酔った類に二度もキスをされ、さすがのつくしもどうしていいかわからない状態になってしまい

 

頭から湯気がでているような表情になってしまっていた

 

つくし「は、花沢類が酔うと…質が悪い…」

 

つくしは手で口元を押さえながら、まっすぐ類をみてそう言った

 

類「ん?俺、酔ってないけど?」

 

どこからどうみても酔っているのに、本人はわかっていないのかそんなことを言っている

 

さすがのつくしもこれには呆れ顔だった

 

つくし「もう…花沢類絶対酔ってるから!!今日はおとなしく寝てなさい!!」

 

つくしが強気な声色でそう言うが、怒るつくしの表情を類はにこにことみつめているのだった

 

つくし「な、なによ」

 

あまりににこにこ顔の類に、たじたじとするつくし

 

類「怒った顔も可愛いなって思って」

 

つくし「な、何言ってるのよ…」

 

類にまっすぐそんなセリフを言われたつくしは顔を真っ赤にして類から顔を背けるしかない

 

類「……牧野さは、そんなに俺の事嫌い?」

 

類がそんな風にまるで捨てられた子犬のようなうるんだ瞳で聞いてくる

 

そんな類を邪険になどできないつくしは困った顔でこう答えた

 

つくし「そ、そんなわけないよ。花沢類はいつだって私にとって、大事な人だし…道明寺とは全然違う存在っていうか、なくてはならないというか…」

 

類「ん?それって司より俺の方がなくなったら困るってこと?」

 

さっきまでにこにこしてた類が今度は少し意地悪な笑顔でこんなことを聞いてくる

 

つくし「…道明寺は、現実味がないっていうか、付き合ってた時も、幸せではあったけど、あいつの気まぐれでいつ捨てられるかわからない状態だったっていうか…結局婚約者できたし、私の事忘れちゃうし、私は道明寺にそばにいてもらいたいけど、道明寺はそうじゃないんじゃないかなっていうか…」

 

つくしは、類の意地悪が少しだけ心に刺さったのか、悲しい顔してそんな弱音を吐きだした

 

類「うん、じゃあ俺は牧野にとってどんななの?」

 

普段の類ならここまでつっこまないだろう

 

つくしのこういった話を聞いたら、自分の話はせず、つくしの弱音にそっと寄り添うだけだろう

 

でも酔いが回っている類は、いつもより自分の心に正直になってしまっていた

 

つくし「……は、花沢類は…そばにいて当たり前っていうか、大事だというか、いつも助けてくれるし、私も助けてあげたいし、守ってあげたいし、花沢類も守ってくれてるし…そばにいなくなるのが考えられないというか…ってもーーーなんでそんなこと聞くの?!」

 

つくしは話しながら、恥ずかしくなったようで、手で顔を覆って恥ずかしがっていた

 

類「……」

 

すると、先ほどまで笑ってた類が突如真剣な表情へと変わった

 

つくし「え、なに?どうしたの?花沢類」

 

先ほどとガラッと変わった類の表情につくしはとまどいを隠せない

 

類「…そばにいるのが当たり前なんかじゃないよ。俺、牧野と司どっちも大事だから、二人が幸せならそれでいいやって、そばで笑ってようと思ったけど、牧野のことが好きすぎて、何度も二人の目の前から逃げ出したいなって思う事、あったよ」

 

つくし「え……」

 

類の言葉につくしは言葉が出ない

 

類「俺、すっごい牧野の事、好きなんだ。幼馴染だった司にたてつくくらい好きだと思った。静のことも好きだって思ってたけど、牧野への想いとは全然違った。今思うと、静に対しては、赤ちゃんがはじめて親を見た時の感情に似てるんじゃないかって思ってるんだ、子供のまんま、ずっと静を慕ってた。だから静との恋愛はずっと心が穏やかだった。でも牧野に対しては全然違うんだ。考えるより先に、身体が動いてる。牧野には司がいるとかそういう理性がぶっとぶくらい、本当に身体が勝手に動いてるんだ」

 

つくし「……そ、そうなんだ」

 

つくしが照れてるような悲しいような困ったような、なんともいえない表情で類を見つめている

 

類「何その顔」

 

類はつくしのその表情に思わず笑ってしまった

 

つくしは類にそう言われて首を横に振りながらこう話はじめる

 

つくし「ごめんね…当たり前とか言っちゃって…花沢類をたくさんたくさん傷つけてて…でもそばにいてくれて…あ、ありがとう」

 

つくしはそう話しながらぽろぽろと泣き出してしまう

 

類「なんで泣くの?」

 

類が笑いながら涙を指ですくった

 

つくし「ご、ごめんね……そんなことにも気づかないで…私」

 

つくしの涙があとからあとから溢れ出してきて止まらない

 

類「ねえ、牧野。もし俺か司、どっちか会えなくなってどちらか片方とは一生一緒にいれるってなったら、どっちがいい?」

 

類は泣いてるつくしに、さらに意地悪な質問をした

 

今までの類では考えられないことだった

 

つくし「そ、そんなの決められない。どちらも大事だし…でも…」

 

類「でも…?」

 

つくしは泣きながら目を見開く

 

その時、つくしは自分の中に秘められていたある感情に気づいてしまったのだ

 

つくしの心の声(道明寺に忘れられて、このまま会えないってなっても、どこかで私はあきらめてた…いつかそうなるだろうなとか、会えなくなる気がしてた…でも私には花沢類がいたから…道明寺とそんなことになっても大丈夫って安心してたんだ…でももしこれが道明寺じゃなくて花沢類だったら?!花沢類の記憶がなくなって…一生会えないかもしれないとか…考えられない…怖い)

 

そう、つくしは、道明寺よりも大事に思っている花沢類の存在に、やっと、気づいたのだった

 

 


 

今日も読んでくださってありがとうございます( *´艸`)

 

拍手とメッセージもありがとうございます♪

ランキング参加中です!応援お願いします!

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

星の観覧車 一覧

シリーズ一覧

最新記事

シリーズ

ブログ村