今日のお話はR指定まではいきませんが、多少エロい表現が含まれます
苦手な方は回避してください

☆☆☆

寝ているつくしのまぶたにキスをしてしまった総二郎

瞬間、つくしが寝返りをうつ

つくし「んん~・・・・」

総二郎「俺・・・今何を・・・」

我に返った総二郎だが、自分の唇がつくしの涙で濡れたことに気づいた

総二郎「うわっ・・・」

瞬間、総二郎は自分の顔が熱くなる

つくしはそんな総二郎に気づくこともなく、健やかに寝息をたてていた

総二郎「・・・・司の女だぞ。親友の・・・何をやってんだ俺は・・・」

総二郎はつくしに掴まれていた所を離そうと試みる

総二郎「なんで寝てるのにこんなに力強いんだ・・・」

つくしはがっつり握って離さない

困り果てた総二郎は、そのままつくしの横に、自分も横たわった

総二郎「自分の腕を枕にするか」

総二郎は自由がきくもう片方の自分の腕を折り曲げ、枕がわりにした

寝ているつくしの顔がより近くなる

つくし「ん~・・・」

つくしの眉間にはしわがあり、うなされているようだった、先ほどの涙もまだ乾いていない

総二郎「・・・なんでこんなどこにでもいるような女を司はいいんだろうな」

そう独り言でつぶやいたあと、総二郎はすぐに考えを改めた

総二郎「いや、牧野みたいな女はどこにもいないか・・・」

総二郎は、司をぶん殴ったつくしの姿を思い出す

総二郎「こいつは俺たちのことを、まっすぐ見てくれるよな。世間知らずって訳でもないのに、西門総二郎じゃなく、ただの総二郎として接してきてくれる・・・俺たちにとってそれは凄い心地よくて・・・長年満たされなかった孤独を、埋めてもらってるような感覚になるんだよな・・・」

総二郎はつくしの顔をみつめている

つくし「・・・・・うう~~ん」

つくしがまた寝苦しそうに寝返りをうち、掴まれていた腕を離した

総二郎「・・・・・」

やっと身体が自由になったはずの総二郎

だが総二郎はそのまま自ら、つくしを自分のほうへと抱き寄せた

総二郎「今は俺と一緒にいるんだから、司のことはもう考えるな」

総二郎がそうつぶやきながら、抱き寄せた手でつくしの髪をすくように撫でた

総二郎はそれをつぶやいたあと、とうとう自分の感情に気づいてしまう

総二郎「そうか・・・俺は司がうらやましいんだ・・・俺たちのことをまっすぐみつめてくれる牧野が俺は好きだ・・・でもきっと牧野が司を見つめる瞳も・・・俺は欲しいんだ」

そう自覚した瞬間、ドクンと大きな音で心臓が脈を打つのを感じた総二郎

総二郎「・・・・友達や俺たちのために、泣いて笑って真剣に向き合ってくれた、お金や家も関係なく、俺たちのことを・・・そのものをまっすぐと見てくれる、そんな女を司はこれだけ傷つけて泣かせているんだ・・・俺だったら・・・いや、俺なら泣かせない、牧野を・・・つくしを幸せにしたい」

つくしを抱き寄せた手に力が入る

総二郎「類も・・・こいつを好きになるはずだよ。でもこいつに手をだせば・・・俺はもうあいつらとは一緒にいられないだろう。でももう、泣いてるこいつをほっとけない」

総二郎は、つくしのまぶたに、もう一度優しいキスをした

つくし「ん・・・・にしかど・・・さん?」

今度こそ、つくしが気づいてしまった

総二郎「・・・うなされてたよ、大丈夫?」

まるで何事もなかったかのように、慣れた口調でそう返す総二郎、だが、抱き寄せている腕がかすかに震えていた

つくしに気づかれないよう、総二郎は自分の腕を腰へと戻す

つくし「あれ??なんで西門さんも・・・寝てるの?」

まだ状況が理解できないつくし、だがだんだんと理解してきたのであろう、つくしの顔がみるみる赤くなる

つくし「なっ!なんで!」

総二郎がつくしの横に寝ている事、そして抱きしめられていた事に気づいたつくしがいきおいよく起き上がろうとした

その瞬間、西門は起き上がるつくしを後ろから抱きよせつくしの動きを止めてしまう

つくし「西門さん・・・どうして?・・・どうしたの?」

大事な友達でもある総二郎からの腕を振りほどけるわけもなく、つくしは総二郎に後ろから抱きしめられたまま、そう総二郎へとつぶやいた

総二郎「もう少しこのまま・・・俺の話を聞いてくれないか?」

つくし「・・・・・・うん」

つくしは抵抗することもなく、静かにうなづいた

総二郎「・・・・ありがとう」

つくしの耳の後ろが真っ赤だ。そうさせているのは自分なんだと思うと、総二郎はとても嬉しかった

でもその反面、もう後には戻れないその辛さも、冷える指先と足先に感じていた

☆☆☆☆

続く

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