類の逃げないでという言葉につくしの心がドクンと跳ねた

 

類「ねえ、牧野。こっち向いて?」

 

背後から抱きしめてきた類の甘い声が脳に響く

 

つくし「……ムリ…」

 

類「?」

 

つくしがぼぞっと何かをつぶやき、その場でぷしゅーっと意識を失ってしまった

 

類「牧野?!」

 

つくし「う~~ん」

 

どうやらキャパオーバーだったつくし

 

顔が真っ赤なまま倒れてしまった

 

そして

 

つくし「……んん…」

 

目が覚めたつくしは額の冷たさに気づき手を伸ばす

 

つくし「あ…」

 

額には冷たく濡れたタオルがのせられていた

 

つくし「…花沢類…?」

 

つくしがきょろきょろとあたりを見回したとき、隣に違和感を感じる

 

つくし「まさか…」

 

つくしの真横に暖かい不自然な布団のかたまりがみえる

 

つくしががばっと布団をはいでみると、そこに眠る花沢類の姿があった

 

つくし「と…隣で寝てたなんて…」

 

つくしがそ~~っとベットから抜け出そうとすると

 

類「う~~~ん」

 

つくし「ちょ!!」

 

類が寝がえりをうち、そのままつくしのことを抱きかかえて離さなくなってしまった

 

困ったつくしは額に汗をかきながら、類の方に視線を向ける

 

つくし「は…花沢類?」

 

なんとか起こしたい、そう思ってつくしは類へと話しかけるのだが、規則的な寝息が乱れることはない

 

つくし「……」

 

つくしはそんな類の寝顔を見ながら、大きなため息をついた

 

つくし「過去とか未来とか…花沢類らしくないことを言い出した時はどうしたんだろうって思ったけど…」

 

つくしの右手が類の髪を触る

 

つくし「…綺麗な寝顔……」

 

つくしが実感するかのようにそうつぶやいた

 

そして、類が先ほど言った「牧野の全部を俺にくれる?」というセリフを思い出し再度顔が真っ赤に染まる

 

つくし「ぜんぶって…ぜんぶ…ぜんぶ?わたしを…?」

 

そしてつくしは我に返り、自分の手のひらや胸元や頬を触る

 

つくし「……あああ…お腹ぷよぷよだしよだれでてたみたいだし…っていうかドレスにシワが!!!!!!!」

 

つくしがドレスだったことに気づき、がばっと起き上がろうとした

 

だが類の手はしっかりとつくしを掴まえて離さない

 

類「ううん…」

 

つくし「ねえ??!起きてるでしょ?!これ絶対起きてるよね?!?!おねがい~~離して~~~せめてドレスを脱がさせて~~~」

 

それでも寝息をたてながらがっちりと類はつくしを掴まえていた

 

つくし「うううう…せっかくの素敵なドレス…そうだ!!!」

 

つくしは何かを思いつく

 

つくし「そーーっとこのまま忍者のようにドレスだけ脱げれば…」

 

そう思いついたつくしは四苦八苦しながらドレスを脱ぎ始める

 

つくしの肩がさらにはだけ、胸元は丸見えだ

 

だが、そんな状態を恥ずかしがることもなく、つくしは一生懸命脱ごうとしていた

 

つくし「こんな素敵なドレス……ぐちゃぐちゃにしわになったら大変…!!!」

 

つくしの目は燃えている、絶対に丁寧に脱いでやると本気のようだ

 

つくし「やった!!!!あとは足のほうからドレスをとれば…」

 

つくしは類に抱きしめられながら、両手だけを動かし一生懸命脱いでいた

 

類「……牧野?」

 

つくし「え?」

 

そう、なんとここで類が目を覚ましてしまった

 

目覚めた類の目に飛び込んできたのは、下着姿であられもない恰好のつくしの姿だった

 

つくしは時がとまりフリーズしたまま類の顔をみてかたまっている

 

類「………牧野……」

 

類はかたまるつくしをよそに、そっと胸元にキスをした

 

つくし「ひゃっ!!ちょ、ちがう!!」

 

つくしがあわてて胸元を隠そうとするが、その腕を掴まえ、類ががばっと起き上がる

 

類「……さすがにもう我慢するのは無理だよ」

 

つくし「っ…」

 

類はそのままつくしの唇にキスをする

 

つくし「ま、まって…」

 

類「まっては無し」

 

つくしは目をぎゅーーっと閉じ、手でシーツを強く掴んだ

 

そんなつくしの強張った身体に容赦なく類はキスを落とす

 

つくし「……や…やだ…まって…まって…」

 

類「……牧野…こっち見て?」

 

つくし「むりむりむりむり」

 

類「まきの…」

 

類の問いかけにつくしが手で顔を覆いながら拒否をする

 

そんなつくしを優しく呼びつくしの手をつかんで類は自分の胸元を触らせた

 

つくし「え…」

 

類「ね?俺も気持ち悪いくらい心臓早いでしょ?だから…怖いのは牧野だけじゃないよ」

 

つくしに胸元を触らせたのは、自分の鼓動を聞かせるためだった

 

あまりにも早いその鼓動を聞いて、つくしがやっと類のほうを見た

 

類「やっとこっちみてくれた」

 

類がそういって満面の笑みで優しく笑う

 

薄暗い照明の中、類はいつのまにか上半身裸になってこちらを見ていた

 

その姿はいつもよりも神秘的で妖艶で、つくしは思わず息をのむ

 

つくし「……き、きれい…」

 

思わずそんなセリフが飛び出すくらい、類の姿は綺麗だった

 

類はその台詞にぷはっと吹き出した

 

類「なにいってんの、俺には牧野の方が綺麗に見えるよ」

 

つくしは類のセリフでバッと自分の姿を確認する

 

すでにブラはとられ、ドレスも脱がされている

 

つくし「い、いつのまにこんな…」

 

つくしは体育座りのような形で身体を隠そうとしたが、類はそうさせてくれなかった

 

類「だから、隠しちゃだ~め」

 

いたずらっぽくそう笑う類が、またつくしにキスをした

 

そうして、2人の夜がはじまるのだった

 


 

読んでくださってありがとうございました!

 

更新が止まりがちで申し訳ありません…

 

 

私は一度治った喉がまた再発し、まだ治りません…(;´・ω・)昨年の風邪からすっかりのどが弱くなりました…

 

インフルエンザが流行ってますので、皆さんも気を付けて下さいね

 

 

 

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