泣きながらつくしは絶望を感じていた、もうどこにも花沢類はいない

 

観覧車の受付の人に心配され、救護室へと案内されるが、つくしは観覧車の前から動けなくなっていた

 

受付の人は呼び掛けても答えずうずくまっているつくしに困り顔だ

 

だが、自分の事でいっぱいいっぱいのつくしはそのことに気づくわけがない

 

つくし「……あれ?でも私、花沢類の事、忘れてない…?」

 

泣いているつくしがある事に気づく

 

おそらく花沢類本人も、自身が消えたら、自分の記憶がみんなの中から無くなっていくと思っていただろう

 

つくしも、花沢類が消えたら類の事を忘れてしまうんじゃないかと気づいてはいた

 

だが、今のつくしにはまだ、花沢類の記憶が残っている

 

つくしはそのことに気づいた瞬間、全身に鳥肌がたった

 

人は嬉しい時、希望が湧いたときにも鳥肌が立つのだと、つくしは初めて知った日でもある

 

つくし「まだ、花沢類を取り戻せる」

 

つくしの目がカッと見開き座り込んで泣いていたが、バッといきおいよく立ち上がった

 

希望が湧いたのだ

 

だが、すぐにその希望も枯れてしまう

 

つくし「そうだ…取り戻せるとしても、どうすればいいか…」

 

つくしの表情がまたくもり始めた時、突然電子音が鳴り響いた

 

プルルルルルルル

 

つくし「な、なに?!!」

 

受付の人「?!」

 

そう、携帯の着信音がつくしのすぐ近くから鳴り響いたのだ

 

だが、つくしの携帯でも、もちろん受付の人の携帯でもない

 

つくしは音のする方をきょろきょろと探し始めた

 

つくし「あっ!!!!!」

 

床にはいつくばって観覧車の乗り物内部を探したつくしは、椅子の下に落ちている二台の携帯を見つける

 

それは、花沢類の携帯だった

 

つくし「!!!!!」

 

つくしはすぐにその携帯の電源をつける

 

二台とも、まだ動いていた

 

受付の人「あの…」

 

つくしの目はまた輝きを取り戻していた

 

そしてその直後、つくしのせいで、数分一時停止させられていた観覧車の存在にやっとつくしは気づいたのだ

 

つくし「あああ!!!ご、ごめんなさい!!!!!」

 

受付の人「あ、あの!!具合は大丈夫ですか?!」

 

つくし「だ、大丈夫です!!!申し訳ありませんでした!!!!!」

 

つくしは、類の携帯を胸に抱えながら、逃げるように観覧車を後にした

 

つくし「はぁはぁ」

 

息を切らせ、観覧車が見えない場所まできた

 

遊園地内のイルミネーションとパレードの音が響く

 

だが、つくしにそんなのを見てる余裕はない

 

つくし「……花沢類…ごめん!!!」

 

つくしは花沢類に謝ってから、もう一度花沢類の携帯の電源をつけた

 

つくし「……こっちの携帯は…さっき見せてもらった写真が入ってる……こっちの携帯には道明寺からの着信」

 

そう、類の携帯は、未来から持ってきた携帯と、過去をかえにきた類が同じ機種で今現在使っている二台の携帯だった

 

そしてつくしはもう一つ気になる事があった

 

つくし「まだ、他のみんなも花沢類の事覚えてるってことだよね?」

 

そう、司の着信があったということは、司の記憶からも類は消えていないという事になる

 

つくし「………ご、ごめん!!」

 

つくしは再度類に謝り、道明寺へとかけなおしはじめた

 

プルルルルルル

 

いつもと同じ呼び出し音のはずが、やけに耳に触った

 

司「よう、類」

 

司が出た、やはり類の事を覚えているようだった

 

つくし「あ、あの!!道明寺?」

 

司「あ?牧野か?」

 

つくしは、道明寺に類の事を話そう、そう思った

 

だが、どう切り出していいのかもわからなかった

 

つくしの心の声「ど、どうしよう…どう切り出そう」

 

今つくしの目の前でおこった事を司に話て一緒に類を探してもらいたい、そうつくしは思うのだが

 

類が気にしていた司の存在に頼ってもいいのか

 

そもそも司はこんな話を信じてくれるのか

 

つくしは、色んな考えで頭がパンクしてしまう

 

司「おい、類は?」

 

司の声で我に返るつくし

 

とりあえず、説明しなければ、はじまらない

 

司にとっても類は大事な人だ

 

つくしは、そう思いなおし、今起きたことを事細かに司に説明し始めるのだった

 


 

今日も読んでくださってありがとうございます!!!

 

昨日は更新休んじゃって申し訳ありません( ;∀;)

 

それなのに拍手とメッセージありがとうございます!!!

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