つくしと総二郎の新しい朝が来た

 

つくし「うう…ん」

 

総二郎「おはよ…」

 

つくしが目覚めると、そこには朝日に照らされた総二郎の顔があった

 

つくし「お、おはよう」

 

すぐにつくしの顔は真っ赤になってしまう

 

布団で顔を隠すようにしてつくしは総二郎に返事をしている

 

総二郎「…熱は?」

 

総二郎の片手がつくしの額へと伸びてきた

 

つくし「ひゃっ」

 

少し冷たい総二郎の手に、つくしは可愛い声をあげてしまう

 

総二郎「良かった。下がったみたい。つくし、どうする?何か食べる?」

 

つくし「えっ…あの」

 

総二郎「何か軽いものでも、頼んでおくね」

 

つくし「あ、ありがとう」

 

総二郎の優しい気遣いが、とても嬉しく感じるつくしだった

 

総二郎が、ルームサービスを頼みにベットから離れる

 

つくし「はあ~~~~~~」

 

総二郎がベットから離れ寝室から出た瞬間、つくしは深く長いため息をついてしまった

 

つくし「あ~~~もう…」

 

そして昨夜のことを思い出してしまい、顔を手で覆ってしまった

 

つくし「なんで…こうなるなんて思ってもみなかった」

 

つくしは足をじたばたとさせて恥ずかしがっていた

 

総二郎「な~にやってんの?」

 

そんな状態のつくしのところに、白いガウンを着て胸元をはだけさせている総二郎が戻ってきていて声をかけてきた

 

つくし「にっ!にしかどさん!!!」

 

総二郎「あ~あ、また西門さんに戻ってるよ。名前で呼んでっていったよね?」

 

首を傾げてそう言ってくる総二郎の耳にはピアスが見えて光っている

 

そのせいかそんな風に言ってくる総二郎の姿はつくしから見ても色気が駄々洩れ状態だった

 

つくし「…綺麗だなあ」

 

朝日に照らされている立ち姿の総二郎をみて、つくしは改めてそう感じ、それを素直に声にだしてしまう

 

総二郎「綺麗って、何が」

 

総二郎がそう言ってつくしをからかうように笑った

 

つくし「…西門さんのことだよ」

 

総二郎が、つくしの横に座ってつくしの唇にチョンっと指を触れさせてこう言った

 

総二郎「総二郎だよ、言ってみ?」

 

つくし「うっ…そ、そうじろう」

 

総二郎「はい、よくできました」

 

つくし「うう~」

 

名前を呼ばれ、総二郎は満足そうに、つくしの唇をふにっとつまむ

 

つくし「今日はこれから…どうするの?」

 

つくしはおそるおそるそう聞いた

 

総二郎はその問いに嬉しそうに、でも意地悪そうな笑みでこう返す

 

総二郎「なに?俺ともっと一緒にいたい?」

 

つくし「そっ、そういうわけじゃ」

 

つくしはそう言うと、布団に顔をうずめてしまった

 

総二郎「あはは、ごめん。今日はもっと一緒にいたいけど…少しイベントにでないといけないんだ」

 

総二郎にそう言われ、少しがっかりした自分に驚くつくし

 

それを悟られまいと、笑顔で総二郎にこう言った

 

つくし「そ、そうなんだ!イベントって?」

 

総二郎「ある大学から学園祭で呼ばれてて。茶の講師してくる」

 

つくし「そっ、そう」

 

つくしは少しもやもやっとしてしまう

 

司の時もそうだったが、F4のみんなはそういうイベントの時は必ずと言っていいほど、女性に囲まれてしまう

 

つくしの心の声(道明寺の時は…ここまでもやもやしなかったな…まあ…西門さんだから…かな)

 

そう、総二郎は天然の女たらし。女性に悪態ついてばかりの道明寺とは違い、きっと女性たちに優しくしてしまうだろう。それが容易に想像できてしまうから、つくしは嫉妬でもやもやとしてしまうのだった

 

つくしの心の声(はあ…私って…昨日まではあんなに道明寺のことで悩んでたのに…ほんと…)

 

つくしが落ち込みかけたのを見抜いたのか、総二郎がつくしに優しくチュッとキスをしてきた

 

つくし「…っ」

 

突然のキスに頬を染めるつくし

 

総二郎「イベント終わったらすぐ連絡する。夜会えたら会おう?それともここで、待ってるか?」

 

今度はつくしの髪にキスをしながら総二郎がそう聞いてきた

 

つくしは少しだけ考えて笑顔で総二郎にこう答えた

 

つくし「着替えたいし、家のこともやりたいから一回帰るよ」

 

総二郎「そっか…でもまたここ、戻ってくる?この部屋、うちが買い取ってる部屋だからいつでも宿泊可能だし」

 

つくし「えっ・・・・ホテルの一室、買い取ってるの?!」

 

総二郎「うん」

 

つくし「ほんっと…金持ちって…」

 

つくしはそう呆れたようにつぶやいた

 

