つくしは司に説明をした

 

司の表情はみるみる絶句していく、だがその表情をつくしは見ることはできない

 

つくし「それで、目の前で花沢類が消え…消えちゃって」

 

全部喋り終わる前に、つくしはまた涙が流れ出てきてしまった

 

司「今消えた直後か?」

 

低く、冷静な声で司はつくしにそう聞いた

 

つくし「う、うん」

 

つくしは携帯を持ちうなづきながら返事をした

 

司「お前、そこから動くんじゃねーぞ。すぐ行く」

 

ガチャ

 

つくし「ど、道明寺?!」

 

つくしが何か言う前に、電話は切れてしまった

 

どうやら司はこの遊園地に来るようだった

 

だが、花火のイベントが終わった後、この遊園地は閉園する

 

時間はあともう少ししかなかった

 

つくし「さすがの道明寺でもすぐには来れないよね…」

 

つくしは、そうは思うが、その場から動かないようにしていた

 

そして、未来の類の携帯を開く

 

つくし「もう一度写真だけ見せて…ごめん」

 

つくしは類に謝ってから、ギャラリーを開いた

 

つくし「あった」

 

そこには観覧車の前で笑顔で写る花沢類とつくしの姿があった

 

お互いに距離はあいていて、つくしは満面の笑み、だが今思うと

 

つくし「花沢類…さみしそう」

 

そう、改めて見てみると、花沢類の笑顔はどことなく悲しそうなさみしそうな、優しい笑顔なのだ

 

つくし「私、花沢類のこの笑顔……何度も何度も見てきた気がする」

 

つくしは、類のこの笑顔を知っていた

 

はじめて赤札を貼られて、花沢類に助けてもらってから色々話しかけてしまった時に見せた表情

 

静さんを追いかけて海外に行ったけど、帰ってきたときにも何度もこの笑い方をしていた

 

そして、つくしが司と付き合う事になって遠距離恋愛になった時も、類と会うたびにこの笑顔をしていた

 

遠距離恋愛で、司と連絡がとれなくなって、何度も類に非常階段で相談した時も、この笑顔だった

 

司に婚約者が現れたときも、それで類に相談した時も、司が記憶喪失になった時も、ぜんぶぜんぶ、この悲しそうなさみしそうな、笑顔だったのだ

 

つくし「でも……あの日、病院の帰りに温泉に行って……色々あって花沢類が大切な人だって気づいて、初めて一緒の夜を過ごしたとき、花沢類の笑顔はまるで子供のような可愛い笑顔だった」

 

つくしと類が一夜を共にしたあの日、つくしは今まで見たことがない類の笑顔を見たのだった

 

つくし「きっとあれが花沢類の本当の笑い方のような気がする」

 

その事に気づいたとき、携帯の画面に涙が落ちた

 

つくし「でも……私が観覧車で見た時の笑顔は……この写真と同じ笑顔だ」

 

消えゆく寸前の類の顔を思い出すつくし

 

つくし「私わかった気がする、花沢類のこの”笑顔”は”笑顔”じゃない”我慢してる時”の顔だ」

 

つくしは、類が周囲に隠してきた感情に気づいた

 

つくし「きっと、そうだ……我慢して辛い気持ちのままで花沢類は消えちゃった………そんなのぜったい、ぜったいだめ!!!」

 

つくしは司に待っていろと言われその場に座り込んでいたが勢いよく立ち上がる

 

つくし「願い事を叶えてもらったって花沢類は言ってた、観覧車で願い事した花沢類……それなら私も!!!」

 

そうしてつくしは観覧車の方に向け、走っていくのだった

 

 


 

 

今日も読んでくださってありがとうございます( *´艸`)

 

もうすぐ最終回の星の観覧車です!

 

何か読んでみたいカップリングなど、リクエストがありましたら拍手からメッセージいただけると嬉しいです!!

 

拍手とメッセージもいつもありがとうございます、更新の励みになっております!

 

(*´ω`)管理人のどかより

 

 

ランキング参加中です!応援お願いします!

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

星の観覧車 一覧

シリーズ一覧