類「あれ…?」

 

額をおさえながら類が意識を取り戻した

 

泣きじゃくったまま、つくしは類をきつく抱きしめる

 

類「牧野…」

 

抱き着いてきたつくしの背中にそっと手を置く類

 

その手の熱を感じたせいかつくしの涙はいっそう止まらなくなってしまった

 

つくし「ううううう」

 

類「俺…消えたと思ったのに、いったいどうやっ…」

 

つくし「ばかっ!!!!!」

 

話し始めた類の言葉を遮るようにつくしが叫んだ

 

類「バカって」

 

ふわっとした優しい笑顔で類が困った顔をしているが、つくしの叫び声は止まらなかった

 

つくし「バカバカバカバカバカバカ!!!!!!!何が人生が終わってもいい!!よ!!!花沢類がいなくなった人生なんてどれだけ辛いと思ってるのよ!!!!私を幸せを願うんなら、花沢類が隣にいなくちゃだめなんだから!!!!!勝手に決めて一人で納得して…私の前からいなくなんないで!!!!」

 

真っ赤な瞳をしたつくしが類へと叫び続ける

 

だがつくしのその顔と言葉が嬉しかったのか、類は嬉しそうに素直にうなづいてしまった

 

類「うん」

 

可愛くうなづく類をみて、力が抜けるつくし

 

つくし「うんじゃないよ~……もうどうしようかと思って…道明寺も花沢類のこと心配してここに来て…ってあれ?道明寺は…」

 

つくしは今やっと司がいなくなったことに気づいた

 

つくし「あれ??」

 

きょろきょろと司を探すつくしに類はまたあのさみしそうな顔を見せる

 

それにすぐ気づくつくし

 

つくし「違うからね!!花沢類!!!!さっきまでいた道明寺がいないから花沢類と話さなくていいのかな?って探してるだけだからね!!!」

 

類「え」

 

つくしにそんなことを言われて驚く類

 

つくし「なんか花沢類には思ってることちゃんと説明しないと誤解しそうだから言ってみた…間違ってた?」

 

不安そうに問うつくしに類が困った表情で素直に答えた

 

類「うん。やっぱり牧野には司って言って探してる時の方がいきいきして幸せそうだなって思ってた」

 

つくし「ほらぁ!!!!ぜんっぜん違うから!!!!!!!私は…花沢類と一緒にいたいの!!!」

 

類「でもそれは俺が過去を変えたからで…」

 

そのことに負い目を感じてる類はやはりまだつくしと司に罪悪感があるようだった

 

その言葉を目の当たりにして、とうとうつくしの堪忍袋の緒が切れる

 

つくし「だから!!!!!!花沢類も道明寺も本当の未来とか、俺のモノだとかそっちのほうがあっちのほうがとかいうけどね!!!!私の幸せは私が決める!!未来が過去がとかどうでもいい!!!今の私は花沢類と一緒にいたいの!!!だ…大好きなの!!!!!もう…うじうじぐだぐだ言ってないで…きゃっ」

 

類「牧野…」

 

つくしの言葉途中で類がつくしを抱きしめた

 

つくし「は、花沢類…」

 

類「忘れてた。牧野ってそういう奴だった。牧野のそういうところが俺、大好きなんだ」

 

つくし「花沢類……」

 

抱きしめてくれる類の腕は今度は透き通ってはいない

 

つくしも類を抱きしめ返した

 

何度も何度も類の体温を確認するかのように、つくしは自身の腕に力がこもる

 

類「牧野、俺、どうしてここに戻ってこれたの?」

 

抱きしめながら類が聞く

 

類の胸元でつくしが答えた

 

つくし「どうしてもこうも…道明寺と私で花沢類が言ってた通り、観覧車に乗って願ってみたの…もしかしたら私たちの願い事も叶うんじゃないかって思って…ダメもとだったけど…その願いが叶ったの」

 

つくしは泣いているようだった、胸元に熱い水滴の湿り気を感じる類

 

類「………どうせ願うなら、運命を元に戻してほしいって願えばよかったのに」

 

類の言葉に、つくしは胸元をドンと突き飛ばした

 

つくし「だから!!!どうしてわかってくれないの??この運命が本当だと私は思ってる。私は花沢類の存在に気づけなかった運命より、こっちの運命が本当だって信じたい…道明寺と婚約すり未来があったとしても、今私は、花沢類のお嫁さんに…なりたい」

 

言葉を言い切る前に、我慢の限界がきたつくしの涙腺が崩壊してしまった

 

類「……本当に、俺”で”いいの?」

 

つくし「花沢類”が”いい’」

 

類「でも牧野、俺と一緒に泊まった卒業プロムの日、何か別の事、考えてたでしょ。あれって司のことだったんじゃないの?」

 

つくしは首を横にぶんぶんとふった

 

つくし「ち、違う!!あの日は……は、花沢類と静さんのことを……ご、ごめん、静さんに嫉妬とかじゃなくて…あの、ちょっと、気になって…あの…」

 

しどろもどろに弁解するつくしに、愛しさが増す類

 

類「そっか……あれ、司のこと考えてため息ついてたわけじゃなかったんだ」

 

つくし「違う!!!」

 

類「良かった」

 

つくし「きゃっ」

 

類がまたつくしのことを強く強く抱きしめた

 

類「……牧野、愛してるよ」

 

つくし「……わ、私だって愛してるよ」

 

真っ赤な顔した二人が抱き合いながら笑いあう

 

そしてどちらからともなく顔が近づき、長い長い口づけを交わした

 

やっと唇が離れた時、また類はつくしのことを強く強く抱きしめた

 

その抱きしめたはずみで、つくしの持ってた類の未来の携帯が落ちた

 

落ちた瞬間に見える携帯の画面からは、あの日の観覧車前の写真が消えていた…そして、そのまま携帯そのものが消えてしまった

 

それは

 

この”未来”が”本物の未来”へと変わった瞬間

 

2人の運命が、時を刻み始めたのだ

 

 


 

これで星の観覧車、最終回となります

 

読んでくださった方、本当にありがとうございます

 

この物語は最初考えてた最終回とまったく変わってしまったので、矛盾した部分もたくさんあると思います( ;∀;)

 

星の見える夜、花火の光を浴びながら、回る観覧車の中で空に一番近づいた瞬間に願いを事をすれば願いが叶う

 

これは、物語の中で作ったものですが

 

花火は人の魂を現わしているともいわれています

 

流れる星に願いを言えば叶うといわれていますが、星の流れは人の魂が流れた時にも流れるようです

 

そして回る観覧車は、人の輪廻転生を現わしている

 

こんなことを聞いたことはありませんか?

 

類が願ったあの日に実は類の”星”が流れた…と決めてこのお話を書いていました

 

でも、その”未来”も消えたので、類はこのまま時を刻めるでしょう

 

星と花火の見える観覧車での願い事は、案外試してみると叶いそうだなと私は思ってしまいます(*’ω’*)

 

読者様の叶えたい願い事はありますか?

 

管理人にはあります

 

その願いを叶えるために、今日も生きて頑張りたいです!(*´ω`)

 

次回作も類とつくしの物語になります

 

よろしくお願いいたします!!!

 

 

 

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