「…それにあれほど静にひと筋だった類が、牧野に惚れてるんだぜ?ありえないことだよ、類は静がほんっと大事で大切だったんだから」

 

つくし「そ、それは…」

 

あきらの言葉につくしは返す言葉が見つからない

 

あきら「牧野、ゆっくり考えてみろよ。婚約者もできて冷たい言葉を吐く男と、常にそばにいて支えてくれて温泉にまで連れてきてくれる男、どっちが幸せにしてくれると思う?まあ、決めるのは牧野だけどさ、あっそれじゃあそろそろ切るね!良い夜を!!」

 

つくし「ちょっ!美作さん?!」

 

あきらは言いたいことを全部言って一方的に切ってしまった

 

つくし「もう、美作さんたら…ってああ!!ごめん、花沢類、電話奪っちゃった上に切れちゃって…ってあれ?寝てる…」

 

つくしが類の方をみると、類は気持ちよさそうな寝息をたてていた

 

つくし「もう、仕方ないな~」

 

つくしは類をベットへと連れてこうと類の身体を起こす

 

類「ううん…」

 

つくし「きゃっ」

 

だが、寝てる類の身体を支え切れるわけもなく、二人してその場に転んでしまった

 

つくし「あいたたたた…あっ?!ごめん、花沢類、大丈夫?!!」

 

類「ううん…」

 

覆いかぶさった状態の類はつくしの顔が至近距離にあることに気が付いた

 

類「あれ?牧野…これは夢?……牧野…可愛いな、キスしたい」

 

つくし「え??!ちょっ!夢じゃないよ?!花沢類?!」

 

慌てて逃げようとするつくし、だが間に合うわけもなく

 

類は牧野へキスをした

 

つくし「お酒の香りが…」

 

類「牧野…」

 

つくし「ちょっ…んん」

 

類はつくしの声が耳に入らないのか、そのまま二度目のキスをつくしにしてしまうのだった

 

 


 

 

今日も読んでくださってありがとうございます( *´艸`)

 

 

 

ランキング参加中です!応援お願いします!

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

星の観覧車 一覧

シリーズ一覧