牧野つくしが織部順平という者に拉致をされた

 

つくしが拉致られたのは道明寺司の昔の傍若無人な態度が原因だった

 

拉致されたつくしを助けたのは司の姉、椿だった

 

類がその事件を知ったのはつくしが救い出された日の真夜中だった

 

類「牧野が…拉致」

 

その情報は椿から入った

 

司がそばにいられない今、一番近くにいるのは類だからって、椿から連絡が来たのだ

 

椿「どうしようもない弟だけど、私は司がつくしちゃんのことだけは本気だって信じてる」

 

類「…」

 

椿「でも今回のことがあって…つくしちゃんのそばには誰かいてほしいって思った、その時に類君の顔が浮かんだの」

 

類「…わかりました。牧野を拉致した人物って?」

 

類ならば大丈夫だろう、そう思った椿は織部順平が拉致したと話してしまう

 

類「いえ、わかりました。気を付けて帰国してください」

 

椿「ありがとう、よろしくね」

 

ガチャっと電話の切れる音が受話器から聞こえる

 

その音とともに、驚くほど無自覚に、類は自分の足が勝手に動いてしまった

 

向かう先はもちろん、織部順平の所だ

 

類は自分の車を走らせ、警察沙汰にはされなかったが、道明寺家からのきつい御仕置をくらったはずの織部順平のいる場所へと向かう

 

そこは道明寺家所有のプライベート空港敷地内にある倉庫だろうと類は知っていた

 

あの空港の倉庫には誰も入れない

 

その場所は、そういった人物と話すのにも最適なはずだと

 

道明寺家所有のプライベート空港は、類は顔パスで入れる仲だ

 

難なく入口を突破し、その倉庫へと入る

 

案の定、そこには織部順平がきつい御仕置を受けている所だった

 

だが、誰も手は出していない、それもそのはず司が原因でのこの拉致は、順平に手を出すことで、公にされてしまっては困るのだ

 

道明寺家からは手出しをし、怪我させることもできない

 

ただ、弱みと金を使いもみ消す御仕置しかできないのだ

 

類「牧野…拉致したんだって?」

 

でかい倉庫に類の声が響く

 

道明寺家のボディガードに囲まれていた織部が類の方をちらっと見上げた

 

類「牧野と、雑誌の表紙飾ったり、仲良さそうにしといてこれか」

 

順平「うるせえよ」

 

類が順平の目の前に、つくしと順平が写った雑誌を投げつける

 

だがその類に対し、酷い態度の順平

 

類「牧野、嬉しそうだったよ。仲良しな友達ができたって」

 

順平「・・・」

 

順平の脳裏に牧野つくしの笑顔が浮かぶ

 

順平「バカみてえだよな、すっかり騙されて。あんな女、道明寺司の女じゃなかったら、誰もちかづ・・・」

 

順平が喋り終わる前に類の拳が順平の頬へとぶつかった

 

類「牧野を傷つけるやつは許さない」

 

順平「・・・」

 

順平は殴られ口の中の血を吐いたあと類の方を睨んだ

 

順平「そうこなくっちゃ…!!!」

 

順平も立ち上がり応戦しようとするが、道明寺家のボディーガードにがっちりと脇を固められてしまう

 

類「腕離してやって」

 

ボディーガード「え」

 

類「いいから」

 

ボディーガード「はい」

 

ボディーガードが掴んだ手を離す

 

その瞬間、順平は類へと殴り掛かった

 

だが類はそれを華麗に素早くよけて、順平の腕をひねり上げる

 

順平「いてててて」

 

類「もう牧野に近づくな」

 

順平「・・・」

 

その言葉にうなづかない順平に類の締め上げている手の力が強まる

 

順平「離せ!!わかった、わかったよ!」

 

あまりの痛さに順平のほうが先に降参をした

 

類「・・・司のことは、悪かった。もうそんな犠牲者がでないよう俺が司を見てる。お前はそいつの為にももう悪いことはすんな」

 

順平「・・・」

 

締め上げられた腕の痛さに膝から崩れ落ちていた順平に類からの優しい言葉が降りかかる

 

順平「なんで…絶対あんな奴よりこいつのほうがいいだろ…牧野」

 

順平の口から思わず本音が漏れた

 

だがこの声には聞こえないふりをし、類はもう倉庫から出ようとしている

 

順平「!!奪っちまえよ!!!あんな道明寺司から!!!牧野つくしを!!!」

 

叫びだす順平に、また道明寺家のボディーガードが身体を掴む

 

類「余計なお世話」

 

類はそう一瞬だけ振り向き笑って言うだけだった

 


 

 

二つ更新です(*´ω`)

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