つくしが泣きそうになりながら、類が倒れた時間を問いただしはじめた

 

でも類は焦ることもせずに、マイペースに答える

 

類「うーん、そう言われても、時間見てないんだよね…あっそういえば、観覧車に乗ってた時、花火があがってたな」

 

つくし「花火ってそれ…もうすぐじゃない…」

 

つくしの顔が今度は真っ白になってしまう、なんと、もうすぐ花火イベントが開催される時間にもうなっていたのだ

 

そして、この時、夕日は沈んだ

 

園内がライトアップする前の数秒間だけではあるが、あたりが一瞬、暗くなったのだった

 

その暗さのせいもあって、つくしは自分の身体全部が一気に冷えていく感覚をよりいっそう深く味わうことになってしまった

 

そして、園内がライトアップされ、恐怖の表情で固まっているつくしに、類がこう言った

 

類「……でもなんとなく、俺、わかったかも」

 

いつも以上に透明感があり、今にも消えそうになってる類が、優しく笑いながら緊張感のかけらもない声のトーンで恐怖で固まるつくしに対し言ったのだ

 

つくし「な、なにが?!」

 

類の言葉に、思わず大きな声でつくしは返す

 

つくしは類を押し倒すような形になっているのすらお構いなしで、不安そうな顔で類の顔を見下ろしていた

 

顔は、当たり前だがまだ恐怖で青白いままだった

 

類「うん、きっと、そうだと思う」

 

つくし「だから!!何が?!!」

 

類だけが一人納得したようで、ゆっくりと身体をおこし立ち上がったが、つくしはそんな態度の類に納得がいかないようでさらに声が大きくなってしまう

 

でもそんなのおかまいなしに、つくしの腕をひっぱり、つくしのことも引っ張り起こす類

 

類「乗ろう、観覧車」

 

つくし「え…や、やだ」

 

突然の類の提案に、つくしは拒否しかできない

 

そして、つくしの足は震えを止めることができなくなっていた

 

つくし「ね、ねえ。なんとなくだけど、この場所にいない方がいいと思う。は、花沢類が、消えちゃいそうで…」

 

つくしは腕であふれでてくる涙を拭いながらそう言ったが、類はつくしの言葉にまったく耳を貸してくれない

 

類「……それならなおさら、俺は牧野と観覧車のてっぺんに行きたい」

 

類は、そう言いながら、観覧車の上の方を指さした

 

だが、つくしはぶんぶんと力強く首をふりながら嫌がる

 

つくし「……だから私はっ…!!!」

 

つくしが何か言おうとしたのを遮るように、類はつくしの腕を掴んで走り出してしまった

 

類「行こう、牧野」

 

つくし「は、話を聞いて!!!」

 

つくしは引っ張られながら叫んだが、もうつくしの声に類は笑顔でしか返さなかった

 

つくしは前を走る類の、時折まだ透き通っているように見える身体を見ながら、恐怖と不安で涙が流れ出るのを止めれなかった

 

観覧車の前に来た二人は、タイミングよくすぐに乗ることができた

 

それもそのはず、ほかのお客は今日限りのイベントがあるので、いつもなら花火イベントの時に混雑する観覧車がすいていたのだ

 

これは、未来と同じ状況でもあった

 

強引にではあるが、つくしと観覧車に乗ることに成功した類は、今まで見たことがないくらいの満面の笑みだった

 

だが、つくしは走りながら泣きすぎて呼吸がおかしくなりそうだった

 

類「牧野、ねえ、泣かないで?落ち着いて?」

 

観覧車の椅子に座りながら、まだ座ろうとしないつくしの手を掴んで類はこう言った

 

つくし「そう言われても…無理」

 

いまだしゃくりあげながら、泣き止むことができないつくしは、そう答えてしまう

 

類「ねえ、牧野。俺、わかったんだ」

 

つくし「っだから!!!何がわかったのよ…」

 

カッと目を見開き、類の方を睨むような目つきで見るつくし

 

けどその眼には涙がいっぱいたまっていて、類からすると、凄く愛しいと感じる表情だった

 

類「……とりあえず、危ないから、座って?」

 

類に促され、つくしは静かに類の横へと座る、2人の手は繋がれたままだった

 

類「……俺、未来でこう願ったんだ【司に婚約者ができたときに、あのまま奪っておけば、牧野と一緒に観覧車に乗っていたのは俺だったのかな】って」

 

つくし「……」

 

つくしはしゃくりあげ泣きながら、黙って類の言葉を聞いていた

 

類「……その時に、あの声が聞こえたんだ【その願い、叶えてやろう】って」

 

つくし「………」

 

泣いてうつむいていたつくしだったが、類の言葉につくしの閉じていた目が開く

 

類「で、思い出したんだ、俺【牧野と一緒に観覧車に乗ることができるなら、俺はそのまま人生が終わってもいい】そう、思ったってこと、忘れてた」

 

類がそう言った後に、いつものように微笑んだ

 

だが、当たり前だがその言葉につくしは先ほどよりも更に青ざめた顔で類の方へといきおいよく振り向いた

 

つくし「え…今なんて…」

 

あまりのショックに、思考の整理が追い付かないつくし

 

そして、いつのまにか動き始めていた観覧車の外で、花火があがる音がはじまってしまうのだった

 


 

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