観覧車に乗り込んだ二人は隣同士に座った

 

つくしは類を取り戻すという司の言葉に少しだけ落ち着きを取り戻すことができた

 

つくし「ど、道明寺も同じこと思ってるってことは…」

 

そして緊張した面持ちのつくしの方から先に話しかけた

 

司「おう、類がいってたように願い事してみようっつーことだろ?」

 

司の言葉につくしの表情が明るくなる

 

つくし「そう!!そうなの!お坊ちゃんで頼りないな~って思う時もあるけど意外と道明寺ってカンがするどいっていうか…」

 

つくしの言葉に道明寺も嬉しそうにまんざらでもない顔をしている

 

司「でもよ…その前に」

 

つくし「ん?」

 

2人、いつものように軽いやり取りをしていたが、急に司が真剣な声と表情になった

 

そのことにまだ気づかないつくしはきょとんとした顔で司の方を振り向いた

 

つくし「え…」

 

そして、真剣な瞳でみつめてくる司に思わずつくしは後ずさりをしてしまう

 

司「類の奴に、未来の話では俺と牧野が婚約して付き合ってるはずだと聞いた。類が過去を変えなければ牧野は俺のモノだったって」

 

顔を近づけてくる司につくしは思わず両手で司の顔を制してしまう

 

つくし「だ、だからなんなのよ」

 

精一杯の抵抗を見せるつくし

 

司「類はいい奴だ。類と牧野が付き合うなら文句は言えないと思った。正直、牧野を誰にも渡したくないって俺は思ってたけど、類の真剣な声を聞いたら類も同じだって思った。でもお前は本当は俺のモノだったって聞いたとき、わけわかんね~感情に締め付けられるようだった…牧野、俺…」

 

つくし「ちょ、ちょっと道明寺!」

 

逃げようとするつくしを司が抱きしめようとしたその瞬間、つくしが持っていた類の携帯が落ちる、落ちた携帯の画面には、ちょうどつくしが見ていた観覧車まで撮影した写真が写っていた

 

司「……?」

 

つくし「あっ、その写真が未来の写真だって花沢類が…」

 

司が類の携帯を拾う

 

司「……類ってこんな顔して笑うやつだったか?」

 

そこに写る類の顔に、司も違和感を感じたようだった

 

つくし「……」

 

2人に沈黙が訪れる、司はまじまじと携帯の写真を見つめ続け、あろうことかメールのやりとりまでみたようだった

 

そこには

 

【司、牧野との婚約、おめでとう。司と牧野なら幸せな家庭築けると思う】

 

これは、司に向けた花沢類からのメッセージだった

 

そして司からも類に返信していた

 

【ありがとよ、類。結婚式には必ず来てくれよな】

 

それに類は

 

【わかった、楽しみにしてる】

 

そう返信していた

 

司はこの文面を眉間にしわを寄せ険しい顔で見つめ続けていた

 

その顔を、あがりはじめた色とりどりの花火の光が照らし出す

 

つくし「……っていうか、だんだんだんだんムカついてきた」

 

長い沈黙にとうとうたえれなくなったつくしが、観覧車の中でスクっと立ち上がって怒りだした

 

司「な、なんだよ」

 

さすがの司もつくしの怒りの表情に動揺を隠せない

 

つくしは司を指さしながらこう言った

 

つくし「道明寺もだけど、花沢類!!!二人してなんなのよ!!!!つくしは俺の”モノ”とか、そっちの方が幸せになる~~~だとか!!あげくのはてには”人生が終わってもいい”とか!!!!!そんなの私、ぜんぜん幸せじゃないっつーーーーの!!!!しかも私は誰かのモノなんかじゃないっつーーーの!!!私が誰と一緒にいるかとか、幸せがどうかなんて全部私が決めることで!!花沢類と道明寺に譲り合われるとか……ありえないっつーーーーの!!!!!」

 

司「……」

 

耳がキーーーンとするくらいの叫び声なせいで、司は耳を押さえながら驚いた顔をしてつくしを見てた

 

でも次の瞬間、司はぶはっと吹き出す

 

司「さすが、俺が認めた女だ。おい類!!お前このまま消えたら牧野つくしに一生恨まれるぞ!!!それでもいいのかよ!!!!」

 