総二郎「どうした?」

 

つくし「ううん、なんでもない」

 

総二郎にそう答えたあと、つくしは伸びをした

 

つくし「んん~~~、さてっと…少しお風呂だけ、堪能してってもいい?」

 

つくしは狙ったわけじゃないが、上目遣いでそう聞いてきた

 

総二郎「…当たり前じゃん。風呂の窓から見える朝の東京の街もきれいだよ」

 

つくし「ありがとう!!」

 

つくしの上目遣いの表情に、ドキッとした総二郎。少しだけ、頬が赤く染まっていた

 

そして、ホテルの部屋を満喫したつくし

 

美味しい朝食も食べ、ホテルの前で、総二郎と別れることになった

 

総二郎「送ってくって言ってるのに」

 

つくし「だって総二郎…昼1時からイベントなんでしょ?もう11時だもん、準備して向かわないと。。。遅刻しちゃうよ」

 

総二郎「…じゃあ、また夜に…気を付けて帰れよ」

 

つくし「うん、総二郎も…気を付けてね」

 

バイクに乗り、ヘルメットをかぶる前に、総二郎はつくしにまたキスをした

 

つくし「あっ・・・・」

 

そのキスに、嬉しそうに恥ずかしそうに下を向くつくし

 

総二郎「…じゃあな」

 

つくし「うん」

 

総二郎はヘルメットを被り、バイクにエンジンをかける

 

つくしはバイクに乗って走る総二郎を後ろから手を振って、総二郎の姿が見えなくなるまで見送った

 

総二郎「・・・・・・・・・」

 

つくしと別れ、バイクを走らせていた総二郎だったが

 

総二郎「あいつ昨夜まで熱あったし…やっぱ気になるな。タクシーも断られたけど、やっぱり無理矢理乗せるか」

 

総二郎はそう思いなおし、バイクをUターンさせ、つくしの方へと戻っていった

 

そんなことも知らないつくしは、駅の方へと歩き出していた

 

総二郎「ええっとつくしは…あっ、いた」

 

総二郎がつくしを見つける

 

遠い歩道を歩いているつくしの髪が、風でふわっとなびいていた

 

総二郎「…あいつ、綺麗だよな…」

 

総二郎はつくしのその姿に見惚れてしまう

 

総二郎「…あいつ駅に向かってるなら、先回りしておくか」

 

そう気づいた総二郎は駅の方へと向かった

 

そして、先に駅についた総二郎はすぐにタクシーをつかまえて、つくしが来るのを待っていた

 

総二郎「あ、きたきた」

 

つくし「え?!ええ?!ど、どうしたの??」

 

総二郎「やっぱり身体、心配でさ。タクシーつかまえといたから、これに乗って」

 

そう言って総二郎はつくしをタクシーへと押し込んだ

 

総二郎「じゃあおじさん、さっき言った場所までこの子お願いね」

 

運転手「わかりました」

 

もうお金を総二郎から受け取っていたタクシーのおじさん、ニコニコ顔で返事をする

 

つくし「あの!!そ、そうじろう!!ありがとう!!」

 

タクシーの中から、つくしがそう大声でお礼を叫んでいた

 

総二郎「…」

 

総二郎がそれに対して笑顔で手を振って返した

 

今度は総二郎が、つくしの乗ったタクシーが見えなくなるまでその場にいて見送った

 

そしてつくしの乗ったタクシーが見えなくなったあと、総二郎が深いため息をついた

 

総二郎「…ここから、きっと、色々と失うだろうな」

 

そして総二郎は一人、空を見ながら想う

 

総二郎「……昨日は俺とつくしの一期一会…今はまだ【またね】が通じているけれど、それがいつまで続くかはわからない」

 

そして総二郎は自分の携帯を取り開く

 

画面にうつしだされたのは、道明寺司の名前

 

総二郎「…お前が戻ってきたら、どうなるかなんてわかんねえよな」

 

総二郎は司の名前を見ながら、更に言葉を続けた

 

総二郎「でもきっと、いつか司に会ったのは俺に会うためだったとつくしに思わせる。司、お前を思って泣くつくしの涙は全部、俺が雫一つ残らず、受け止めてやるからな」

 

携帯にうつしだされている道明寺司の名前を見ながら、総二郎はまるで司への宣戦布告のようにそう一人その場でつぶやいたのだった

 

このあと、また半年たったあとに、司がNYから帰ってくる

 

その時の総二郎とつくしはどうなってしまうのか

 

その時の話はまた別の物語で…

 

☆☆☆

 

本日、一期一会の花雫、終了になります

読んでくださってありがとうざごいました^^

また、司が帰ってきてからの総つくを見てみたい方がいましたら、書くかもしれません(*‘∀‘)いるでしょうか?

短編のつもりが少しばかり長くなってしまいました
お付き合いくださってありがとうございました♪

ランキング参加中です!応援お願いします!

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

一期一会と花雫 一覧

シリーズ一覧

最新記事

シリーズ

ブログ村