遊園地に入場した類とつくし、まずはコーヒーカップから乗るようだ

 

つくし「くるくるくる~~」

 

類「ちょっと…まわしすぎじゃない?」

 

つくし達の乗ってるコーヒーカップだけが異常な速さで回っている

 

それをまわしているのはやはりつくしだった

 

つくし「次はね~~あれ!!花沢類、絶叫系大丈夫?」

 

類「ん~得意なほうではないけど大丈夫だよ」

 

つくしが楽しそうに類のことをあっちこっちと連れていく

 

そこから二人で色んな乗り物に乗った

 

類「そろそろ休憩する?」

 

つくし「うん!あっそうだった!花沢類はここで待っててね!飲み物とアイス買ってくる!!何味がいい?」

 

類「……じゃあ、お願いしようかな?味は任せるよ」

 

つくし「りょーーかい!」

 

つくしは頭の上の方で手をびしっと類に向け、くるりと背中を向けてお店のワゴンへと走っていった

 

類「しかしさすがに体力あるな…」

 

類はぼーーっとしながら空を眺める

 

類「あ…」

 

その時、遊園地全体がライトアップされた

 

類「すごいな…」

 

幻想的な雰囲気の遊園地に、類でさえも見とれてしまう

 

類「…遅いな…どうしたんだろ?」

 

つくしが戻ってくるのが遅いので類もお店のワゴンに向かった

 

類「牧野!ど~し…」

 

と、途中まで言いかけて類は声をかけるのをやめる

 

つくし「……」

 

つくしはアイスと飲み物が乗ったトレイを持ち、ぼーーっとライトアップされた観覧車を悲しそうな表情で見つめていた

 

類「……」

 

しばらくその姿を眺める類

 

つくし「!あっやばいとけはじめちゃう!」

 

つくしはふっと我に返り、慌てて類のほうへと戻ろうとした

 

つくし「…あっ」

 

類「…観覧車、司と乗りたいんでしょ?」

 

ここでやっと近くに類がいたことに、つくしは気づく

 

何もかも見透かしたように、類はつくしにそう言った

 

つくし「…ううん、そんなことないよ。道明寺は仕事だし…ねっ!花沢類!これ食べたら一緒に観覧車乗らない?」

 

類「…俺でいいの?今度司とまたここに来たら?」

 

つくし「いいの!花沢類だって大事な大事な私の親友だもの!卒業したらみんなバラバラになっちゃうし、花沢類とだってもしかしたら今度会うっていうのが難しくなっちゃうかもだし…それなら思い出作ろうよ!」

 

類「…わかった。あっでもその前に観覧車の前で写真撮らない?」

 

つくし「え?いいの?」

 

類「いいも何も、まだ一枚も撮ってないじゃん」

 

つくし「それもそっか…すいませーーん!あの!写真撮ってくれませんか?」

 

客のカップル「あっいいですよ~」

 

つくし「えっと携帯が…ああああトレイ持ってるから取れない~~~」

 

類「貸して」

 

つくしのその様子に笑いながらトレイを片手で持つ類、そしてそのまま類の携帯をカップルに渡した

 

カップル女「かっ…こいい…」

 

カップル男「おい…あっ撮る間トレイ持ってますよ~」

 

類「ありがと」

 

カップル女「…なんでもない。じゃあとりますよ~~!!」

 

ぱしゃっ

 

つくし「ありがとうございました!!」

 

カップル女「いえいえ~あの、私たちも撮ってくれます?」

 

つくし「もちろん!!」

 

 

そんなやり取りがあり、カップル達と別れた後、トレイの上を見るとすっかりアイスがとけはじめていた

 

つくし「さすがにとけちゃうか…ごめんね花沢類!もっかい買ってくる!」

 

類「…じゃあ今度は俺のおごりね?」

 

つくし「いやいやいや!!そんな悪いよ!」

 

類「俺が写真撮ろうっていっちゃって、せっかくの牧野が買ってくれたアイス台無しにしちゃったんで、そのお詫び」

 

つくし「うううう私が早く戻っていれば~~ごめんね…」

 

類「いいんだって」

 

類は笑いながらアイスと飲み物をもう一度購入

 

二人は近くのテーブル付き椅子で仲良くそれを食べた

 

つくし「そういえばここ花火もあがるんだよ~」

 

類「へえ~観覧車混みそうだね」

 

つくし「!!!!!それもそうか!!だめだ、早めに並んでおかなきゃ!!」

 

類「…でも大丈夫そうじゃない?なんかあっちでイベント開催するっぽいからみんなそっちに流れてってるし」

 

つくし「観覧車で花火もいいと思うんだけどな~」

 

類「じゃあ、司には悪いけど、観覧車乗る?」

 

つくし「もちろん!!!!」

 

つくしは元気よくそう答え、テーブルの上のものを片付けた後、二人は観覧車へと向かった

 

