つくしとも連絡をとろう、すべて話そう

 

そう決めたはいいが、類とつくしはお互いに忙しく、なかなか会えない日々が続いた

 

類「……来週は、この写真の日…か」

 

そして、未来で観覧車の前で写真を撮った、あの運命の日が、近づいていたのだ

 

類「司は未来と同じく、もうすぐ海外か…なんだかんだ、牧野に会えないまま、あの日が近づいてきたな」

 

類は大きなため息をついた

 

類「話したいけど……切り出すタイミング…失ったかも」

 

類はそうつぶやいたあと、自分のベットへと寝ころんだ

 

類「牧野…卒業後は大学の費用もあるからバイトいれまくるって言ってたけど、本当に全然会えないな、いま何してるかな…」

 

目を閉じた類の頭に浮かぶのは、あの2人で過ごした夜のつくしの姿だった

 

類「牧野、可愛かったな」

 

ごろんと寝がえりをうつ類

 

ぷるるるるる

 

類「ん?電話だ」

 

類が手でつかみながら胸元に置いていた携帯を見る

 

類「…牧野っ!!!」

 

着信は、つくしからだった

 

類は思わずがばっと起き上がる

 

類「もしもし」

 

つくし「あ…花沢類?今…いいかな?」

 

少し照れくさそうなつくしの声に、類は安心感を覚えた

 

類「うん、大丈夫だよ、どうした?」

 

類が落ち着いた声で優しく答えた

 

つくし「あ、あのね、女将さんから、デートも全然しないで彼氏ほっとくなんていけません!!!とか怒られちゃって…」

 

困ったように話すつくしに優しい笑いを返す類

 

類「あはは、女将さんらしいね」

 

つくし「うん、それでね、あの…遊園地のチケットを女将さんがくれて…」

 

つくしの言葉を聞いて、類の背中にゾクッとした悪寒が走った

 

類「もしかして…観覧車が有名な…花火イベントもある…遊園地?」

 

類の言葉につくしが笑う

 

つくし「そう!花沢類、遊園地なんて興味なさそうなのに、詳しいね」

 

つくしの明るい笑い声をよそに、類の全身は冷えていくような感覚を覚えていた

 

類「……その遊園地に行く日ってもしかして、来週?」

 

類の言葉に、つくしがうなづく

 

つくし「うん!よくわかったね!あっもしかして何か予定あった?」

 

つくしの言葉に、動揺を悟られまいと類は答えた

 

類「ううん、じゃあ来週日曜日に、迎えに行くよ」

 

類の言葉を聞いて遠慮するつくし

 

つくし「ううん、その日、バイトがあってちょうど遊園地の方に行かなきゃだから、遊園地の前で待ち合わせで!」

 

類「何のバイト?」

 

類はつい、聞いてしまった

 

つくし「短期バイトなんだけど、チラシ配るんだ」

 

類「へえ、俺もらいにいこうかな」

 

つくし「えっ!や、やだ!恥ずかしいから絶対来ないでね?!!絶対だよ?!!もーーーじゃ、じゃあ日曜日ね!!また連絡するね!!!」

 

類「あ…」

 

引き止めることもできず、つくしは慌てて電話を切ってしまった

 

類「………」

 

いつもなら、つくしの慌てふためく姿が面白くて可愛くて笑ってしまう類だったが、今日は笑う事ができないでいた

 

類「……未来と同じことがあって当たり前だけど…」

 

類は自分の胸元に手を持ってくる

 

類「嫌な予感…?いや…気のせいかな…」

 

類は先ほど感じた悪寒の、全身が冷えていった感じを思い出す

 

類「…………」

 

目を見開いたまま、類は未来から持ってきたスマホを取り出した

 

類「写真、かわってない」

 

類はここである違和感に気づく

 

本当ならば、過去が変わっているならば、この写真は変化しているはず

 

映画やドラマのタイムスリップ物で、写真や未来の物が変化するのは過去が変わった証拠になるという事

 

それは、類もそう思っていることだった

 

類「……でも俺は、来週、牧野に話す。そう決めたんだ」

 

色んな複雑な感情が芽生えている類

 

遊園地に行きたくない、話したくない、なぜだかそう思った

 

でも、類はやはりつくしにすべてを話すことを、選んだのだった

 


 

 

なんだか眠れないので夜中の更新です(*´ω`)

 

今日も読んでくださってありがとうございます!

 

メッセージに拍手も、嬉しいです( *´艸`)ありがとうございます!

 

 

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