観覧車の中で、今度は司も叫ぶ

 

そして、それはちょうど、観覧車がてっぺんへと止まった瞬間だった

 

そして最後に涙交じりの声で、つくしが叫んだ

 

つくし「だから、早く帰ってきなさいよ!!!!!花沢類!!!!!!私がどっちを選ぶかなんてもう決まってるでしょ!!!!!例え道明寺との未来があったとしても!!!!私が今一緒に進んでいきたい未来は花沢類との未来なんだから!!!!!このまま消えたら、一生……一生恨んでやる!!!!!!」

 

 

・・・・・・・・・・・・・その願い、叶えてやろう・・・・・・・・・・・・・

 

司「?!!」

 

つくし「?!!今の声……もしかして」

 

そしてその瞬間に、二人の目の前がまばゆい光に包まれた

 

その光に目を開けることもできず、やっと目を開けれたと思ったときには観覧車は動き出していた

 

つくし「何もおこってない…?」

 

司「……」

 

司とつくしは同じ観覧車に乗っていて、先ほどと変わらない記憶、変わらない持ち物だった

 

つくし「そんな…」

 

つくしがその場にへなへなと座り込んだ

 

だが、司がある事に気づいた

 

司「俺たちの次の観覧車……誰も乗ってねーはずなのに、やけに揺れてないか?」

 

つくし「え?!!」

 

つくしはすぐに次の観覧車が良く見える窓へとへばりついた

 

次の観覧車が今、てっぺんにたどりついて数秒とまっているところだった

 

確かに司の言う通り、やけに観覧車が揺れていた

 

つくし「もしかして…そういえば、花沢類が未来で乗ってる観覧車はあれだって言ってた気がする」

 

つくしのつぶやきに、司も窓から次の観覧車を見てこうつぶやいた

 

司「それだ、類はあっちにいる」

 

つくし「ほ、ほんと?!」

 

つくしは司の言葉に、観覧車が早く地上につかないか、待ちきれない思いだ

 

つくし「早く…早く…」

 

司はそんな様子のつくしを後ろから見つめている

 

そして、やっと観覧車が地上へとついた

 

つくし「…っ花沢類!!」

 

そう叫ぶや否や、つくしは弾丸のように外へと飛び出し、次の観覧車をのぞこうと一生懸命背伸びをしていた

 

司はそんなつくしの後ろの方へと黙って立っていた

 

そうして、次の観覧車が地上へとたどり着いた

 

つくしは係員が扉を開けるや否や、その観覧車の中に飛び込んだ

 

すると

 

つくし「は、花沢類!!!!!!」

 

類「う………ん」

 

司「……」

 

そう、前に非常階段に倒れていた時の類のように、花沢類は今度は観覧車の中で倒れていたのだった

 

類の姿を確認したあと

 

司は係員に何かを耳打ちした

 

係員がすごいいきおいで観覧車の前から走っていなくなる

 

そうして、泣き叫びながら類を抱き寄せてるつくしに司は叫んだ

 

司「牧野、もう離すんじゃねーーぞ」

 

泣きじゃくっっている顔のつくしが司の方を振り向いてこう答えた

 

つくし「わかってる。もうぜったい離さない」

 

つくしの言葉に笑顔でうなづきを返した司、そしてそのまま、司は黙って去っていく

 

だがそのことに、つくしは気づかなかった

 

つくしは涙をボロボロ流しながら、類の頬や髪の毛を撫でていた

 

いまだ意識が戻らない花沢類の唇に、つくしの涙が落ちる

 

類「ん…」

 

その涙の刺激で、類の瞼が開いた

 

つくし「花沢類!!!」

 

そして類の目に飛び込んできたのは、真っ赤な顔で涙でぐしゃぐしゃの、愛しいつくしの顔だったのだ

 

 


 

 

今日も読んでくださってありがとうございます!!!

 

次回の類とつくしの話を喜んでくださるメッセージや、月より男子も好きだといってくれるメッセージもきて、とても嬉しい管理人です

 

本当にありがとうございます!!!!

 

今後も頑張ります♪よろしくお願いします!!

 

拍手とメッセージも、いつもありがとうございます!!!( *´艸`)

 

 

 

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