つくし「本当に意外と混んでない」

 

類「普段は混んでるんじゃない?あっちであるイベント。どうやら今日だけ限定らしいし」

 

つくし「てことは、ラッキーだったかもね」

 

類「うん。ラッキーだったよね」

 

そんなやり取りをしていたら、後ろの方から大きな声が聞こえてきた

 

司「おい!!!牧野!!!」

 

つくし「えっ…ええ?!!道明寺?!!どうしたの?!!」

 

司「どうしたもこうしたも…お前らやっぱりできてんのかよ?!」

 

類「そんなわけないでしょ」

 

司の言葉に類は笑う

 

司「っ…」

 

バツが悪そうに頭をぽろぽりとかく司

 

つくし「仕事は?なんでここだってわかったの?」

 

司「……類がこんなもん送ってきやがってよ…」

 

司はそう言って携帯の画面をつくしに見せる

 

つくし「それさっき撮った…」

 

類「よく撮れてるでしょ?仕事でかわいそうな司におすそ分けしようと思って」

 

司「おまえなあ!!!!」

 

司は類に詰め寄るが…そのまま深いため息をついた

 

類「まあまあ、二人で観覧車、乗るんでしょ?行って来たら?」

 

つくし「花沢類・・・・」

 

司「…それもそうだな!おい!牧野、行くぞ!!」

 

つくし「えっちょっと…!あの!!花沢類!!ありがとーー!!!」

 

司に手を引っ張られたつくしが感謝の言葉を叫ぶ

 

それを笑顔で手を振って見送る類

 

観覧車の店員「あの…乗りますか?」

 

類「え…?」

 

そう、観覧車の目の前でそんなことを繰り広げていたので、類も観覧車に乗るかどうか店員に聞かれてしまった

 

類「いや、俺は…」

 

いつもなら去っていったであろう類、だがなんとなく思い直し、今日は観覧車に乗ることにした

 

類「やっぱ乗ろうかな」

 

店員「はい!!こちらです。気を付けてお乗りください」

 

類「ありがと」

 

類も観覧車に乗り込む

 

先の観覧車に乗り込んでいたつくし達の姿が見えた

 

つくし「!!!」

 

つくしが類に気づき、上の方から手を振った

 

類「…」

 

類も笑顔で手をふりかえす

 

類「結構、想像以上に綺麗だな」

 

だんだんと観覧車が上の方にのぼり、夜景とライトアップで幻想的な景色が見えた

 

アナウンス(ここで~10秒間、停止します)

 

類「あ~そっか…」

 

そう、観覧車に乗ってる人たちがてっぺんにつくと、観覧車がいったん停止するようになっていた

 

類「牧野たちは…」

 

ちょうど今、つくし達がてっぺんで止まっていた、その瞬間タイミングよく花火まであがる

 

類「……」

 

類の心臓がつくんと軋む

 

類「…馬鹿だな、もうふっきれたと思ってたのに…」

 

類はここで、自分の心臓が嫉妬で傷んでいることに気づいた

 

類「……俺が司を呼んだんだけどさ、俺と牧野はいつだって、途中まで一緒で…二人仲良くしてて、でも大事なところでは全部…司なんだよな」

 

類はそう言ってさきほどつくしと二人で写った観覧車の前の写真を見つめる

 

類「……馬鹿だよな、もう二人の間には…どうしたって入れないのに…牧野が幸せそうに笑うなら、それでいいって、思ってたのに」

 

類は笑顔で写るつくしの顔を指で撫でた

 

アナウンス(観覧車が動きます、座席に座るようにしてください)

 

そしてまた観覧車が動く

 

今度は類がてっぺんへとたどりついた

 

類「…」

 

類は牧野の顔を上の方からのぞきこんだ

 

類「顔真っ赤じゃん」

 

類はそう言って悲しそうに笑う。つくしの身に何があったかなんてつくしの表情見れば一目瞭然だった

 

アナウンス(観覧車が停止します…)

 

またアナウンスが響く

 

類がてっぺんについたときには、花火は小さな花火へともう変わっていた

 

類「…もしも俺が司より先に牧野に出会ってたら…いや、違うな、司に婚約者ができたときに、あのまま奪っていれば…今牧野と一緒に観覧車に乗っていたのは、司じゃなくて…俺だったのかな…」

 

類がそうつぶやいたとき、空の星が一粒、大きく流れた

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・その願い、叶えてやろう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

類「っ?!!!」

 

変な声が聞こえたかと思うと、類の目の前がめまいした時のように歪む

 

類「…これなんだ…?」

 

類は頭をおさえたまま、観覧車の内部で倒れてしまった

 

 

 

 


 

今日も読んでくださってありがとうございます^^

少しファンタジー要素がふくまれていますので、苦手な方はごめんなさい(汗)

 

 

 

 

ランキング参加中です!応援お願いします!

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

星の観覧車 一覧

シリーズ一覧