そうしてあまりつくしにも会えないまま、つくしの卒業式がやってきた

 

類は何度もつくしのところへ会いにいったのだが、つくしはバイトで忙しくすれ違いがおこっていた

 

でも、未来でのつくしはこの時期は、司の母親に邪魔をされ、父親の職も失い、弟と二人暮らしになっている

 

今、過去を変えたせいで、父親の職は失わずにすみ、つくしは司の母親に監視はされているようだったが

 

類と付き合うことによって、攻撃は止んでいた

 

たかが庶民にそこまでかまってられない司の母親の監視は次第に緩んでいき

 

つくしの卒業式の時にはつくしの環境に平和が訪れていた

 

そして卒業式

 

英徳のプロム会場へと送迎するため、類が自ら運転をする

 

類「牧野、家にいるかな」

 

どうやらつくしはプロムの日の前日もバイトだったようで

 

連絡を取る前に寝落ちしていたようだった

 

だいぶ前にプロムの日は迎えに行くと類はつくしに伝えていたが

 

その約束をつくしが覚えているかどうかも類は心配だった

 

類の運転する車がつくしの家の近くの交差点へつく

 

信号待ちをしている類の目の前を、見覚えのあるでかい黒い車が横切っていった

 

類「…司……」

 

類はすぐにその車が司のものだとわかる

 

おそらく何かしらの用事でつくしの元へと司が行ったのは明らかだった

 

類は司の車を見た時、心臓が嫌な音をたてた

 

類「……俺が未来で牧野に会いに行ってた時も、司はこんな気持ちだったのか」

 

類は改めて、未来の司の気持ちに気づく

 

類「……プロポーズ…か」

 

類は悲しそうな瞳でふっと笑った

 

そして類の車がつくしの家の前へとつく

 

車の音に気付いたのか、制服姿のつくしがバタバタと家から飛び出してきた

 

つくし「は、花沢類!!おはよう!!」

 

先ほどの類の不安を打ち消してくれるかのようなつくしの満面の笑顔に

 

類の表情も自然と和らぐ

 

類「おはよ、制服で行くの?」

 

つくし「え?ダメ??」

 

類「…駄目じゃないし似合ってるけど、今日はちょっとだけ、お洒落してみない?」

 

つくし「え?だってプロムでしょ?」

 

類「う、うん」

 

つくし「私踊れないし、はじっこにいるだけだからいいかなって思って」

 

類「そっか…とりあえず…」

 

類は話の途中で車を降り、つくしへ助手席のドアを開けた

 

類「はいどうぞ」

 

つくし「あ、ありがとう」

 

類のスマートなエスコートに照れながら、つくしが車へと乗り込む

 

つくし「うわあ…ふっかふか」

 

つくしは助手席の座り心地に感動していた

 

類「じゃあ、少しだけ寄り道しようか」

 

つくし「?うん」

 

類がハンドルを握り、車を出発させた

 

向かった先はドレスブティックだ

 

驚くつくしだが、あっという間につくしは着飾られてしまう

 

つくし「あ、あの、花沢類…?」

 

類「うん、可愛い」

 

満面の笑顔で類が着飾ったつくしのほうを見て褒めてくるせいで、つくしは何も言えなくなってしまった

 

つくし「…すごい軽い」

 

薄い水色の胸元に刺繍が施されたロングドレスは一見重そうに見えるが、着てみると非常に軽く、歩くたびにふわっとした良い香りがした

 

類「…俺が白で差し色が水色だから、おそろい」

 

そう言って優しく笑う類に、つくしは照れて下を向く

 

当然のように類が支払いをし、つくしは遠慮しまくったが、有無を言わせず類は押し切った

 

そんな司と似たような行動をしてしまう自分自身に、類はちょっと面白く感じて笑ってしまった

 

類「そっか、つい買っちゃうんだな」

 

類は着飾ったつくしのほうをちらっと見て、幸せそうな笑顔を浮かべた

 

類「うん、いこっか」

 

つくし「う、うん。花沢類、ありがとう」

 

類にエスコートされ、また車に乗り込むつくし

 

つくしの通ったあとは、良い香りと柔らかいドレスがおこした風が優しく舞っていた

 


 

 

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